公開日 2017/11/11 10:00

マランツ「M-CR611」と「NR1608」、導入するならどっち? 編集部員が本気で議論してみた

ダントツの売れ筋のAVアンプとCDレシーバー
構成 編集部:小澤貴信
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数あるマランツの製品のなかでも、“ダントツの売れ筋”でロングセラーを続けている製品が2つある。ひとつはHi-FiカテゴリーのCDレシーバー「M-CR611」、もうひとつは薄型AVアンプの最新モデル「NR1608」だ。M-CR611はハイコンポの価格帯でトップシェアを誇り、NR1608も常に同価格帯でトップクラスの売れ筋モデルとなっている。

マランツのAVアンプ「M-CR611」(左上)と「NR1608」(右下)

そして、この2機種はまったく異なるカテゴリーの製品なのだが、ライフスタイルに根ざした「良い音」を提供するコンポーネントという意味では共通しているし、ある意味でライバルと言える。

そこで今回、趣味・嗜好もライフスタイルも全く異なる編集部・4名が、自分のライフスタイルの観点から、もし導入するなら「M-CR611」と「NR1608」のどちらがいいのか。AVアンプとCDレシーバーのどちらがより生活を豊かにできるのか、ディスカッションを行った。

今回座談会を行った編集部4名

リビングに置くならAVアンプが最強?

小澤 さて、まずは「M-CR611」と「NR1608」のサウンドをステレオ再生でチェックしていただきましたがいかがでしたでしょうか。

押野 M-CR611の音はやはり素晴らしいですね。この価格帯とは思えない、フルサイズのHi-Fiと同じ領域で勝負できるサウンドです。

風間 やっぱりM-CR611の音は良いよね。でも、聴き比べてみると、NR1608の音もHi-Fiで十分勝負できる音だなと。

川田 私にはどちらもすごい音に思えました。 やっぱりスピーカーから音楽を聴くのっていいですね。でも、M-CR611とNR1608は、本来まったく異なるカテゴリーですよね・・・。

風間 そうそう。個人的にはどっちも良いし、どっちも欲しいんだけど。

【押野】PHILE WEB編集部のアニメ/声優さん関連記事の多くを担当。プライベートは意外と謎に包まれている。身長185cm

【風間】PHILE WEB編集長。3児の父。連休中にずっと家でiPhone Xの記事を書いていて嫁に怒られた


【川田】PHILE WEB編集部。いわゆるバンギャル。プ女子でもある(中邑真輔ファン)

【小澤】PHILE WEB編集部のオーディオ担当。第一子誕生によるお小遣い制の導入に恐れおののく毎日

川田 M-CR611とNR1608の特徴について、念のため説明してもらってもいいですか?

小澤 まったく違うカテゴリーというのはそのとおりですが、この2機種のどっちかで迷う方も多いそうなんです。普段はポータブルオーディオの取材が多い川田さんのために、シンプルにこの2機種の特徴について紹介します。

まずM-CR611ですが、これはCDレシーバーというカテゴリーの製品です。CDプレーヤーとアンプを一体化していて、CD以外にもネットワークプレーヤー機能、USBメモリー再生機能、Bluetooth、FM/AMラジオに対応。あとは好きなスピーカーさえ用意すれば、様々なオーディオソースをこれ1台で楽しめます(詳しくはこちらの記事を参照)。

「M-CR611」¥70,000(税抜)

続いてNR1608ですが、こちらはAVアンプです。AVアンプとしての横幅はフルサイズですが、高さが抑えられていて、テレビラックにも収まる薄型サイズを実現しています。それでいて機能はほぼ全部入り。HDMI端子は8入力・1出力で、テレビやブルーレイ、ゲーム機といった映像関連機器とテレビを切り替えるハブとして大活躍しますし、ネットワークプレーヤー機能、USBメモリー再生昨日、Bluetooth、AirPlayとこちらも幅広いソースに対応しています。AVアンプというとマルチチャンネル再生というイメージを持っている方もいらっしゃるでしょうが、むしろ“リビングのコントロールセンター”というべき役割を担うモデルです。もちろんマルチチャンネル再生も可能で、7ch分のアンプを備えています。

「NR1608」¥90,000(税抜)


リビングならNR1608! 経験者が語るNRのリビング性能の高さ

川田 ふむふむ、なるほど。

風間 いまの小澤くんの説明からもわかると思うんだけど、リビングにどちらかだけを置くとしたら、そこにはテレビがあるわけで、必然的にAVアンプという選択になると思うんだよね。

小澤 えっ?

風間 自分はこのNRシリーズを実際に家で使っていて。AVアンプにレコーダーやApple TV、FireTV、PS4、Switch…。とにかくいろんな機器をつないで、コントロールセンター的に用いることが当たり前になってる。いろいろなソースをAVアンプで統合して扱って、いい音で楽しんでるよ。

NR1608の使用イメージ。リビングのあらゆるソースを統合する“コントロールセンター”として活躍してくれる

実際に使っていると、とにかくHDMI CEC機能が便利だよね。つないだ機器をオンにすれば、自動的にAVアンプとテレビに電源が入って。電源を切れば、連動して繋いだ機器も一斉に電源が切れる。こういうわかりやすくて便利な機能は、子供がいる家庭では必須だと思う。

そういう意味で、リビングでどっちを使うかひとつだけ選べと言われたら、もうNR1608、1択!

リビングで使うならNR1608は本当に便利。機能を省くことなく薄型化していることも導入のハードルをぐっと下げているなと。

実体験を元にNR1608の魅力を語る風間

小澤 なるほど・・・いきなり論破されてしまいそうですが・・・。でも僕は、リビングにこそM-CR611を置きたい派ですね。

次ページ本格的なHi-Fiオーディオをシンプルなシステムで楽しめるM-CR611

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