1920×1080画素のフルハイビジョン表示に対応した液晶パネルを3枚搭載
「リビングステーション」は、エプソンがフロントプロジェクターに次ぐエンターテイメント商品と位置づける、大画面のプロジェクションテレビだ。ネットを中心としたダイレクト販売という手法をとり、見せる場も提供している。コアなAVファン向けのGシリーズはフルハイビジョンに対応した65V型と55V型を用意している。

本シリーズが搭載した3LCD方式の液晶パネルは、いうまでもなくエプソン製だ。0.9インチの1080pパネルは家庭用テレビ初のデバイスである。
明るいシーンの場合 (シャッター開時)
暗いシーンの場合
(シャッター閉時
PBエンハンサーは、シーンの明るさに連動して自動的に開閉し輝度をコントロール
PBエンハンサー非搭載
(コントラスト比800:1)
PBエンハンサー搭載
(コントラスト比6000:1)
PBエンハンサーの働きにより最大6000対1のハイコントラストを実現する

今回の目玉は「PB(ピュアブラック)エンハンサー」と名づけたシーン連動型のアイリス機能だ。基本的にはフロント投射型の“ドリーミオ”「EMP-TW600」と同等で、1/60秒ごとに映像情報を解析して明るさをコントロール。Gシリーズは6000対1という高コントラストを獲得しているのだ。さらに10ビット処理液晶ドライバーを含むフルデジタルの高画質回路や、色調補正技術「Color Reality II」、映り込みを抑えたPBスクリーンなど、エプソンの高画質技術を惜しみなく投入している。

サウンドや機能面はどうだろうか。本シリーズが搭載する2ウェイの大型スピーカーは、オンキヨー(株)と共同開発したもの。ユニットもエンクロージャーも立派である。スピーカーのバッフルボードは何と9ミリ厚のウッド製。プロジェクション方式ならではの筐体の余裕を生かした設計で、薄型テレビや小型テレビでは真似のできない豪華さは魅力的だ。

機能の面でエプソンらしいのが、フォト・オンデマンド。7タイプのメモリーカードに対応したカードスロットを装備し、大画面いっぱいに拡大した細密映像が楽しめる。端子部にはHDMIを搭載。ユーザーフレンドリーなEPGやリモコン機能を有している。

本体前面の端子部。2画面表示時に副画面の音声を楽しむためヘッドホン端子を2つ用意
本体背面の端子部。HDMI、PC、i.LINKなどの入力端子ももちろん装備
付属のリモコン
 型 番 ELS-55GL1 ELS-65GL1
 価 格 新価格 498,000円(税込) 新価格 598,000円(税込)
 画面サイズ 55V型(アスペクト比 16:9) 65V型(アスペクト比 16:9)
 画素数 1920×1080画素×3(枚)
 受信チャンネル 地上デジタル、BSデジタル、110度
CSデジタル、地上アナログ
 映像入力端子 ビデオ×3、S×3、D4×2、HDMI×1、PC×1、i.Link(TS)×2
 音声入力端子 アナログLR×5、PC用×1
 映像出力端子 ビデオ×1、S×1
 音声出力端子 アナログLR×1、光デジタル×1、ヘッドホン×2
 その他端子 地上アナログ/デジタルアンテナ×1、BS・110度CSデジタルアンテナ×1、
電話回線接続端子×1 ほか
 カードスロット コンパクトフラッシュ(Type I )、スマートメディア、メモリースティック、
メモリースティック PRO、SDメモリーカード、マルチメディアカード、
xD-ピクチャーカード、 アダプタ使用でminiSDカード、メモリースティック Duo、
メモリースティック PRO Duo利用可能
 音声最大出力 30W (15W x 2)
 消費電力 269W(待機時 約0.9W)
 外形寸法 1580W×940H×423Dmm 1799W×1068H×481Dmm
 質 量 約48.5kg 約58.5kg