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似て非なる両機、選んだのは?

AKG「N40」と「N30」どっちを買うべき? 編集部・風間が自腹購入レポート

2017/05/17 編集部:風間雄介
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仕事柄、いろんなイヤホンを聴く。意見を求められることもある。

そういうときは「こういう感じが好きだったらこっち」など、わりとはっきり答えるようにしている。

だが、自分のこととなると話は別だ。

いざサイフからお金を出すとなると、些細なことまで色々気にしてしまい、かなり悩む(ふだん適当にアドバイスしているわけではない)。

現にいまも悩んでいる。具体的にはAKGのイヤホン「N40」と「N30」、どちらを買おうか、すごく悩んでいる。

N40とN30、どっちを買うか悩み中

どちらも音が良いし、耳に付けたときのフィット感もよい。デザインも好きだ。プライスはN30が29,880円、N40が39,880円(いずれも税抜)と1万円差。

さて、どちらを買うべきか。どうにもこうにも悩ましい。

迷っていることを編集部でちらっと口に出してみたら、「両方お買い上げですか?」とニヤニヤしながら聞かれ憮然とした。そんな余裕があったらはじめから悩んでいない。

N40とN30、似ているところと違うところ

さて、AKGのN40とN30は、昨年登場したイヤホンだ。N40が先に登場し、その後にN30が続いた。NシリーズにはほかにN20やN25などもあり、最近ではLightning接続のN20LTも登場するなど、ラインナップが急速に拡大している。

N40とN30は、ドライバー構成も似ている。どちらもBA+ダイナミックのハイブリッド型で、電気的なネットワークを排して自然な音のつながりを目指しているのも同じだ。

外観もすごく似ている。どちらも耳掛け式で、ハウジングは小さく、耳にすっぽり収まる。この装着感の良さに惹かれたのも、購入を決めた大きな理由だ。一般的にBA+ダイナミックのイヤホンは、もう少し大きくなってしまうものだが、このサイズにドライバーを収め、なおかつサウンドクオリティも両立しているのはたいしたものだ。

左がN40、右がN30

じゃあどこが違うのかというと、まずインピーダンスが違う。もちろん感度も違ってくる。そして周波数特性も若干異なっている。なお、両機はどちらも40kHzまでの再生が行え、いわゆるハイレゾ対応となっている。

またN40には音導管に装着する「メカニカル・チューニング・フィルター」が3種類付属しているのだが、N30はこれが2種類になっている。

左はN40、右はN30のメカニカルチューニングフィルター。N30には「HIGH BOOST」がない

プラグ部の形状も同じだ

さらにN40はリモコン付きのケーブルとリモコン無しのケーブル2種類が付属するが、N30はリモコン付きケーブル1種類のみだ。

仕上げとカラーリングも異なる。ざっくり言うとN40はツヤありのシルバー1色で、N30はつや消しのブラックとシルバーの2色展開だ。

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