最上位のEZ-950をハンドリング

ケンウッドのポータブルナビ「ココデス」を試す。カーナビやスマホとは違う魅力とは?

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会田 肇

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2021年11月24日
JVCケンウッドが今年7月、ケンウッドブランドから発表したポータブル型ナビゲーション『ココデス』。現在展開しているラインナップは地上デジタルTVチューナーを搭載した大画面9V型「EZ-950」、ワンセグTVチューナーを搭載した7V型「EZ-750」および5V型「EZ-550」の3モデル。ナビゲーション機能は3モデルとも共通だ。ここでは最上位のEZ-950での試用レポートをお届けしたい。

ケンウッド「ココデス」EZ-950。9型のディスプレイはダッシュボード上で抜群の存在感がある

■「ここです案内」が曲がるタイミングを適切にガイド

『ココデス』は、同社のAVナビゲーション『彩速ナビ』で好評を得てきた「ここです案内」を搭載していることから名付けられた愛称でもある。この「ここです案内」は、次に曲がるタイミングをカウントダウン方式で案内すると共に、曲がるべき方向を分かりやすく案内する機能のこと。具体的には、一般道では300m手前から、高速道路では1km手前からそのガイドを画面右側に表示した上で、分岐ポイントに近づくに従い距離数や目盛りが徐々に減っていき、直近まで近づくと表示をオレンジ色に変える。交差点名や車線ガイドも表示することで分岐点の見落としを減らせることがポイントとなる。

「ここです案内」は、一般道では300m手前から、高速道路では1km手前からそのガイドを画面右側に表示。分岐点に近づくに従い距離数や目盛りが徐々に減っていき、直近では表示をオレンジ色に変える

実はカーナビを使っていながら「道を間違えてしまった」という声は意外に多い。それはカーナビが案内した分岐ポイントをうまく把握することができなかったことに起因する。これまでカーナビの多くは交差点拡大図と分岐点までの距離を組み合わせることによって曲がるタイミングを伝えてきた。しかし、周辺の状況を把握しながらの案内は、肝心の目印を見落とすこともあるし、施設などの状況が変化していることもある。その意味ではむしろシンプルに分岐点をガイドする「ココデス」の方法がわかりやすいとの考え方を示す機能が「ここです案内」なのだ。

測位能力の高さも「ココデス」の大きな魅力だ。低価格のポータブル型ナビでは測位をGPSだけに頼るケースも少なくない。そのため、トンネル内や高架下などではどうしても自車位置が不安定になりがちだ。それに対して本機は衛星測位をGPSだけでなく、準天頂衛星「みちびき」や、ロシアの衛星測位システム「GLONASS(グロナス)」の3種類を組み合わせて測位し、その上で3軸のジャイロセンサーと加速度センサーを搭載した。これによって周囲の環境の影響をほとんど受けずに正しい現在地を表示できるのだ。

今回は都心近郊を走行してみたが、常に安定した測位能力を見せており、安心して案内を受けることができた。特に分岐店の案内を知らせる「ここです案内」は見やすい上に、音声と共に曲がるタイミングがつかみやすかった。スマホのカーナビで十分”という声が高まる中、この分かりやすさは明らかに違いを感じさせる。特に大画面で表示される案内はシニア世代にとってありがたさを実感できるはずだ。

■充実したガイド機能を備え、タッチ操作の使い勝手も良好

ただ、五差路をはじめ、複雑な形状の交差点ではこの案内だけだとどの道路へ進んだらいいのか判断は難しいかもしれない。そんな時は「ここです案内」の表示部をタッチすれば交差点拡大図に切り替わる。政令指定都市の一部の交差点では、よりリアルな「3D交差点イラスト表示」で車線の一つひとつまでも精密に表示して案内する。この切り替えがワンタッチで行える分かりやすさも評価していいだろう。

一般道では「ここです案内」以外に、交差点拡大図を表示することも可能。政令都市の一部ではよりリアルな「3D交差点イラスト表示」で車線や進行方向を詳細に案内する。地図上には方面案内標識や主要施設のアイコンも表示する

また、複数車線が続くときは、交差点ごとに走行すべき車線を最大4つまで表示してガイドする。連続しないときでも車線ガイドは案内されるので、うっかり右左折専用ラインに入ってしまうことも避けられる。このガイドはトヨタ製ナビでも採用されてきた機能だが、不慣れな都会の道路を走るときはかなり重宝する機能と言っていいだろう。

交差点ごとの車線ガイドを最大4つまで同時表示。不慣れな都市でのスムーズな走行に役立つ

9型ビッグサイズを手軽に満喫できるポータブル型ナビ

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