• ブランド
    特設サイト
公開日 2007/04/10 13:28

【詳報】松下電器、42V型フルHDモデルなどプラズマ“VIERA”PZ700シリーズを発売

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

TH-42PZ700SK
松下電器産業(株)パナソニックマーケティング本部は、42V型でフルHD解像度を実現したモデルなど、プラズマテレビ“VIERA”PZ700シリーズ4機種を4月27日に発売する。

画面サイズ 解像度 型番 価格 発売日 スピーカー 本体色
50V型 1,920×1080 TH-50PZ700SK ¥OPEN(予想実売価格55万円前後) 4月27日 サイド ブラック
42V型 TH-42PZ700SK ¥OPEN(予想実売価格43万円前後)
50V型 TH-50PZ700 ¥OPEN(予想実売価格53万円前後) アンダー シルバー
42V型 TH-42PZ700 ¥OPEN(予想実売価格41万円前後)


チューナーは地上・BS・110度CSデジタルチューナーを2基、地上アナログチューナーを1基装備。デジ-デジ、デジ-アナの2画面視聴に対応する。なお、PZ700SKシリーズはサイドスピーカーで本体カラーがブラック、PZ700シリーズはアンダースピーカーで本体カラーがシルバーとなる。それ以外の仕様は同じ。

42V型のフルHDプラズマは本シリーズの2モデルが世界初。今年1月のCESで同社が公開(関連ニュース)していたが、「技術発表の意味合いが強く、発売時期や価格は未定」としていた。予想外に早い商品化と言えそうだ。解像度を高めながら、輝度は従来のTH-42PX600と同程度を実現した点も注目される。

TH-42PZ700

TH-42PZ700SK


TH-50PZ700SK

PZ700シリーズ(左が50V型、右が42V型)

これまでの42V型パネルは、解像度が1,024×768だった。そのままフルHD化すると輝度は約半分になってしまうが、今回開発したパネルでは、狭幅リブの新開発や、新材料・プロセスで構造を刷新することで、開口率を約50%向上させた。これにより、輝度をこれまでと同等レベルに保ちながら、解像度を引き上げることが可能になった。

42V型では、パネルの開口率を50%引き上げて輝度の低下を抑制

42V型でフルHDを実現したのは世界初

さらに、高解像度化したパネルを駆動するため、フルHDパネルの高速駆動技術を搭載したほか、微細セルを安定して駆動する技術を新開発。全画素で均一・安定した発光を実現した。

なお、同社では薄型テレビの性能を評価する際の指標として、次世代PDP開発センター(APDC)が開発した「動画解像度」を用いているが、今回のPZ700シリーズでは動画解像度900本以上を達成。液晶テレビに比べ、高い数値を実現している。

APDC方式の動画解像度は900本以上

おなじみとなった感もある、液晶テレビとの動画表示比較デモ

また新シリーズには、新開発の「低反射クリアパネル」を搭載。反射光の明るさを低減し、反射光を拡散させることで反射像を抑える。「従来、映り込みはプラズマの弱点とされてきたが、今回のフィルターでそれを払拭する」(PDPテレビビジネスユニット長の藤田正明氏)。さらに、予備放電の発光を抑えた新「リアルブラック駆動方式」を採用したことで、引き締まった黒が実現でき、コントラスト比はシリーズ全モデルで4,000対1を実現した。


肌色の表現力を高めた
映像処理・パネル駆動回路「フルハイビジョンPEAKSドライバー」も進化。新開発のデジタル信号処理による、3次元色空間補正やコントラスト補正を搭載。1画素単位で、彩度や輝度、色相をリアルタイム処理する。また、肌色の検出力を高め、新開発のアルゴリズムにより自然な肌色の表現を可能にした。なお、映像を最大16ビットで処理することで、高い階調表現力を実現したという。また、3次元色空間でカラーマネジメントを行う「ビビッドカラークリエーション」や、動画疑似輪郭ノイズを低減する「モーションパターンノイズリダクション」なども搭載している。

「フルハイビジョンPEAKSプロセッサー」はUniPhieアーキテクチャーを採用。また、デジタルハイビジョン放送受信時のMPEGノイズを低減する「HDオプティマイザー」や、前後の映像との整合を図りながら処理する「コントラストマネジメント」、映像パターンを高精度に検出して画像処理を行う「インテリジェントエンハンサー」、映画フィルム素材を自動検出してプログレッシブ処理する「デジタルシネマリアリティ」など、様々な高画質処理技術を備えている。

