NC対応機にも新モデル

<CES>AKG「N30」登場。N40の弟機/デュアルダイナミック型「N25」/Lightningイヤホンなど注目製品多数

山本 敦
2017年01月09日
CES 2017の開催期間中、ハーマンインターナショナルは例年のようにラスベガスのホテルでプライベートショウを開催。AKG、JBLなど取り扱うブランドの最新製品を展示した。AKGからは上位「Nシリーズ」のイヤホンとヘッドホンに新製品が多数登場。N40とN20の間を埋めるハイブリッド型イヤホン「N30」やLightningイヤホンなど注目モデルが一気に顔を揃えた。

N40の兄弟機となるハイブリッドイヤホン「N30」

AKGの製品については、商品企画を担当するハーマンインターナショナルのドロシー・デバッカー氏にそれぞれの詳細を訊ねた。

AKGの商品企画を担当するドロシー・デバッカー氏

イヤホンはシリーズのトップエンドとして昨年発売された「N40」と、エントリーの「N20」との間を埋めるラインナップが拡充された。ハイレゾ対応のイヤホン「N30」と「N25」、N20をベースにDAC搭載マイクリモコンとLightning端子を加えた「N20LT」だ。

AKGのハイブリッド型イヤホン「N30」

「構造とパーツ、音響チューニングなどはN40から全く変えていません」とデバッカー氏が語るN30は、N40と同じBAドライバー1基と、8mm口径のダイナミックドライバー1基を搭載するハイブリッドイヤホン。N40とデザインもよく似ているが、マットな仕上げのブラックとシルバーの2色が揃う。ケーブルはMMCXの着脱式。

N40はノズルの先端に付け替えて音のチューニングを遊べる3種類のアコースティックフィルターが付属していたが、N30は「HIGH BOOST」を省略。「REFERENCE SOUND」と「BASS BOOST」の2種類に簡略化した。ケーブルの被覆はN40と同じファブリック生地として、黒をベースにグレーのパターンをあしらった。価格は北米で399ドルで販売されているN40よりも100ドル安い、299ドルになるという。

ケーブルは着脱式。リモコン搭載ケーブルも同梱される

音を聴いてみると、確かにN40のテイストをそのままに残している。コンパクトに装着できるハンドリングの良さも継承しながら、より手頃な価格を実現する注目のラインナップになりそうだ。

デュアル・ダイナミック型イヤホン「N25」

N25は5.8mmと9.2mm、口径の違うダイナミック型ドライバーを同軸上に配置するデュアル・ダイナミック型イヤホン。こちらも日本オーディオ協会のハイレゾロゴを取得するモデルで、デバッカー氏は「好評を得たN20をベースにサウンドやデザインに共通性を持たせたバリエーション」と紹介する。

デュアル・ダイナミックドライバーを搭載する「N25」

2つのドライバーを乗せた容量の大きなハウジングを採用し、音質はN20よりも中低域をさらに充実させている。全体のバランスもよりスムーズに整った印象だ。カラーバリエーションはベージュにブラック、グリーンの3色が揃う。北米の販売価格は199ドル。N30とN25は北米で3月頃の発売を予定している。

ハウジングも容量が大きくなっている

もう1つのモデルは「N20LT」。型番からも読み取れるように、N20のLightining直結バージョンだ。インラインに配置するマイク搭載リモコンは48kHz/24bit対応のDACを内蔵。なお、ドライバーはハイレゾ対応ではない。イヤホン本体のデザインはN20から共通としており、カラバリはブラック1色。価格は149ドルになる。

N20をベースにしたLightning仕様の「N20LT」

デバッカー氏は、「日本のイヤホンユーザーの声を受けて、Nシリーズとしては初めてハイレゾ対応を実現したN40が世界中でとても好評を得ている。開発した私たちにとっても期待以上の反響を得ているし、これからもハイレゾ対応のモデルをさらに強化していきたいと考えている」とコメントしていた。

AKGが誇る高精度なアクティブノイキャン機能を搭載する「N20NC」「N60NC WIRELESS」

Nシリーズにはさらにノイズキャンセリング系のラインナップが増える。「N20NC」は、こちもN20がベースとなるノイズキャンセリングイヤホンだ。フィードフォワード+フィードバックの高精度なハイブリッド方式のノイズキャンセリング機能を搭載する。

