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【特別企画】頑丈&圧倒的なコスパにも注目

新鋭ケーブルブランド「FIBBR」のHDMIが凄い! 画質・音質を追求するなら “光” を選ぼう

公開日 2019/11/19 06:20 鴻池賢三
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シャープながらナチュラルな高解像度。「面」としてインパクトが桁違い

比較評価すべく、高品位なメタル製HDMIケーブル(2m)と、Ultra Pro/King-A/Pure 2の3モデル(各2m)を準備し、エプソンの4K解像度プロジェクターに「EH-TW8400」、映像素材に「The Spears & Munsil UHD HDR Benchmark」を用いて確認した。

基準とするメタルケーブルの画は、いつも見慣れた雰囲気。何ら不満のないものである。しかしUltra Proに交換すると、ディテールがより引き出されることに気づく。

King AやUltraProは受信側端子にディスプレイのアイコンが描かれているため、方向が一目でわかりやすい

その傾向は、平坦なパターンより、柄の入り組んだ細部で顕著に感じられる。岩肌は黒が引き締まることによる明暗のコントラスト向上を感じた。また色の解像感も増して、キレが鋭くなる印象。全体のルックとしてコントラストがアップしたように感じられ、総じてシャープな高解像度映像だ。

続いてKing-Aに交換。画が出た瞬間、網膜と心に飛び込んでくるような力強さを感じた。画面の「面」としてのインパクトが桁違いなのだ。

ディテール再現の向上による高解像度化はそのままに、青空のような平坦部が滑らかで透明感や奥行感がアップ。ザワザワとした粒状ノイズが気になりがちな都会の少し明るい夜空もスッキリと描き、光源のピーク感も鋭く、HDR映像の特徴をより多く体感できる。

総じてノイズが少なく、高密度な映像はドッシリとした安定感が心地よい。高い解像度が単なるシャープな描画ではなく、輪郭がナチュラルに落ち着き、柔らかさとして感じられるのも好感を持った。

2mの長さならメタルケーブルも製品数が豊富だが、映像クオリティの点から本製品をお勧めしたい。今回の視聴を通じて、「光=長尺」から「光=高画質」へと認識を改めた。価格面も然り。1.5mでもハイエンドメタルケーブルと互角で、長尺になるほど本製品の割安感がより強くなるので、経済性の観点からも極めて合理的と言える。

光ファイバーは素材が軽量なため、長尺になっても自重でコネクターが破損しにくいというメリットもある

最後にPure 2は、King-Aに比べてもさらにノイズが低減される方向。ケーブル自体は3モデル同等、光通信チップはKing-Aと同じものだが、端子ケースが金属素材ということで、外来の電磁波ノイズや振動への強さが、この違いを生み出しているのだろう。被写体のエッジに強調感が無く、自然な奥行きが感じられる。

King-Aの解像力や発色の良さに加えて、パースペクティブをも描き切るダイナミックな映像美は圧巻の一言だ。

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