公開日 2014/01/21 12:00
【インタビュー】Amazonの動画配信サービスが採用したサラウンド技術「ドルビーデジタルプラス」に迫る
【特別企画】Kindle Fire HD/HDXでVODサラウンド
Amazonが運営する動画配信サービス「Amazonインスタント・ビデオ」が、昨年11月より日本国内でスタートした(関連ニュース)。同サービスのコンテンツにはドルビーのサラウンド音声技術「ドルビーデジタルプラス」が採用されており、その多くが5.1chのサラウンド音声で配信されていることも大きな特徴だ。ドルビーデジタルプラスによる5.1ch音声でエンコードされたVODが国内で提供されるのは初めてとなる。
国内におけるAmazonインスタント・ビデオの対応機器は、2012年モデルの「Kindle Fire」「Kindle Fire HD」、2013年モデルの「Kindle Fire HD 7」「Kindle Fire HD 8.9」「Kindle Fire HDX 7」「Kindle Fire HDX 8.9」、iPhone/iPad。そのほかに、PCでも楽しむことができる。中でも2012年モデルのKindle Fire HDと2013年モデルのKindle Fire HD/HDXは、端末の音質チューニングをドルビーのエンジニアが行っており、ドルビーデジタルプラス対応コンテンツを高品位なバーチャルサラウンドで楽しむことが可能だ。
今回は、Kindle Fire HD/HDXに搭載されたドルビーの音声技術の詳細や、ドルビーデジタルプラスの今後のVOD展開などについて、ドルビージャパン 技術サポート部 シニア・フィールド・アプリケーション・エンジニア 木村玲氏に詳細を訊いた。
■Amazonインスタント・ビデオのマルチchコンテンツは、全てドルビーデジタルプラスに対応
−− 今回は、Amazonの動画配信サービス Amazonインスタント・ビデオが国内でスタートしたことを受けて、同サービスに採用されたドルビーデジタルプラス、およびKindle Fire HD/HDXに搭載された音質技術などについてお伺いしたいと思います。まずは、今回Amazonインスタント・ビデオに採用されたドルビーデジタルプラスの技術概要について教えて下さい。
木村玲氏(以下、木村): Amazonインスタント・ビデオで楽しめるドルビーデジタルプラスには、2つの技術要素があります。1つは、配信コンテンツ側に採用されるオーディオコーデック技術。もう1つは、再生デバイスであるKindle Fire HD/HDXに搭載されるモバイル端末向けのポストプロセシング技術です。
オーディオコーデックとしてのドルビーデジタルプラスは、Blu-rayの登場にあわせて2006年頃に開発したフォーマットで、同じロッシー音声技術であるスタンダードな「ドルビーデジタル」の機能を拡張したものです。主な違いは、対応するch数を最大7.1chまで増やして、より幅広いビットレートに対応させたことです。現在までに、各メーカー様のAVアンプやホームシアターシステムなど様々な製品でご採用頂いています。
−− 今回のAmazonインスタント・ビデオでの採用など、VODコンテンツへの展開に取り組まれたのはいつ頃からでしょうか。
木村: 2年ほど前からです。動画配信サービスの台頭や、再生デバイスとしてのスマートフォン/タブレットの普及によって、動画コンテンツの視聴シーンがモバイル環境にも広がってきました。その流れの中で、Blu-ray/DVDなどのパッケージソフトだけではなく、スマホ/タブレットで視聴できる配信コンテンツの方もサラウンド音声で提供できるようにと、コンテンツ提供者様へのアプローチに取り組んできました。Amazonインスタント・ビデオは米国で先行していたサービスですが、今回日本でもスタートしたことを私たちとしても嬉しく思います。
−− Amazonインスタント・ビデオの中で、ドルビーデジタルプラスが採用されているコンテンツはどれくらいあるのでしょうか。
木村: マルチchで収録されているコンテンツは全てドルビーデジタルプラスに対応していると伺っていますので、ほとんどの配信作品が対応していると思います。
−− 配信時の音質はどれくらいでしょうか。
木村: 音声は5.1chサラウンドでエンコードされており、もちろんロッシー音声ですが、ドルビーデジタルプラスはこれまでにBlu-rayやホームシアターでの採用実績もあり、私たちとしては自信を持ってお届けできる品質です。
また、これからお話するもう1つの技術要素である、モバイル端末向けの技術を搭載したKindle Fire HD/HDXで再生することで、ドルビーデジタルプラスの音質をモバイル環境でも高音質で楽しんで頂くことが可能となります。Kindle Fire HD/HDXは、端末の音質チューニングをドルビーのエンジニアが行っていることも大きなポイントです。
国内におけるAmazonインスタント・ビデオの対応機器は、2012年モデルの「Kindle Fire」「Kindle Fire HD」、2013年モデルの「Kindle Fire HD 7」「Kindle Fire HD 8.9」「Kindle Fire HDX 7」「Kindle Fire HDX 8.9」、iPhone/iPad。そのほかに、PCでも楽しむことができる。中でも2012年モデルのKindle Fire HDと2013年モデルのKindle Fire HD/HDXは、端末の音質チューニングをドルビーのエンジニアが行っており、ドルビーデジタルプラス対応コンテンツを高品位なバーチャルサラウンドで楽しむことが可能だ。
今回は、Kindle Fire HD/HDXに搭載されたドルビーの音声技術の詳細や、ドルビーデジタルプラスの今後のVOD展開などについて、ドルビージャパン 技術サポート部 シニア・フィールド・アプリケーション・エンジニア 木村玲氏に詳細を訊いた。
■Amazonインスタント・ビデオのマルチchコンテンツは、全てドルビーデジタルプラスに対応
−− 今回は、Amazonの動画配信サービス Amazonインスタント・ビデオが国内でスタートしたことを受けて、同サービスに採用されたドルビーデジタルプラス、およびKindle Fire HD/HDXに搭載された音質技術などについてお伺いしたいと思います。まずは、今回Amazonインスタント・ビデオに採用されたドルビーデジタルプラスの技術概要について教えて下さい。
木村玲氏(以下、木村): Amazonインスタント・ビデオで楽しめるドルビーデジタルプラスには、2つの技術要素があります。1つは、配信コンテンツ側に採用されるオーディオコーデック技術。もう1つは、再生デバイスであるKindle Fire HD/HDXに搭載されるモバイル端末向けのポストプロセシング技術です。
オーディオコーデックとしてのドルビーデジタルプラスは、Blu-rayの登場にあわせて2006年頃に開発したフォーマットで、同じロッシー音声技術であるスタンダードな「ドルビーデジタル」の機能を拡張したものです。主な違いは、対応するch数を最大7.1chまで増やして、より幅広いビットレートに対応させたことです。現在までに、各メーカー様のAVアンプやホームシアターシステムなど様々な製品でご採用頂いています。
−− 今回のAmazonインスタント・ビデオでの採用など、VODコンテンツへの展開に取り組まれたのはいつ頃からでしょうか。
木村: 2年ほど前からです。動画配信サービスの台頭や、再生デバイスとしてのスマートフォン/タブレットの普及によって、動画コンテンツの視聴シーンがモバイル環境にも広がってきました。その流れの中で、Blu-ray/DVDなどのパッケージソフトだけではなく、スマホ/タブレットで視聴できる配信コンテンツの方もサラウンド音声で提供できるようにと、コンテンツ提供者様へのアプローチに取り組んできました。Amazonインスタント・ビデオは米国で先行していたサービスですが、今回日本でもスタートしたことを私たちとしても嬉しく思います。
−− Amazonインスタント・ビデオの中で、ドルビーデジタルプラスが採用されているコンテンツはどれくらいあるのでしょうか。
木村: マルチchで収録されているコンテンツは全てドルビーデジタルプラスに対応していると伺っていますので、ほとんどの配信作品が対応していると思います。
−− 配信時の音質はどれくらいでしょうか。
木村: 音声は5.1chサラウンドでエンコードされており、もちろんロッシー音声ですが、ドルビーデジタルプラスはこれまでにBlu-rayやホームシアターでの採用実績もあり、私たちとしては自信を持ってお届けできる品質です。
また、これからお話するもう1つの技術要素である、モバイル端末向けの技術を搭載したKindle Fire HD/HDXで再生することで、ドルビーデジタルプラスの音質をモバイル環境でも高音質で楽しんで頂くことが可能となります。Kindle Fire HD/HDXは、端末の音質チューニングをドルビーのエンジニアが行っていることも大きなポイントです。
次ページドルビーのエンジニアが音質チューニングしたKindle Fire HD/HDX
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