公開日 2025/09/17 17:20

JBLの80周年記念“サミットシリーズ”、フロア型の「Makalu」「Pumori」を先行展示

ブックシェルフ型のAmaと合わせて3機種が出揃う
筑井真奈
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ハーマングループの秋冬の新製品をお披露目するHARMAN ExPLORE TOKYO 2025
が今年も開催。先日発表されたJBLのフラグシップラインとなる“Summit(サミット)シリーズ”のフロア型スピーカー「Makalu」「Pumori」が先行展示された。

JBLのSummitシリーズ。中央の1セットが「Ama」、左端が「Pumori」、右端が「Makalu」

今年5月のミュンヘン・ハイエンドにてグローバル発表されたサミットシリーズの3機種が日本でも出揃った。唯一のブックシェルフ型となる「Ama」はすでに約300万円(ペア・スタンド込み)と発表されているが、MakaluとPumoriの2機種については、現時点で価格は未定。今秋に正式発売となる。

1946年にアメリカで創業したJBL。発表会の冒頭、マーケティング担当の濱田直樹氏は、JBLの創業者であるジェームス・B・ランシングの名や、同社の長いスピーカー開発の歴史について触れながら、「(今回のサミットシリーズには)、JBLが培ってきたHiFiスピーカーの最先端のテクノロジーを投入しています」と強くアピールする。
 
担当スタッフに、新しく登場した2機種の製品の詳細についても教えてもらった。MakaluとPumori、いずれも3ウェイフロア型スピーカーとなっており、国内向けにはAmaと同じく木目仕上げのエボニーのみを展開する
 
新たに20cmのミッドレンジが搭載されたことが大きな特徴で、エッジに「ひだ」のある形状は、Amaのミッドウーファーともまた違ったデザイン。ユニットの外側に光る「サミット・ゴールド」のラインも美しい。
 
新たに搭載される20cmミッドレンジ。MakaluとPumoriに共通。トゥイーター下部に描かれた山のシンボルは、機種ごとに異なっている

低域については、上位機のMakaluは30cmウーファー、Pumoriは25cmウーファーと差別化されている。またMakaluについては3ユニットともにネオジムマグネットでの駆動と、よりパワフルな再生を意識して設計されているという。

「Makalu」に搭載される30cmウーファー

「Pumori」に搭載される25cmウーファー

またトゥイーターについても、AmaとPumoriが1.5インチドライバーに対し、Makaluは3インチとより大型のものとなっている。HDIホーンについてもサイズこそ違えど開発フィロソフィーは共通で、コンピューターシミュレーションを駆使した複雑な広がり方をするホーンとなっている。

Makaluのみ3インチの大型コンプレッションドライバーとなる

Amaはすでにメディアのほか販売店にも案内がスタートしており、「非常によい反響をいただいております」と担当スタッフ。正方形の角を落としたような八角形のキャビネットやグロス仕上げなど、新鮮なデザインを見せつつも、JBLらしい真摯な音作りの姿勢が受け継がれていることが、好意的に受け止められているようだ。

JBLの60周年に誕生した「Everest DD66000」は、発売以来20年間王者として君臨し、ハイエンド・スピーカー市場を牽引してきた。「これから登場するサミットシリーズは、この先20年のハイエンド・スピーカーを牽引する存在でありたいと考えています」とスタッフの意気込みも熱い。

サミットシリーズ3機種は、10月17日(金)から国際フォーラムにて開催される「東京インターナショナルオーディオショウ」にて正式発表、デモンストレーションが行われる予定である。今年マストで聴きたいスピーカー、いまから待ち遠しい存在だ。

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