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【特別企画】UHD-BD再生に対応したユニバーサルプレーヤー

2017年、印象に残ったヒットモデル。OPPO「UDP-205」を導入した理由を評論家に聞いた

2017/12/20 編集部:小澤貴信
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>>小原由夫
12cmディスクメディアの再生は「UDP-205」1台で

小原氏 3ヵ月ほど前まで私のオーディオラックには、12cmディスクメディアを再生するプレーヤーが合計3機種鎮座していた。メディアごとに専用機を用意していたからだが、OPPO「UDP-205」を導入してから、それが1台で済むようになった。しかも、かなり高いレベルのパフォーマンスを発揮してくれている。

小原由夫氏

真っ先に私がUDP-205に着目したのは、その音声部の回路構成だ。バランス/アンバランスの2ch出力とアナログマルチch出力それぞれにESSテクノロジー社のDACチップ「ES9038PRO」を個別に搭載している。現時点で望み得る最高のデバイスであり、そのパワフルで高分解能なサウンドは、他のユニバーサル機はもちろん、専用プレーヤーでさえ凌ぐほどのクオリティなのである。

DVDオーディオのシームレスなサラウンド音声、SACDの滑らかでニュアンス豊かなステレオ音声ばかりでなく、ブルーレイの音楽ソフトを本機で再生すると、それはそれは濃密で立体的な音場空間が再現されるのだ。私は最近、お気に入りのブルーレイのライヴコンサート盤をUDP-205で見直す時間がたまらなく楽しい。


画質に関しては、生成りのコットンのようなナチュラルなテクスチュア再現が魅力だ。ディスクに収録された絵のディテイルを脚色することなく、ストレートに出力する印象で、グラデーションには偏りがなく、ディテイル再現も非常に緻密。ノイズを見やすくしたり、あるいは逆に細かく散らしたりもしない。

それゆえ、プロジェクターやテレビの画質調整がそっくり素直に反映できる。言い換えれば、プロジェクターやテレビの個性、持味を引き出してくれる能力をUDP-205は秘めているのだ。


>>山之内正
高いクオリティに加え、多メディアをシームレスに再生できる利便性を備える

山之内氏 音質を吟味したアナログ音声出力をそなえるディスクプレーヤーを探していると、OPPOのUDP-205が必ず候補に上がる。アナログ出力がマルチチャンネル対応という条件を加えると選択肢はさらに少なくなり、SACD対応に絞るとほとんど他の候補がなくなってしまう。

山之内正氏

少数とはいえ、新譜がいまも継続して発売されているのにハードウェアのサポートが後退しているのは、メーカーの見識不足と言われても仕方ないだろう。アナログのマルチ入力を積むAVアンプが少なくなっているのと同様、早急に改善を望みたい。

そんななか、SACDを含む多様なメディアのサポートとアナログ出力の音質改善に積極的なOPPOの姿勢は高く評価すべきである。

画質は期待以上に水準が高く、4Kコンテンツの視聴でもソースの情報を高精度に再現する忠実度の高さに気付く。自然な遠近感と細部までコントラストを確保したUHD BDの描写は特筆に値するものだ。


音質はディスク再生に加えてハイレゾ音源の豊富な情報量に注目して欲しい。ディスクとデータ再生どちらも、立体的な音場再現やライヴの臨場感など、微小信号を正確に再現する能力が優れており、USB入力はDSDライヴストリーミングなど最先端の高品質コンテンツの真価を引き出すことができる。

多様なメディアをシームレスに再生するなどの利便性はもちろんだが、クオリティ面でも満足度は高い。迅速なアップデートや新しいフォーマットへの機敏な対応なども高く評価できるポイントだ。ディスクプレーヤーの進化を牽引する存在として安心してお薦めできる製品である。



UDP-205がクオリティと機能性の両面から、評論家の間でも高い評価を得ていることがおわかりいただけただろうか。本機はUHD-BD/BDプレーヤーとしてはもちろん、USB-DACとして、ネットワークプレーヤーとして、CDプレーヤーとしても優れた性能を発揮する。4Kやハイレゾがより身近になるなかで、「お気に入りのコンテンツをもっと良い画質/音質で楽しみたい」と考えているなら、UDP-205はうってつけの選択肢になるはずだ。


特別企画 協力:OPPO Digital Japan

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