N20をベースにしたノイズキャンセリングイヤホン「N20NC」

イヤホンに3ボタンリモコン、コントロールボックスという筐体設計で、コントロールボックスはフル充電で20時間の連続リスニングに対応。背面にはAKGが誕生したウィーンの街の地図をレリーフにして配置した遊び心のあるデザインを特徴としている。北米では5月に199ドルで発売を予定する。

N20NCのイヤホン部

ノイズキャンセリングヘッドホンは「多くの方々からのリクエストに応えてBluetoothワイヤレスモデルを追加した」(デバッカー氏)という「N60NC WIRELESS」がラインナップに追加される。オンイヤー型の「N60NC」をベースに、より肉厚で装着性の高いイヤーパッドを採用するなど「長距離フライトでの使い心地をグレードアップさせた」とし、使い勝手の上でファインチューニングを加えたと説明する。内蔵バッテリーで15時間の連続リスニングが楽しめる。

ワイヤレス機能が追加された「N60NC WIRELESS」

また、ワイヤレスヘッドホンだが、付属のケーブルをつなげばワイヤードリスニングが可能。ケーブルの着脱をセンサーが検知して、ペアリングしたスマホなどBluetooth機器とのワイヤレス/ワイヤードリスニングモードを自動で切り替える機能も乗せた。

会場内で飛行機のノイズを模してスピーカーからノイズを鳴らしながら、本機の実力を体験することができた。N60NC譲りの高い遮音性能と、NCヘッドホンとは思えない開放的なサウンドがそのままワイヤレスになっても継承されていた。こちらのモデルは北米で4月に299ドルで発売を予定している。

JBLのワイヤレスヘッドホンが一新

JBLブランドについては、現在「SYNCHROS」シリーズとして展開されているワイヤレスヘッドホンがリニューアルされる。デザインをよりスマートにブラッシュアップした「E45BT」「E55BT」は、それぞれ「E40BT」「E50BT」の後継モデル。E55BTには、クインシー・ジョーンズが監修した「E55BT Quincy Edition」も加わる。カラーバリエーションはスペースグレイとピンクの2色で、デザインの監修はキダータ・ジョーンズが担当している。

JBLのワイヤレスヘッドホン「E45BT」

クインシー・ジョーンズ監修の「E55BT Quincy Edition」

本体に搭載するEQ設定のカスタマイズや、音声プロンプトのナレーターをクインシー・ジョーンズが自ら手がけているというユニークなヘッドホン。2時間のチャージで20時間の連続再生ができる。北米では5月に199.95ドルで発売を予定する。

このほかにもカナル型イヤホンの「E15」や、バッテリーを内蔵してワイヤレスイヤホンをチャージしながら持ち歩ける充電ケースなどのラインナップが拡充される。

イヤホンの「E15」

バッテリーを搭載するケースも単品販売される


OCULUS RIFT対応のイヤホンも開発。日本での導入は未定

アンダーアーマーとコラボした心拍センサー内蔵ワイヤレスイヤホン

JBLとアンダーアーマーのコラボレーションモデルとなるイヤホン「UA Sports Wireless」は、ネックストラップタイプのワイヤレスイヤホン。本体のハウジングに心拍センサーが乗っていて、アンダーアーマーと共同開発したスマホアプリにより、ユーザーの心拍を図って一定数を超えるとアラームを鳴らしたり、サードパーティーのアプリと連携して効果的なワークアウトを実現する機能などに注目だ。本機は日本にも近々上陸する予定だという。


心拍センサーを内蔵する「UA Sports Wireless」
デザインの特徴をブラッシュアップした「Pulse 3」

Bluetoothワイヤレススピーカーは「Pulse」シリーズの最新モデル「Pulse 3」が今夏頃に追加される予定。価格は200ドル前後を予定している。本体の色が変わるギミックを特徴としてきたシリーズだが、最新モデルは本体の上部に液晶を搭載し、より鮮やかな色の変化と輝きが楽しめる。スピーカーは本体の底部に搭載する。Pulse 2は防飛沫対応だったが、Pulse 3ではIPX7の防水対応になる。


輝き感が増したワイヤレススピーカー「Pulse 3」
他にもグーグルのChromecast機能を内包し、Spotify Connectにも対応するWi-Fiスピーカー「Playlist」が北米で春頃の登場を予定する。Google Homeと連携できるところも特徴になるコンパクトなワイヤレススピーカーだ。


Google連携を強化した「Playlist」

防水スピーカー「Flip」も最新モデルの「Flip4」に。IPX7に防水仕様が強化される

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