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【CES】次世代BD・HDR・8K − 折原一也が振り返るCES 2015の高画質トレンド

公開日 2015/01/12 12:30 折原一也
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■次世代BD「ULTRA HD BLU-RAY」、「HDR」「8K」に沸いたCESの高画質トレンド

米国ラスベガスにて現地時間1月9日まで開催された「2015 International CES」。毎年、年初に開催され、その年のオーディオ・ビジュアルのトレンドを占う本イベントだが、今年のAV関連展示を振り返ると、近年稀にみるほど「高画質」を突き詰めたビジュアル製品が多かった。いずれも、具体的な製品やサービスを伴った展示が行われていた。

まずAVファンにとっては、高画質4Kソースを収録する光ディスク、“次世代BD”「ULTRA HD BLU-RAY」の発表は大きなトピックだった。このULTRA HD BLU-RAYは2015年中に発売見込みで、さらに今回のCESではパナソニックによる対応プレーヤーの試作機も同時公開され、視聴デモが行われていた。

「UHD」(4K)と「HDR」と今年のトレンドが明確に示されたパナソニックのプレスカンファレンスのデモ

「ULTRA HD BLU-RAY」のプロトタイプが実際に動作した状態で展示

ULTRA HD BLU-RAYの詳細は、インタビュー記事(詳細はこちら)に詳しいのでぜひ参照されたい。なおこのULTRA HD BLU-RAYでは、3,840×2,160ドットの「4K(米国での呼び方ではUHD)」のみならず、「HDR(High Dynamic Range=ハイダイナミックレンジ)」もサポートする。これにより、HDRが次世代の高画質トレンドであることがますます明確になった。

サムスンのプレスカンファレンスで初めて大々的に発表された「UHD Alliance」

なお、北米では映像配信サービスの「Netflix」の存在感も高まっているが、Netflixは既に昨年夏より各社テレビ向けに4K配信を開始しており、2015年中にはHDR対応サービスも発表されている。HDRの普及に向けては、HDMIの次世代規格によるHDRのサポート(関連ニュース)がCES期間中に発表されたり、映画スタジオ、衛星・映像配信事業者、メーカー等12社が参加する「UHD Alliance」(関連ニュース)によるHDRの映像伝送・認定の標準化への動きもみられ、定着に向けて着々と準備が進んでいる。

そんな背景もあり、今年のCESの薄型テレビ関連の展示では、まさにこの“HDR”が一大キーワードとなっていた。日本メーカーで最も積極的なデモ展示を行っていたのはソニーとパナソニックの2社だ。

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