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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第150回】田村ゆかりさんに捧ぐ!ラジオ「いたずら黒うさぎ」歴代OP/ED曲をオーディオ目線で語る

2016/03/25 高橋 敦
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▼天使のお仕事(シングル「童話迷宮」より)

2006年07月08日から2006年11月18日のOP曲。シンプルなような複雑なような不思議な曲調。それよりも何よりもとにかく印象的なのは「eeny meeny miny mo(イニミニマニモ)」だろうけれど。

天使のお仕事(シングル「童話迷宮」より)

さて、この記事をここまでまだ読んでくれている方々なら、ひとつめのポイントについてはもう言われるまでもないだろう。

その「busy busy busy night」から「eeny meeny miny mo」のゆかりんコーラスがこの曲のリフ的な役割を担っており、イントロもエンディングもこのゆかりんコーラスとなっている。あと、そのリフの後ろにも配置されている左右で飛び跳ねるピコピコのシンセも、この曲にとってもファンシーな印象を与えている大きな要素だ。

そのリフっぽいフレーズの他にも、主メロの他にあちこちにゆかりさんの声が散りばめられていたり、そのフレーズやパーツごとにゆかりさんは声を使い分けているしエフェクトも使い分けられているので、ゆかりんの過剰摂取に陥りそうな曲だ。

とはいえゆかりさんの過剰摂取は望むところなのでより過剰に摂取するべく、この曲にフィットするオーディオシステムについて考えてみよう。ずばりほしいのは、キレッキレの情報量だ。この曲、ゆかりんコーラスを中心に細かな音までこれでもかと散りばめられまくっている。それをすべて余さず楽しみたい。

となるとスピーカーシステムの場合、ある程度以上のクオリティのシステムをある程度以上の音量で鳴らす必要があると思う。しかし特に後者の音量の部分は住宅環境等の問題もあって無理とか夜は無理とかもあるだろう。その際にはヘッドホンやイヤホンに頼ればよい。現在のミドルクラス以上であれば、この曲の情報量もさばいてくれると思う。

ところで僕はこのシングルの表題曲「童話迷宮」を、「いたずら黒うさぎ」ではない、あるラジオ番組で聴いたことがある。「佐藤亜美菜の『この世に小文字はいりません!』」にて、佐藤亜美菜さんがこの曲を流しながらエンディングトークを進めたことがあったのだ。

AKB在籍時にはアニメ「AKB0048」にてゆかりさんと共演し、卒業後には声優の道に進んだ亜美菜さん。彼女の「この世に小文字はいりません!」もまた、「いたずら黒うさぎ」から何かを受け継いでいる番組のひとつなのかもしれない。

次ページそしてまだ続く、次は「Melody」

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