HOME > レビュー > “宝石のような美しさ” +高音質+高機能。MASTER&DYNAMICの完全ワイヤレスイヤホン「MW07」レビュー

aptXにNFMIとハイスペックな本気モデル

“宝石のような美しさ” +高音質+高機能。MASTER&DYNAMICの完全ワイヤレスイヤホン「MW07」レビュー

2018/11/29 折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE


オーディオを超えたオシャレ感と高機能、MASTER&DYNAMIC「MW07」

N.Y発の、新進気鋭のヘッドホン&イヤホンブランド“MASTER&DYNAMIC”。2015年に同社が有線ヘッドホン「MH40」で日本上陸を果たした際、オーディオ発のブランドともテック系ブランドとも異なる、少々無骨ながら洗練された、クリエイティブな雰囲気を纏うデザインが印象的で、僕はすぐにMASTER&DYNAMICブランドのファンになった。

「MH40」

以降、同社はヘッドホン、イヤホンと数多くの製品を展開し、日本でも支持を集めてきた。そんな中、久々に「MASTER&DYNAMICでしか生み出せないデザインだ」と唸らされる製品が登場した。それが11月29日に発売開始する完全ワイヤレスイヤホン「MW07」だ。

MW07のスペックを一通りチェックしてみると、φ10mmカスタムベリリウムダイナミックドライバーによるサウンドに加え、BluetoothはVer.4.2で、コーデックはSBCとAAC、さらにaptXにも対応。またオーディオファンとして気になるポイントの一つとして、左右のイヤホン間の接続には近距離磁気誘導技術“NFMI”が採用される。イヤホン内側にはイヤホンの着脱を検知する光センサーも内蔵されており、完全ワイヤレスイヤホンとして高度な技術が注ぎ込まれた “本気モデル” である事が分かる。

ハイスペックな完全ワイヤレスイヤホン、MW07の実力をレビュー

べっこう柄のアセテート素材でアクセサリーのような“見せるデザイン”に

MW07がその機能面以上に、ブランドの立ち位置や製品そのものを物語っているのは、これまでの完全ワイヤレスイヤホンにない “べっこう柄” のような表面デザインだ。このプレートは、MASTER&DYNAMICが“宝石のような美しいデザイン”を実現するため、“プレミアムマテリアル”と表現するアセテート素材を採用して仕上げたものだ。

アセテートは一般的に高級メガネのフレームの材質として使われている素材で、音楽ファンであれば、ジョン・レノンの愛用していた丸メガネの素材を思い出す人も多いかもしれない。他にも女性向けの髪留めアクセサリーなど、オーディオ業界で用いられる素材というより、ファッション関連のアクセサリーに使用される素材と言える。しかも、1点1点に模様に違いが出るので、手作り感満載だ。

一般的に高級メガネのフレームの材質として使われている、アセテート素材をフェイスプレートに採用

MW07のアセテートは単なる飾りというわけではなく、ハウジングの一部としてしっかり構成されている。内部にはNFMI搭載アンテナも内蔵しているし、ペアリング時に光るイヤホン下側のLEDはアセテートを透けて照らすように点灯する。イヤホン本体下側にあるボタン部分も、くり抜く形で設計されている。

アセテート素材を大胆に配した外観は、一目見てまず美しい。また両耳に装着したところを見ても、しっかり顔に馴染むイメージだ。デザインの考え方の大元が、アクセサリー感覚で身につけられるものという考えで作られているのだろう。質量は9gと一般的な完全ワイヤレスイヤホンに比べて若干重めだが、実際に装着してみると、それほど重さは感じない。

なお、カラーバリエーションは茶色のべっこう柄のTortoise Shell(トータスシェル)の他に、大理石のように柄の大きなGrey Terrazzo(グレイテラゾ)、その名の通りMatte Black(マットブラック)、質感のあるブルーのSteel Blue(スティールブルー)というラインナップだ。

べっこう柄のTortoise Shellの他にも3色を用意。合計4色をラインナップする

次ページ輝く鏡面仕上げの充電ケースも魅力。音質はボーカルをクリアに、美しく描く

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク