「機動戦士ガンダムUC」で体験！ コンテンツのネット配信、その利便性と今後

劇場上映版／BD版／ネット配信版それぞれの「ガンダムUC」を見比べる！

筆者は映画館、BD、ネット配信のそれぞれで「機動戦士ガンダムUC」を視聴したので、それらについてのインプレッションをお伝えしよう。

■PlayStation Storeでネット配信版をダウンロードしてみる




■上映版／BD版／配信版それぞれに異なる魅力がある

やはり圧巻だったのは映画館での視聴だった。未見の方のために内容は伏せるが、スクリーンで繰り広げられる戦闘シーンの迫力には圧倒される。緻密に描かれた画面には躍動感があり、ストーリーと編集の妙で、時間を忘れて見入ってしまった。

次はネット配信とBDだ。BD版の方がより立体感があり、情報量の多さをまざまざと見せつけられた。スペースコロニーのシーンを見比べると、その差は歴然と言えよう。しかしネット配信版も、BDには及ばないものの美しく、決して不満を抱くような画質ではない。DVDの画質に慣れているなら満足できる画質だろう。そしてやはりたった1,000円で、映画館で上映されている作品をいち早く家族や友人と一緒に見られる楽しさや便利さは代え難い。

蛇足ながらガンダムUCは“ファーストガンダム”の舞台となった「1年戦争」が勃発する原因と、Z、ZZ、シャアの逆襲と続いた「UC世紀」ストーリーを丸ごと抱え込む壮大なドラマになっている。それだけに映像のデータ量だけでなく、物語の要素もてんこ盛りだ。本気でハマルなら小説版を一読した上で視聴すると、物語の奥深さを存分に味わえる。最近のアニメに物足りなさを感じているなら、本作は見るべきだと筆者はおすすめする。80年代のサンライズアニメのように、熱く語れるガンダムが帰ってきたことを歓迎したい。

【執筆者プロフィール】
鈴木　桂水 keisui Suzuki
元産業用ロボットメーカーの開発、設計担当を経て、現在はAV機器とパソコン周辺機器を主に扱うフリーライター。テレビ番組表を日夜分析している自称「テレビ番組表アナリスト」でもある。ユーザーの視点と元エンジニアの直感を頼りに、使いこなし系のコラムを得意とする。そのほかAV機器の情報雑誌などで執筆中。