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公開日 2014/10/25 10:20

ソニーの“耳型職人”が手掛けるオーダーメイドヘッドホンブランド「Just ear」が登場

「秋のヘッドフォン祭」にイヤホンを参考出展
ファイル・ウェブ編集部
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ソニーのヘッドホン設計を手掛ける“耳型職人”松尾伴大氏によるオーダーメイドヘッドホンブランド「Just ear」がスタート。本日より開幕する「秋のヘッドフォン祭」の13階 コスモルームのブース9で、インナーイヤータイプのモデルを参考出展している。

「Just ear」ブランドのロゴ

「Just ear」はソニーグループの設計専門会社・SONY ENGINEERINGオリジナルブランドで、ソニー公認のプロジェクトとのこと。松尾氏は「音質と装着性、密接な関係にある2つの性能を追求する上で、個人個人の耳に合ったヘッドホンをつくるという、至極真っ当な手段に至りました。」とコメントしている。

「Just ear」ブランドのモデルは2014年度中の受注開始を目指す。「秋のヘッドフォン祭」には、試聴可能なサンプルも用意して展示している。

ソニーのエンジニアであり“耳型職人”の松尾伴大氏。これまで「MDR-MA900」などを手掛けた。

参考出展された“テイラーメイド”なイヤホン

BA型ドライバーと、13.5mmのダイナミック型ドライバーによるハイブリッド構成。「当初はダイナミックドライバーだけで構成しようと思っていたが、個人の耳型によってドライバーの位置が変わるカスタムイヤホンの場合、ドライバーをちょうどいい位置に配置できず、理想の音が実現できないことがあった。そのため、中高域はBAドライバー、低域はダイナミック型を使用するハイブリッド構成とすることで、様々な方に理想的な音を提供できるようにした」(松尾氏)とのこと。このハイブリッド音響構造は現在特許申請中だという。

写真左側の銀色の塊がダイナミック型ドライバー。右側の銀色の四角がBA型ドライバー

ドライバーのハウジングには真鍮を使用(ただし、最終的にアルミになる可能性もあり)。根元部分はアルミを使用している。

ハウジングには真鍮を使用。根元はアルミ製。こちらのサンプルは金と銀に色が分かれているが、製品版はどちらも金色になる予定とのこと

シェルは光硬化する樹脂製(詳細な素材は非公表)。外耳道に収まる音導管部には体温で柔らかくなる樹脂材料を使用している。「2つの素材を使用して外観的に違和感なく作ることや、制作の工程を確立することも大変だった。ここが一番のハードルだったかも知れない」と語る松尾氏。なお、シェルのカラーカスタマイズなどは当初行わない。これは、色が変わると樹脂の硬化時間などが変わってしまうためだという。

音導管部(先端の、色が透明になっているところ)には体温で柔らかくなる樹脂材料を使用している。

ケーブルはMMCXコネクターを採用した着脱式。今回の参考出展品は、ケーブル部は最終版ではないとのこと。またコネクタ部には専用チューンを施している。

ケーブルはMMCXコネクターを採用した着脱式

制作のための耳型採取は、ソニーエンジニアリング指定の場所で実施。どこにダイナミックドライバーを設置するか、装着する上で邪魔にならないかなどを考慮しながら採取するのだという。

そして更にプレミアムなコースとして、松尾氏自身が耳型を採り、ユーザーの良く聴く音楽や好みなどをヒアリングした上で最適なチューニングを提案して作り上げるプランも用意される。装着感だけでなく音までぴったりのものを作れる、まさしく「テーラーメイド」なイヤホンというわけだ。

価格や詳細な受注方法などは未定。価格は、用意された数パターン(今回の会場では「CLUB SOUND」「MONITOR」「LISTENING」の3パターンを用意)から選ぶプランの場合は20万円前半程度を、音のチューニングを提案するプランの場合は20万円後半を予定しているという。

今回の会場では「CLUB SOUND」「MONITOR」「LISTENING」の3パターンを用意して試聴することができた

ブースにはひっきりなしに人が集まり、入口から長蛇の列ができていた

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