色再現性では、パネル蛍光体の特性をHDTV規格の色域に近づけ、HDTV比100%を実現した。デジタル放送はNTSC規格ではなくHDTV規格で送られてくるので、これに対応した格好だ。

HDTV規格比100%の色表現能力を持つ

機能面では、パナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏が「“見るテレビ”から“使うテレビ”へ」と説明した通り、VIERAを中心にした、他のAV機器とのネットワーク機能を進化させた。ビエラリンクはもちろん、ネットサービス「アクトビラ」にも対応。なおリモコンも、従来のデザインを踏襲しながらネットワーク機能をより簡便に使えるよう改良。上部左側に、ビエラリンクやアクトビラへのダイレクトボタンを装備した。ビエラリンクボタンを押すと、画面にメニューが表示され、各機能をより少ないボタン操作で選択することができる。

PZ700シリーズのリモコン

上部左側にビエラリンクやアクトビラへのダイレクトボタンを装備

ビエラリンクのメニュー画面

アクトビラからは、パナソニック/ナショナルの製品情報を提供する「Panasonic TV スクエア」へワンクリックでアクセスすることが可能。

さらに、国内標準の接続仕様であるデジタルテレビ情報化研究会のネットテレビ仕様(印刷機能)にも対応した。アクトビラで調べた情報を、テレビ画面から見ながらテレビのリモコンで簡単にプリントできる。

アクトビラのトップページ

プリンターにアクトビラの画面などをかんたんに出力することができる

さらに、SDカードムービーで撮影したAVCHD映像を、テレビのSDカードスロットに挿入してダイレクトに再生する機能も搭載。これは世界初となる。現時点で対応しているSDカードムービーは「HDC-SD1」「HDC-SD3」の2機種。また、従来から搭載している、SDカード内の静止画を表示する「テレ写」にも対応。LUMIXシリーズで撮影した16対9の静止画なら、画面いっぱいに表示することができる。

EPGも進化。新「ワイドインテリジェントテレビ番組ガイド」という名称で、19チャンネル12時間分の番組表が一覧できるようになった。表示エリアは全画面の85%(従来品)から95%に拡大したほか、カラーボタンでの操作内容を下側にまとめるなどレイアウトも一新。表示チャンネル数は3/5/7/9/14/19チャンネルから選択できる。

新EPG(5チャンネル表示時)

新EPG(19チャンネル表示時)

さらにEPGの番組検索機能では、ジャンル検索に加え、キーワードや人名でも検索が行える。DIGAと組み合わせた場合は、番組タイトルの情報もDIGAに送信されるので、あとで番組名を入力する手間が省ける。また従来からある、ユーザーの好きなジャンルや人物、番組などをVIERAが自動学習し、おすすめ番組を20タイトルまで自動選択する「インテリジェント機能」も踏襲している。

主な接続端子は、1080p入力に対応したHDMI端子が3系統、i.Link端子2系統、D4入力2系統、S2入力3系統、ビデオ入力4系統、ミニD-Sub15ピン入力1系統など。HDMI端子はうち1系統がフロントに装備されている。


同志社大学の協力のもと開発したバンブーコーンスピーカー
音声面では、業界で初めて、竹素材のスピーカー「バンブーコーンスピーカー」を搭載した。これは同志社大学 竹の高度利用研究センターと協力して開発したもの(関連ニュース)。コーン紙に使われる高級木材パルプは数十年産の木材を利用するが、竹の生育は非常に早いので、環境への負荷を低減することができる。

スピーカーの位置は、PZ700SKシリーズはサイドスピーカー、PZ700シリーズはアンダースピーカーとなる。PZ700SKシリーズのサイドスピーカーは、幅23mmのスリムスピーカーと、バンブーコーンスピーカーで構成されるパッシブラジエーター方式のSSTパッシブウーファーを搭載。総合出力は31Wとなる。PZ700シリーズのアンダースピーカーは、角形12cm×6cmのフルレンジ・バンブーコーンユニットを装備。総合出力は20W。

