公開日 2008/06/20 12:30

ローランド営業統轄部長が語る人気PCMレコーダー「R-09シリーズ」の秘密

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最近、量販店のICレコーダーやPCM録音機コーナーが活況を呈している。ICレコーダーの高品位化を図る家電メーカー、手軽な演奏録音用のニーズに応える楽器メーカー、オーディオファンとセミプロを相手とする従来録音機メーカーが新商品の投入を競い合い、三つ巴の様相だ。いずれにしてもメカ系の録音機の次世代であり、メカレスとメモリー、ICの高密度化が背景にあるといえそうだ。

ローランド(株)国内営業統轄部長 宮本多加男氏

電子楽器メーカーでありながら、このマーケットを強く牽引してきたのがローランド(株)のEDIROLブランドである。小型携帯PCM/MP3録音機「R-09」のヒットについてご存知の方も多いだろう。そこで、同社の国内営業統轄部長、宮本多加男氏に、PCM録音機のこと、同社とAVの関わりについてお話を伺った。


一段と進化したR-09HR
「おかげさまで2006年に発売したR-09は国内外併せて、12万台を超えるヒットになりました。これは当社にとっても一つの柱と言っていい商品に成長したわけです。しかしこの3年間で、他社さんも強力な商品で参入されており、当社の製品も一段と商品力を強化する必要がありました。そこでこの『R-09HR』(関連ニュース)を市場投入致しました。付属マイク関係のブラッシュアップ、より大きな有機ELの採用、96kHz/24bit対応など基本性能を高めたほか、実際のフィールドで重宝するリモコンを装備、触り具合のいい特殊塗料による仕上げなど、機能面でも大きく向上させています。数多くの使用者の方のご意見アドバイスをもとにグレードアップしたわけで、単なるマーク2、バージョン2的なものに留まらないので、上級の位置づけとしました。もちろん従来機も併売です。特に注目して頂きたいのが、大型化した有機ELディスプレイです。屋外の日中でも視認できます」。

「さて、当社のオーディオとの関わりは古くは1980年代半ばに遡り、ハイプレゼンスプロセッサーDSP-1000からですね。CD再生が中心となった時代で、何かもう一つ音場感が物足りない、という声に応えた形で、当社の培っていたディレイ技術、デジタル技術を駆使して、残響音を付加するシステムでした。これはオーディオファンに支持され、かなり好調なセールスを得て、後継機もできました。実は私はそのころ営業マンとして、秋葉原を回っていたのです」。

「その後、録音機となるわけですが、テープ式の頃は当然、オーディオメーカーさんが供給されており、当社としては、音楽用、楽器用のものしか扱っていませんでした。しかしDATが終了したあたりで必要性が生じてきました。最初は楽器ファン用にということで、手軽に録音できる「R-1」というポータブル機を開発しました。これがR-09の原型ですね。ただの四角い箱のようなシンプルなものですが、これを発売したら、意外なことに普通のオーディオファンやナマロクファンが多く購入した、という事実が判明しました。これは、楽器録音やお稽古だけではなく、オーディオファンにも訴求できる、ということでR-09ができたわけです」。

小型ポータブル録音機の系譜。R-1(左)、R-09(中央)、R-09HR(右)

プロ用では192kHz/24bit対応の4チャンネル録音機「R-44」、民生用では、PCを使わずに簡単にCDに録音できるSD/CDレコーダー「CD-2e」が最近の注目モデルであろう。AV関連では、先端のハイビジョン関連機器も好評だという。同社の今後の製品に注目して頂きたい。

(ピュアオーディオ担当)

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