公開日 2025/09/29 10:40

プロジェクト、大阪万博にて“日の丸仕様”のアナログプレーヤーを発表。良質なアナログ製品開発をアピール

ザルツブルク・カメラータの公演もサポート
筑井真奈
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

オーストリアのアナログブランドPro-Ject(プロジェクト)は、現在大阪・夢洲にて開催中の大阪・関西万博2025の「オーストリアパビリオン」にて、万博特別仕様コラボのアナログプレーヤーを含む製品プレゼンテーションイベントを開催した。

Pro-Ject アナログプレーヤー「Debut PRO EXPO 2025 EDITION」

会期も終了が近づく9月24日(水)の大阪は、あいにくの曇り空ではあったが、最高気温も30度程度と、真夏に比べれば大幅に過ごしやすい気候。だが、来場者は20万人超えと、大きな盛り上がりを見せていた。オーストリアパビリオンは、「Compose the future」(未来を作曲する)というテーマを掲げ、五線譜をイメージした螺旋の木造建築で来場者を迎え入れる。

五線譜をイメージしたオーストリアパビリオン

Pro-Jectのプレゼンテーションは、3Fにあるレストランにて開催された。Pro-Jectは1991年にハインツ・リヒテネガー氏が創業したブランドで、アナログプレーヤーを中心に、カートリッジやフォノイコライザーなどの開発を手掛けている。1991年と言えば、音楽リスニングのメインストリームがCDに移り変わった頃。しかし、ハインツさんは良質で安価なアナログプレーヤーに大きな価値を見出し、積極的に製品展開を行ってきた。

プロジェクトブランドを創業したハインツ・リヒテネガー氏

コラボモデルの開発に携わったプロジェクトのヤコブさん(左)とフィリップさん(右)

ミュンヘン・ハイエンドでも毎年トップクラスの大型ブースを展開しており、600ドル程度の「ファーストチョイス」のアナログプレーヤー「Debut」から、1万ドルクラスのハイエンドターンテーブル「Signature」までラインナップは幅広い。「Debut」シリーズは全世界で累計1億台以上の販売を実現している大ヒットモデルだそうだ。

また近年では世界的なアナログプレーヤーの盛り上がりを受け、アナログプレーヤー(アンプ、フォノイコ内蔵)+スピーカーがひとつのパッケージとなったスターターセット「Colorful Audio System」なども用意している。残念ながら現時点で国内展開はされていないが、「新しいハイファイオーディオファンを増やすこと」、そして「ステップアップのルートを用意すること」にも注力する、グローバルに見ても非常に重要性の高いブランドである。

スピーカーまでワンパッケージに収められた「Colorful Audio System」

また彼らはアーティストとのコラボレーションモデルも積極的に展開している。ビートルズの「WHITE ALBUM」からインスパイアを受けた真っ白なアナログプレーヤー、ピンク・フロイドの「狂気」モデル、ローリング・ストーンズ、メタリカ、AC/DC、エルヴィス・プレスリーモデルなど、ロックファンが狂喜するさまざまなコラボを実現。

毎年ミュンヘン・ハイエンドに取材に行く際は、「今年はどんなコラボモデルが登場するのだろう?」とワクワクさせてくれるPro-Ject。今回の万博で初披露されたのは、日本の国旗・日の丸からインスパイアされたであろう大阪万博の記念モデル「Expo Special Edition」である。

音楽業界関係者も多く集まっており、プロジェクトのアナログプレーヤーに興味津々

ベースとなる「Debut PRO」はベルトドライブ方式で、真っ赤に塗り上げられたプラッターが目を惹く。トーンアームは、オリジナルと違ってS字のユニバーサル型であることも特徴で、“カートリッジを交換して遊びたい”日本のユーザーに向けた特別仕様となっているそうだ。左下にはトグルスイッチで、33と45回転を切り替え可能。カートリッジまでセットとなっており、出力はシンプルなRCA1系統。

S字アームになっていることも特徴

Pro-Jectは、「メイド・イン・ヨーロッパ」にこだわっていることも大きな特徴で、熟練した職人による手作業で生み出される。開発拠点はウィーンにおき、金属加工や仕上げのポリッシュなどを含む製造工場は隣国・チェコにあり、徹底したクオリティコントロールにこだわっているそうだ。パーツもウィーンやチェコ近郊で入手できるものを使用し、修理部品なども25年間保持するなど、長く愛用される製品作りにこだわっている。

ヨーロッパ生産にもこだわっている

今回の万博では、Pro-Jectはザルツブルクにある室内楽団「カメラータ・ザルツブルク」の公演もサポートしている。ザルツブルク生まれの作曲家・モーツァルトの楽曲を中心に、約1時間のコンサートを披露。『サウンド・オブ・ミュージック』のマリアが着用していたことでも知られる同地の民族衣装「ディアンドル」のファッションショーも交え、緑と自然豊かなザルツブルクの豊かな文化を紹介した。

トルコ風のメロディを採用した「ヴァイオリン協奏曲第5番」では、今回の万博と同様に、モーツァルトがグローバルな文化からインスパイアを受けて作曲したことを解説。また、『魔笛』の「女王のアリア」をソプラノパートをオーボエに変更して披露するなど、室内楽ならではの親密なコンサートで会場を沸かせていた。

ザルツブルクの民族衣装である「ディアンドル」のファッションショー

モーツァルトを中心に披露した「カメラータ・ザルツブルク」の公演

パビリオン内では、日本とオーストリアのつながりも紹介。佐渡 裕はウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の首席指揮者にも就任していた

ヘルベルト・フォン・カラヤンの協力によりCDの規格が誕生したことも有名なエピソード

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 スーパートゥイーター沼への誘い。フォステクスが引き出すマルチアンプ・パラゴンの桃源郷
2 HDRがもたらす画質の革新! ダイナミックレンジの進化で画質はどう良くなる?
3 究極の「音」は電源から。出水電器が贈るロジウムメッキ・ブレーカーの衝撃
4 順位の変動が激しいブルーレイレコーダー。1位はパナソニック「DMR-2W103」<ビジュアル&関連製品売れ筋ランキング3月>
5 EarFun、AmazonスマイルSALEでイヤーカフ型やANC対応の完全ワイヤレスが安く。セールと併用できるクーポンも公開中
6 ESOTERIC・TAD・OCTAVE ハイエンド プリメインアンプ比較試聴会。秋葉原テレオンで5/16開催
7 シリーズ60周年記念イベント「ウルトラマンの日 in 杉並公会堂」7/10開催。『ティガ』オリジナルキャストも登壇
8 コナン/マリオ/プラダを着た悪魔etc...最新映画の「前作」はどこのサブスクで観られる?
9 オーディオリプラス、航空機グレードアルミ合金削り出しボディの電源ボックス「SAA-4SZ-MK2-RU」
10 ユキム、YUKIMU SUPER AUDIO ACCESSORYの静電気除電ブラシ「ASB-1」を値上げ
5/1 14:36 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー200号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.200
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • analog Grand Prix