公開日 2014/03/12 11:57

ニール・ヤング設立のPono、ハイレゾ対応ポータブルプレーヤー販売受付開始

AYREがオーディオ回路を設計
ファイル・ウェブ編集部
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かねてから圧縮音源に否定的なコメントを出していた人気ロック・ミュージシャンのニール・ヤング。「Pono Music」という会社を立ち上げ、独自のハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤーを開発していることを表明していたが、Kickstarter.comにて、ついに販売受付が開始された。すでにプロジェクトの目標額である80万ドルを上回る出資を得ている。

プレーヤーは「PonoPlayer」という名称で、通常価格は399ドルのところ、現在Kickstarterでは300ドルで販売受付を行っている。なお、米国外への発送には別途15ドルが必要。発売は2014年10月頃を見込んでいる。本体カラーはブラックとイエローの2色。

「PonoPlayer」

ほかに様々なアーティストシグネチャーモデルも用意されており、こちらは400ドルで申込を受け付けている。

Pono Musicでは、プレーヤーの販売にとどまらず、ハイレゾ音源の販売ストアも立ち上げる予定。「アーティストがスタジオで選んだ解像度で、アーティストが作り上げたそのものに、音楽ファンがアクセスし、楽しむことのできる、エンド・トゥー・エンドのエコシステムが『PonoMusic』だ」と同社では説明している。

さらに同社は「PonoMusicは単なるハイレゾ音楽ストアやプレーヤーという以上のものだ。音楽のハートが脈打つことを続けるための、草の根的な運動であり、アーティストがオリジナルスタジオレコーディングに込めた感情、魂、気分などをありのままに保つことを志している」と続け、同社の活動の意義を強調する。

本体は三角錐のデザインが特徴的だ。これは、3年以上にわたる開発で、音質対策に効果的な大型部品をなるべくコンパクトに実装するために導き出された形状だという。またこの形状により、電気的なインターフェースが様々なサブシステムに影響を与えることを防ぐため、オーディオ部品とのあいだに物理的な距離を保つ効果も得られる。さらに、フラットなバッテリーに比べ効率の良い、大型の円筒形バッテリーを搭載することも可能にした。

プロトタイプの回路基板。一番右のプリプロト版では平面的な配置だが、真ん中のプロトタイプでは三角錐が用いられ、パーツ配置の自由度が高まった

プレーヤーのオーディオ技術にはAyre Acousticsとパートナーシップを組み、Ayreのノウハウや技術が多く投入されている。

Ayreの技術で搭載されたものとしては、まずデジタルフィルターは極小の位相で、不自然なプリリンギングを抑えている。これにより自然な音を再現できるという。また、すべての回路はゼロフィードバック仕様とした。「フィードバックは発生してしまったエラーは正せるが、これはすべてのエラーを正せるわけではないことを意味する」とPonoは説明。広い帯域と低出力インピーダンスで、独自のウルトラリニア回路を構成すれば、不自然なサウンドになるフィードバックの必要がなくなるという。

搭載しているDACチップは明らかにしていないが、「オーディオやエンジニアのコミュニティで、現在、最も高音質なDACチップと広く認められているもの」を使っているという。

ヘッドホン出力向けのバッファーはフルディスクリートで、すべての独立したパラメーターや回路、部品は音質を高めるために最適化。さらに出力インピーダンスは非常に低いとのことで、これによりフラットな周波数帯域と、広いボリュームレンジをほぼすべてのヘッドホンで実現する、としている。なおPonoMusicに対しては、AudioQuestもオーディオ技術のサポートを担当している。

使い勝手の面では、MacとWindows向けにアプリ「PonoMusic」を用意。このアプリから「PonoMusic.com Store」にアクセスし、楽曲を閲覧・購入・ダウンロードすることができる。

本体の液晶ディスプレイはタッチ操作に対応し、スワイプ動作で楽曲/アルバム/アーティスト/ジャンル/プレイリストなどの表示切り替えが可能だ。

画面はタッチ操作が可能

音声出力端子は2端子を装備。1つはヘッドホンに最適化され、もう一つはホームオーディオシステムや車載用オーディオシステム向けに設計されているという。

ストレージは内蔵フラッシュメモリーが64GBで、取り外し可能な64GBのmicroSDも用意。トータル128GBの容量が利用できる。

再生可能なファイルはFLAC、ALAC、mp3、WAV、AIFF、保護されていないAAC。

連続使用時間は約8時間。外形寸法は約5W×12.7H×2.5Dcm。

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