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DSD11.2MHzからMQAまで、そのサウンドを徹底検証

iFi audioのポータブルDAC「xDSD」を、据え置きシステムと組み合わせて実力チェック

2018/06/19 土方久明
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■見た目を大きく裏切る据え置きDACとしての高い再生能力

それでは、いよいよ音質チェックに移ろう。

まず、xDSDの基礎的な音質を評価するため、自宅の試聴室にPCオーディオ環境を構築した。トランスポートとなるパソコンにはMacBook Pro (Mac OS High Sierra 10.13.4)、再生ソフトウェアは「Audirvana Plus 3」を使用する。


USB Aのオス端子を入力端子として搭載するxDSDには、USB Bメス端子-USB B端子の専用ケーブルも付属
今回はプリメインアンプに接続するため、xDSDの設定をライン出力モードに変更する。次に付属のUSB Aメス-USB BのUSB3.0ケーブルを用い、xDSDとMacBook Proを接続した。Audirvana Plus 3のコンフィグ画面から出力先をxDSDにしたのち、排他モードとMQAの設定を「MQA Renderer device」にすれば準備完了だ。

xDSDはハイレートの音源に対応するということで、いきなり11.2MHz/1bit DSFのハイレゾ楽曲、ジャコ・パストリアス『Truth, Liberty & Soul』から試聴を開始した。

本体に備わるLEDインジケーターが、DSD11.2MHzを認識したことを表すブルー表示になると気持ちが高鳴る。果たしてどのような音が出てくるのか。

次の瞬間、リアルなジャコのベースが眼前に降臨した。楽曲全体のスケール感は雄大で揺るぎがなく、観客の拍手の音数にもリアリティがある。DSD11.2MHz音源の存在意義を提示するような音だ。この瞬間、xDSDが試聴前に予想していた以上の再生能力を持っていることを認識した。

次ページ注目のMQA音源の再現性は?

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