公開日 2012/03/29 11:31

クリプシュ、新イヤホン4製品を今夏投入 −商品戦略と音づくりを幹部に聞く

「日本マーケットは非常に重要」
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
米KLIPSCH(クリプシュ)から、アジア太平洋のセールス面を担当するRegional Vice President Asia PacificのDavid “Westy” Westfall氏と、PRESIDENT GLOBAL SALESのDave Kelley氏が来日。ファイル・ウェブでは両氏を直撃し、今後の新製品展開予定などを訊ねた。

Dave Kelley氏(左)とDavid “Westy” Westfall氏(右)

■夏頃に新製品イヤホン4モデルを発売予定

ーー クリプシュ製品の日本市場での受け止められ方をどう感じていますか?

Westfall 基本的には非常に満足しており、我々にとって日本は世界のなかでも重要なマーケットになっています。ヘッドホン/イヤホンで言えば、様々な価格帯の製品を取り揃えていますが、特に「Image X10」(関連ニュース)や「Image X10i」(関連ニュース)の売れ行きが良いですね。

Image X10

ーー 前回は昨年11月に来日されていますが(当時のインタビュー)、それ以後、クリプシュの日本における状況は何か変化していますか?

Westfall 昨年は大変厳しい年でしたが、少しずつ回復傾向にあります。今年はもっと回復していければと思っているところです。

ーー その“回復”に向けて今年はどのような手を打っていこうと考えているのでしょうか?

Westfall たくさんの新製品を出す予定です。特に、ヘッドホンに関して言えば日本でも発売したばかりのノイズキャンセリング機「Mode M40」(関連ニュース)は市場競争力がある製品だと思っています。クリプシュサウンドが楽しめるのはもちろん、デザインも良いですし、アクティブノイズリダクション機能も非常に優秀です。

Mode M40

Kelley アクティブノイズリダクションは、音質を犠牲にせずノイズを減らせるというものです。また、機能面以外ではキャリングケースなどの質感にもこだわっています。ケースを開けたときのワクワク感を大事にしてデザインしているのです。

Westfall 8月から9月にかけて、4モデルほどインイヤータイプの新製品を出す計画をもっています。スポーツ向けモデルであったり、セラミック素材を使った200米ドルくらいのモデルなどを投入する予定です。

ーー 「Mode M40」の本国での評判はいかがですか?

Kelley アメリカでは、昨年末に「Brookstone」という全米チェーンの販売店などで「Imege One」と同時に販売を開始しました。店頭では300ドルぐらいの価格ですが反応はとても良く、ファーストロットの4000個はすでに完売しています。

「Mode M40」の説明を行うDave Kelley氏

Westfall シンガポールと香港でも同じような現象が起こっています。シンガポールにおいては、日本と同じように我々のヘッドホンがしっかりとした地位を築けているんですよ。

Kelley なお、「Mode M40」は今後、イギリス、ドイツ、フランスでもリリースが決まっています。

ーー 「Mode M40」の開発における哲学や思想を教えてもらえますか?

Kelley クリプシュブランド特有のサウンドということに加えて、デザインにもこだわりました。「アウターボックス・エクスペリエンス」とでも言いますか、例えば、Apple製品を手にしたときのようなワクワク感や期待感を感じさせるものであったり、「音が良い」ということを期待させるデザインにしたのです。

次ページスピーカーとヘッドホンの音作り思想

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 XREAL、XREAL Oneが入った「開運福袋2026」を12/11から販売。200セット限定
2 HARBETHの魅力は“声”にあり!色褪せぬエバーグリーンなサウンドを、あえてのアニソンで斬りまくる!
3 5万円で激変、“DCリニア電源”をどう使う?トップウイングの「DC POWER BOX」徹底使いこなし!
4 AVIOT、LDACにも対応した1万円切りの“ピヤホン9”「TE-U1-PNK」
5 mora、ハイレゾ配信12周年キャンペーン第2弾スタート。「ハイレゾ大使」には森口博子が就任
6 『続・太鼓判ハイレゾ音源はこれだ!』#2【後編】- かつしかトリオ『“Organic” feat. LA Strings』リリース記念インタビュー
7 AURAS東京、シアターの常識を覆すかんたん操作&美しいデザインの“エンターテイメント空間”をカスタムメイド
8 LG、リアルタイムAIプロセッサー搭載の4K有機ELテレビ「OLED C5M」
9 【Qobuzダウンロードランキング】ブルーノート東京、夏の風物詩!矢野顕子トリオのライブ盤が1位にランクイン
10 Bowers & Wilkins、「801 D4」を六本木ISETAN SALONEにて特別展示。12/25まで
12/12 10:48 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX