公開日 2017/11/21 10:00

内田真礼さんとeイヤホン訪問! 最新ポータブルオーディオは「奥が深い」

【特別企画】オススメモデルを聴く
編集部:押野 由宇
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あえて音楽専用、ポータブルオーディオプレーヤー


oshino
さて、ここからはポータブルオーディオプレーヤーですが、このスマホ時代にあえて別にプレーヤーを持つ理由が一番のポイントになると思います。まずはバッテリー問題ですね。

uchida
スマートフォンって、動画を見るし、音楽も聴くしで、充電がすぐなくなっちゃうんですよね。

yamamoto
プレーヤーに比べてスマートフォンは、イヤホンを駆動させるパワーが低いので、無理に音量を上げるとまた電池の減りが早くなったりするんですよ。プレーヤーは普通に使えば数日バッテリーが持つので、そういった使い勝手も便利ですね。

oshino
次に、オーディオ好きなら欠かせないハイレゾ音源です。このハイレゾ音源は、e-onkyo musicなどの配信サイトから、インターネット経由で購入することが一般的です。一番の理由は、データサイズの大きさになります。CDスペックの何倍もハイレゾ音源はデータが大きいので、いまの時代だとインターネットを利用するのが便利なんですね。

「e-onkyo music」では内田真礼さんのハイレゾ音源も多数配信中

uchida
よくiTunesで持っているCDをデータにして持ち歩いていたんですけど、標準の設定にしていたらすごく小さいサイズになるじゃないですか。でも、WAVとかを選ぶとデータのサイズが大きくなって、この違いで音に影響があるんですか?

oshino
そうですね、サイズの大小は、音源をどこまで圧縮するかによって変わります。ざっくりとサイズが大きい=圧縮率が低い=もとの音源に近い、という認識で大丈夫かと。ハイレゾは圧縮していなかったり、圧縮してももとに戻せる状態で提供されるイメージですね。CDではカットされていたり、圧縮すると聴こえなくなったりする部分が、そのまま入っています。

uchida
なるほど、だからハイレゾだと吐息の部分が聴こえたりするんですね。

oshino
その通りです! ハイレゾで主に使用されるWAVやFLACといったフォーマットは、圧縮方法の違いになりますが、とりあえずは再生対応しているかどうか、を気にすればOKです。スマートフォンの標準機能だと再生できないことがあって、アプリを入れたりして再生できるようにしても、音源データに何GBも取られるのはキツイですよね。

yamamoto
プレーヤーだと、ハイレゾフォーマットもほぼ再生できますし、音源データしか入れないから容量に余裕があります。しかも以前に比べると、機能も向上して、コンパクトになって、かつお安くなってきています。

uchida
スマートフォンも一緒に持ち歩くから、軽いのは重要ですよね。

oshino
さて、そんなデータも大きいハイレゾ音源、いちいちパソコンにダウンロードして、プレーヤーに移さないと聴けないのは面倒です。それを解決しつつ、コンパクトで手に入りやすい価格帯を実現したのがこちらのパイオニア「private」になります。

パイオニア“private”「XDP-30R」(ブラック)

シルバーもラインナップ

matuda
すごい、どういう風に解決してくれるんですか?

oshino
ありがとうございます。ハイレゾ配信サイトe-onkyo musicと連携できるので、そこで購入した楽曲を直接ダウンロードできるんですよ。

uchida
それはこのプレーヤーがインターネットに繋がるってことですか?

oshino
まさにそうです。Wi-Fiで接続できるので、トップの「e」のアイコンからe-onkyo musicの購入履歴に入れますので、あとはダウンロードしたい曲の横にある矢印を押すと・・・

uchida
あっ、いま読み込んでますね。


yamamoto
購入はスマートフォンからも行えるので、完全にパソコンなしで曲の追加ができます。テザリングしたりしてWi-Fi環境さえあれば出先でも可能ですね。

uchida
プレーヤーだけで曲が追加できると便利ですね! あっ、SDカードを入れられるんだ。

oshino
いくら音源データだけ入れるとはいえ、ハイレゾはサイズが大きいので容量がけっこう必要になりますが、privateは本体が16GBで、256GBのSDカード(micro)を2枚まで入れられるのでめちゃくちゃ余裕があります。

uchida
イヤホンを接続するところが何個もあるのも気になります。

oshino
こちら、3.5mmアンバランスと2.5mmバランスの2つを装備しています。普通のイヤホンは3.5mmの方を使えばOKです。2.5mmは音質が良いとされるバランス駆動で用いるのですが、これはいずれマニアックな世界に入り込んだときに使える、と覚えていただければ。

yamamoto
本当にマニアックな話ですが、バランス接続では中のアンプの力を倍使うようなかたちになるので、左右の分離感が良くなったり、低音の力強さが上がったりします。

uchida
使わないところがあるな、とは思っていたんですが・・・。奥が深いですね。

oshino
ちなみに、このプレーヤーはBluetoothにも対応するので、Bluetoothイヤホンを使うこともできます。ケーブルつきのイヤホンと使い分けると、もっと便利になると思います。あとは、なにより音の良さという点です。

yamamoto
いまはスマートフォン自体も音が良くなっていますが、こういったプレーヤーで聴くと音の良し悪しがもっと分かりますよね。

uchida
そうなんです! 最初はハイレゾで何が違うのかということが分からなかったんですけど、プレーヤーで聴いてみて、「 違うんだ!」って気づきましたね。「確かに、クリアである」と(笑)。自分の曲や、サニーデイ・サービスを聴いても、音に透明感があるというか。このprivateでは、立体感がある気がします。


yamamoto
音の見通しが良いというか、スッキリと感じられることが立体感につながっているのかもしれません。

oshino
サウンド設定で、エフェクトをかけたり、CDクオリティの音源をハイレゾのようにアップサンプリングして楽しむこともできます。音が良くなるというよりは、好みに合わせて選択すると面白いと思います。

uchida
操作がタッチパネルで行えるのも良いですね。スマートフォンに慣れているから、ボタンとかだと「どこを押せばいいんだろう」ってなっちゃう。

oshino
その操作性の高さもポイントですね。女性でも持ちやすいサイズ感になっているので、新しくプレーヤーを使い始めてみようという人にも負担になりにくいのではないでしょうか。あと、さらに安くなってカラバリもピンクやホワイト、ネイビーブルーと豊富な弟モデル「XDP-20」もオススメです。

“private”のエントリーモデル「XDP-20」

uchida
本当に、とっても軽いです。プレーヤーにも機能や音に違いがあって、好きに選べるようになっているなんて知りませんでした。

matuda
お店でも女性の方が手に取られることも増えてきましたよ。数十万円のハイエンドモデルまで揃えていますけど、まずはこういったモデルからスタートして、スマートフォンからのステップアップを体感して欲しいですね。

PIONEER「“private”XDP-30R」【SPEC】●メモリ:16GB(内蔵)、microSD×2(最大256GB、SDXC対応) ●対応フォーマット:DSD(DSF/DSD-IFF)/MQA/FLAC/ALAC/WAV/AIFF/MP3/AAC ●対応サンプリングレート/bit数:192kHz/32bit PCM Native、5/6MHz/1bit DSD Native ●入力端子:2.5mm4極バランスヘッドホン×1、3.5mm3極ヘッドホン×1、Micro USB×1(充電・データ転送入力端子兼用) ●外形寸法:63W×94H×15Dmm ●質量:120g ●価格:OPEN(予想実売価格39,800円前後)*ファームウェアは常に最新バージョンに更新することをオススメします
商品の詳細はこちら


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