環境対策では、これまでパネル1枚あたり70g程度使用していた鉛を、新製品では完全に無くす事に成功。PDPはこれまで鉛フリー化が難しいとされてきたが、様々な工夫を重ねることで実現した。同社のプラズマパネル生産量から計算すると、年間約280トンもの鉛を削減できることになる。

鉛フリー化を実現した

【問い合わせ先】
お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
製品スペックを見る
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-50PZ700SK
  • 発売日2007年4月27日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格550,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:50V型 ●画素数:1,920×1,080 ●コントラスト比:4,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル(CATVパススルー対応)、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ ●スピーカー:左右…2.3×10.0cm×2、ウーファー…φ8cm×2 ●音声実用最大出力:総合31W(JEITA) ●入出力端子:HDMI×3、i.LINK×2、D4×2、S2映像入力×3、ビデオ入力×4、モニター出力×1、RGB入力端子(ミニD-Sub15Pin)×1、光デジタル音声出力端子、Irシステム端子、LAN端子 ●本体外形寸法:1266W×802H×94Dmm ●質量:約48kg
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-42PZ700SK
  • 発売日2007年4月27日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格430,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:42V型 ●画素数:1,920×1,080 ●コントラスト比:4,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル(CATVパススルー対応)、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ ●スピーカー:左右…2.3×10.0cm×2、ウーファー…φ8cm×2 ●音声実用最大出力:総合31W(JEITA) ●入出力端子:HDMI×3、i.LINK×2、D4×2、S2映像入力×3、ビデオ入力×4、モニター出力×1、RGB入力端子(ミニD-Sub15Pin)×1、光デジタル音声出力端子、Irシステム端子、LAN端子 ●本体外形寸法:1077W×689H×111Dmm ●質量:約39kg
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-50PZ700
  • 発売日2007年4月27日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格530,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:50V型 ●画素数:1,920×1,080 ●コントラスト比:4,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル(CATVパススルー対応)、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ ●スピーカー:左右…12.0×6.0cm×2 ●音声実用最大出力:総合20W(JEITA) ●入出力端子:HDMI×3、i.LINK×2、D4×2、S2映像入力×3、ビデオ入力×4、モニター出力×1、RGB入力端子(ミニD-Sub15Pin)×1、光デジタル音声出力端子、Irシステム端子、LAN端子 ●本体外形寸法:1210W×818H×94Dmm ●質量:約45kg
  • ブランドPANASONIC
  • 型番TH-42PZ700
  • 発売日2007年4月27日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格410,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:42V型 ●画素数:1,920×1,080 ●コントラスト比:4,000対1 ●受信チャンネル:地上デジタル(CATVパススルー対応)、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログ ●スピーカー:左右…12.0×6.0cm×2 ●音声実用最大出力:総合20W(JEITA) ●入出力端子:HDMI×3、i.LINK×2、D4×2、S2映像入力×3、ビデオ入力×4、モニター出力×1、RGB入力端子(ミニD-Sub15Pin)×1、光デジタル音声出力端子、Irシステム端子、LAN端子 ●本体外形寸法:1020W×705H×111Dmm ●質量:約36kg
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Beats、ブランド史上最小の完全ワイヤレス「Solo Buds」。ケースにバッテリー非搭載
2 2023年後期朝ドラ『ブギウギ』の総集編放送。GW期間中にNHK総合とBSプレミアム4Kで
3 Apple Musicも聴ける高コスパ ネットワークプレーヤーeversolo「DMP-A8」。音質と使いこなしを徹底検証
4 オスカー受賞『ゴジラ-1.0』4K UHDをフラゲ!特典盛りだくさんのパッケージ開封の儀
5 女子プロゴルフ「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」、5/2からの放送・配信予定
6 英・コード製プリメインアンプの実力恐るべし!「Ultima Integrated」をB&W「800 D4シリーズ」で徹底検証
7 【moraアニソンTOP10】本当に令和? 「ツバサ」「Get Wild」がまさかのランクイン!
8 Amazon Prime Videoの人気8チャンネルが2ヶ月間99円に!GW期間中キャンペーン
9 Dolby Vision&Atmosでゴジラの圧倒的迫力と世界屈指のVFXを堪能!4K UHD BD版『ゴジラ-1.0』徹底レビュー
10 (nb)の耳を塞がないイヤホン「Open+」、発売日が5/17に決定。割引キャンペーンも
5/2 10:40 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX