公開日 2007/07/24 09:48

映画『ドルフィンブルー』が公開 − ブリヂストン技術者が語る人工尾びれ開発秘話

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全国の劇場で『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ』(前田哲・監督、脚本)が公開され、さわやかな感動を生んでいる。

ストーリーは、尾びれが壊死し泳げなくなったイルカ、フジを救うために、人工尾びれの開発を懇願されたタイヤメーカー、ブリヂストンの技術者たちが、技術者魂に火をつけられ、人工尾びれ開発に成功したという実話にもとづいている。


(C)「ドルフィンブルー」製作委員会

(C)「ドルフィンブルー」製作委員会
撮影は、実際にフジのいる沖縄の「美ら海(ちゅらうみ)水族館」を中心におこなわれた。フジを再び泳がせるために奔走し、尾びれの開発を依頼した獣医師の役を、最も活躍している若手俳優、松山ケンイチが演じている。また、フジや水族館のイルカたちも出演して、ダイナミックな泳ぎを見せてくれる。


人工尾びれ開発プロジェクトに関わった(株)ブリヂストン 化工品技術本部長 加藤 信吾さん
公開前に東京で行われた試写会では、ブリヂストンで人工尾びれの開発をした技術者の加藤信吾さんによるトークが行われ、招待されたこどもたちは、加藤さんが持参した人工尾びれに触れて興味しんしんの様子だった。

「はじめは植田医師の依頼を断ろうと思っていたが、植田さんの情熱に動かされたことと、世界で誰もやったことがないといわれ、世界で初めてのチャレンジができるというチャンスにぐらっときた。イルカをさわってみたら、いつもさわっているゴムにそっくりだったので、やってみるかと思った」と、加藤さん。こうして加藤さん、そして同社の斉藤真二さんを中心としてイルカ人工尾びれ開発プロジェクトが始まった。

会社も支援してくれたとはいえ、普段の業務はこなしながら、休日、土日を返上してのボランティアで開発は勧められた。

「フジというイルカは、我々が改良すると、それに応えてくれた。初めてドルフィンキックをみせてくれたときには、感激しました」。


開発した人工尾びれ

試写会に招待されたこどもたちと加藤さん
しかし、最初に作った尾びれは2004年8月に壊れ、加藤さんはもう開発は無理と思いかけた。

「12月をリミットにといわれ、それではすまないと思ったが、技術屋の意地で成功できた。成功の秘訣は素晴らしい仲間のチームワーク。何か困ったことがあると、誰かものすごい力のある人が手をあげてくれた。これは神に認められたプロジェクトという思いがある」。

「技術的には、240kgのフジが飛び上がるときに600kgから1トンの力がかかるため、素材のカーボンファイバーの耐久性を高めることが必要だった」そうだが、様々な素材を混ぜることで耐久性を高め、24時間装着可能な尾びれが開発された。加藤さんたちは、これからもフジに対するサポートを続けていく。

『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』は全国の映画館で公開中。詳しくは以下のHPまで。
http://www.dolphin-blue.com/

(取材・文 山之内優子)

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