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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第150回】田村ゆかりさんに捧ぐ!ラジオ「いたずら黒うさぎ」歴代OP/ED曲をオーディオ目線で語る

公開日 2016/03/25 10:45 高橋 敦
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▼Gratitude(アルバム「シトロンの雨」より)

2010年08月28日から2011年11月26日のOP曲。記事序盤で「基本的には時系列順に並べ」と書いたが、「基本的には」というのは「例外はある」ということだ。この記事のラスト17曲目は、時系列を無視してこちらにさせていただく。

Gratitude(アルバム「シトロンの雨」より)

音楽的オーディオ的にはシンプルな構成なので、「この曲のこの要素を再現するためにはこういったオーディオシステムが云々」みたいなことは、別に改めて語らなくてよいだろう。ここまでの他の曲を気持ちよく聴けているオーディオシステムなら、この曲も何も問題ないはずだ。オーディオ的な話としては、この曲をわざわざ最後に語る必要はない。

ではなぜ時系列を崩してまでこの曲をラストにするのか?

「黒うさぎ」を聴き始めた時期のOP曲とED曲には、誰しも特別な思い入れがあるのではないだろうか?僕にとってのそれはこの曲だ。初参加ライブだったさいたまスーパーアリーナ「LOVE LIVE *Cute'n ♥ Cute'n Heart*」においてもラス前でクライマックスとなっており、強烈な印象をさらに重ねて刻み込まれた。この曲をこの企画の最後に置く理由としては十分すぎる。

だがそれだけではない。

黒うさぎリスナーには「LOVE LIVE *Cute'n ♥ Cute'n Heart*」といえば、某リスナーさん、さらにはそのお父さまにお母さま、そして妹さんまでご家族で参加していたライブとしても記憶に残っていることだろう。

さらにその舞台となった「さいたま」という言葉も、その方の活躍でゆかりさんの口から毎週のように「埼玉県のうさりんネーム、〜さん」、最後の最後に「〜くん」に修正されたが、と届けられていたので、「黒うさぎ」に欠かせないワードとして皆様の耳と記憶に残っているのではないだろうか。

また「アニスパ!」最終回にメールを投稿して採用されたり、井口裕香さんの番組にご出演した際には井口さんのラジオも聴いていたと告白していた、彼女も「文化放送アニラジ育ち」とお呼びしてよいであろう声優さんのお一人だ。

その彼女が「関係者席でハッピ着てサイリウム振ろうとしてマネージャーさんに止められた」とご自身の番組「佐倉綾音 Ayane*LDK」で語っていた事案も、特定はできないが時期的には「LOVE LIVE *Cute'n ♥ Cute'n Heart*」での出来事であった可能性が高いと僕は期待している。

さいたまスーパーアリーナでの「LOVE LIVE *Cute'n ♥ Cute'n Heart*」。

あのステージの本当に本当の最後に、ゆかりさんが伝えてくれたメッセージ。

その象徴としての「Gratitude」。

それは僕だけではなく多くのファンの心に、強く強く残っているのではないだろうか。

それもこの記事のラストにこの曲を置く大きな理由だ。

だけれどいちばんの理由はそれでもない。

最後に紹介する曲として「Gratitude」を選んだ本当にいちばんの理由には、「いたずら黒うさぎ」リスナーの皆様の多くがきっと頷いてくれると思う。いま「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」に伝えたい想いを、言葉がなくてもわかる、思うだけでシグナルは届くとしても、この記事の最後に記す言葉にしたい。皆様もいつものようにみんなで。

いつも支えてくれているゆかりさんへ。

僕たちの大切なゆかりさんへ。愛をこめて。

「ありがとう」

高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi
趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。


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