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ドライブレコーダーとの高画質連携も

ケンウッド彩速ナビ「TYPE M」が進化、ワイヤレスミラーリングで車内AV環境がより快適に

公開日 2022/07/15 06:30 会田 肇
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特に大画面のメリットが活かせるのが、ピクチャーinピクチャー(PinP)でドライブレコーダーの映像を割り込ませたとき。フロント/リアのカメラ映像を常時割り込ませることができるもので、たとえばカーナビの画面上に後方の状況を同時表示させてもいい。こうすれば、9インチならではの大きめのPinPによって、車内の乗車状況に影響を受けることなく後続車の状況をしっかりと確認できるのだ。

リアカメラの映像をPinPで映し出した状態でも、地図をしっかり確認できる

また、「DRV-MN970」はもともとディスプレイが備わっていない。つまり、カーナビとの連携が前提で企画された製品でもある。映像を記録する本体部はフロント/リアカメラと別体となっており、それだけにカメラの取り付け状況は視界を妨げることなくスッキリと取り付けられる。彩速ナビとの同時購入なら、そのメリットを最大限に活かすことができるだろう。

今回のモデルチェンジではスマホとのBluetoothテザリングに対応したのも嬉しい進化だ。音楽CDの楽曲名やアルバムジャケット写真を提供するグレースノートにアクセスできるようになり、CDを挿入すれば自動的にグレースノートのサーバーにアクセスし、その情報を表示できるようになるのだ。

CDをはじめ、音楽再生中に単なるリストしか表示できなかった従来とは違い、音楽の楽しみ方がまた一つ増えるわけだ。

カーナビとしての機能は、前モデルから実装された地図のHD化への全面刷新がポイントに挙げられる。地図データが解像度が低いVGAのままだと、当たり前だがディスプレイをHD化してもあまりメリットは生まれない。そこでTYPE Mでは地図データを全面刷新して、HD化にドット単位で高解像度化させたのだ。しかも、これに伴って公園や病院と行った地図アイコンのデザインが変更され、より直感的にわかりやすくなっている。

高められた画質は様々な情報の確認にも役立つ

実際に地図画面を見てその鮮明さには驚かされる。街区や地名などの表示では、斜め線のエッジがスムーズになっており、それが全体として質感向上につながっている。特にそれを実感したのが3Dスライダーでアングルを変更した時だ。彩速ナビはサクサクとした動きを見せつつ、リアルな地図が自在に視点を変えて表示できる。この動きを体験すれば、つい気分に応じて気軽に地図表示を変えて使いたくなってしまう。

モデルチェンジによって、「ワイヤレスミラーリング」という強力なカーAV機能をプラスした彩速ナビ「TYPE M」。スマホとの連携が強化されたことで、車内でのエンタメがより気軽に楽しめるようになった。

画面サイズも9型と7型から選べ、9型ではここで紹介した「MDV-M909HDF」のようなフローティングタイプや、「MDV-M909HDL」のようにインダッシュタイプまでラインナップする。マイカーに合わせて最適な一台が選べるのも彩速ナビ「TYPE M」の大きな魅力と言えるだろう。

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