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<山本敦のAV進化論 第67回>

もうすぐ開催「IFA2015」でなにが発表される? イベントのみどころをチェック!

2015/08/31 山本 敦
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現在コンシューマー向け有機ELテレビについてはLGエレクトロニクスが一本杉で頑張っているが、同社は例年、IFAに合わせて世界をあっと言わせる新製品を発表してきた。同社は前述のように今年はHDR対応の有機ELテレビの出展などを予告している。

有機ELテレビを積極展開するLG

また昨年のIFA、今年のCESで大画面有機ELテレビの試作機を展示してきたパナソニックが、いよいよ本腰を上げて商品化に踏み切るのか、という点にも注目。さらに業務用途が中心ではあるが、先日サムスンが業界初となる「透過型」と「鏡面型」の55型有機ELディスプレイを発表した。同社が再度コンシューマー向けの有機ELテレビ市場に参入してくれば賑やかになりそうだ。

パナソニックが以前から試作機を発表してきた55型の有機ELテレビが、いよいよ商品として出てくるのだろうか

LGは前回、8Kテレビのプロトタイプを出展。今年のIFAでは8Kテレビに関連する動きに大きな変化は見られないように思うのだが…

■気になる“ウォークマン”「Aシリーズ」のモデルチェンジ/最新ヘッドホン・イヤホンにも期待

2010年頃から「IFAでオーディオの展示が少なくなった」と言われるようになってきた。確かにピュアオーディオのイベントとしては、5月にドイツのミュンヘン開催される「HIGH END」(レポート記事一覧)の方が盛り上がっているが、IFAでもこの2〜3年は、ヘッドホンをはじめとするポータブルオーディオやBluetoothを中心としたワイヤレスオーディオの勢いが盛り返してきている。

オーディオ系のメーカーが数多く出展するIFAの会場「ホール1.2」には、今年もオンキヨーやパイオニア、ティアック、ヤマハをはじめとする日本のブランドや、ゼンハイザー、ベイヤーダイナミック、オーディオテクニカといったヘッドホンブランドが集結する。

昨年のIFAで高らかに復活を遂げたテクニクスは、今年どんな発表を用意しているだろうか。さらに現地時間3日にはハーマンがプレスカンファレンスを開催するほか、5日にはCEOのDinesh Paliwal氏が「スマートオーディオ」をテーマにキーノートスピーチを行う。全体的に、例年よりオーディオの出し物が華やかになりそうで楽しみだ。

ハイレゾ関連では、昨年ソニーがポータブルオーディオプレーヤー“ウォークマン”のエントリーモデルである「NW-Aシリーズ」をIFA2014会場で発表した(昨年のレポート)。あれから1年が経ち、Aシリーズのモデルチェンジはあるのだろうか。あるいは新しい製品の投入も考えられる

ソニーは昨年のIFAでウォークマン「Aシリーズ」を発表。1年のサイクルで新製品が発表されるのか?

またヘッドホンメーカーも、ゼンハイザーやベイヤーダイナミック、B&O PLAYなどヨーロッパを代表するワールドクラスのブランドがIFA2015に多数集まっている。このあたりの動きにも注目したい。

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