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ドライブレコーダーとの高画質連携も

ケンウッド彩速ナビ「TYPE M」が進化、ワイヤレスミラーリングで車内AV環境がより快適に

公開日 2022/07/15 06:30 会田 肇
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高速でサクサク動作することで抜群の扱いやすさを誇るケンウッド『彩速ナビ』。その最上位モデル「TYPE M」がモデルチェンジし、それを機にAndroidスマホとの「ワイヤレスミラーリング」を可能とする新機能が加えられた。今回は、その機能を中心に『彩速ナビ』を使うことでもたらされる魅力を探っていきたい。


大手メーカー製カーナビで初のワイヤレスミラーリング対応



「ワイヤレスミラーリング」とは、読んで字のごとく、スマホの画面をワイヤレスで彩速ナビに展開できる機能のことだ。彩速ナビと対応するAndroidスマホをWi-Fi接続することで、動画などの映像を彩速ナビ上で展開できるようになる。これは大手メーカー製カーナビでは初めての対応になるそうだ。

「MDV-M909HDF」(9V型フローティングモデル/市場想定税込価格163,000円前後)

実は彩速ナビでは、これまでも映像出力機能に対応したiPhoneとHDMI変換ケーブルを経由することでミラーリングが可能だった。しかし、最近のAndroidスマホは多くがミラーリング機能のワイヤレス接続に対応している。これにより、いちいちケーブルを介さなくてもスマホの映像を再生(※)できるようになるのだ。

ワイヤレスミラーリングに対応

そのメリットは極めて大きい。一つはスマホをカバンの中に入れっぱなしでも、彩速ナビ上からその内容を大きなカーナビの画面に表示して操作(※)できるようになることだ。音声操作(※)も可能で、この時は再生したい動画コンテンツを発話するだけで希望の動画が再生できる。(※ワイヤレスミラーリングは映像再生側のAndroidスマートフォンが対応していることが必要です。また接続する機器によっては再生や操作ができないことがあります)

このメリットは実際に操作してみるとすぐに実感できた。運転席周りに余計なケーブルがないからスッキリまとめられているし、それは安全上の観点からも好ましい。また、彩速ナビまで遠い後席の人が、スマホの動画をカーナビで再生したいときも座ったままで対応できる。ワイヤレス化が車内のAV環境をより便利にするのは間違いない。

特に取材した彩速ナビは、画面サイズが9インチと超大型の「MDV-M909HDF」。彩速ナビのフラグシップモデルだ。ダッシュボードから迫り出す格好でディスプレイがセッティングされているため、スマホ以上はもちろん、9インチのサイズ感以上に迫力ある動画映像が再生された。しかも出てくるサウンドはハイレゾにも対応する質の高いもの。視覚と聴覚の両方で満足度の高い動画映像が楽しめたのだ。

フローティング機構を採用しており、地図が見やすいだけでなく、ディスプレイが前にせり出す分だけ動画再生も迫力あるものに

ドライブレコーダーとの高画質連携にも注目



そして、もうひとつ注目すべき機能が、ケンウッドが満を持してリリースしたデジタルルームミラー型ドライブレコーダー『ミラレコ』や、この7月に発売される前後2カメラドライブレコーダー「DRV-MN970」と高画質で連携できることだ。

DRV-MN970との高画質連携も

もともと彩速ナビはディスプレイのハイビジョン化を果たしており、地デジやDVDなどを高画質に再生できる能力を備えていた。ミラレコやDRV-MN970のフルハイビジョン映像をフルに受け止めることはできないものの、そこで得られた映像をハイビジョン画質で再現できることで、従来とは比較にならないほど鮮明に再現できるのだ。しかも9インチという大画面は、捉えた映像を細部までチェックするにも充分な役割を果たす。

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