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【特別企画】兄弟機「W1070+」との違いは?

「省スペースで大画面」を手軽に実現 − 超短焦点プロジェクター BenQ「W1080ST+」実力検証

公開日 2014/11/26 11:19 鴻池賢三
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あえて注意するとすれば、スクリーンの平滑性。近くから投写するので、特に映像の上端部分への光は角度が急になり、スクリーンに凹凸があると影になって目立ち易い。画質を追求するなら、「W1070+」に比べ、スクリーンへの予算配分も考慮したい。

テスト時のようす

映像の明るさは前モデルの「W1080ST」が2,000ANSIルーメンだったのに対し、本機「W1080ST+」では1割アップの2,200ANSIルーメンを達成。リビング程度の明かりが残る視聴環境でも、明るくコントラストの効いた鮮明な映像が得られる。

小さなお子様のいる家庭でアニメを鑑賞したり、ゲームを楽しむ場合、安全面や操作の観点から、照明を落としたくないケースが多い。そんな場合にも、より明るさがアップした「W1080ST+」は最適だ。

本体天面

次に、部屋をリビング程度の明るさに整え、CGアニメ作品で画質をチェックした。タイトルはBD版「009 RE:CYBORG」。力強い明るさでコントラスト感が高く、スッキリと鮮明な画調だ。1080pの解像度は、精密に描かれたCGを細部まで描き出すポテンシャルを持つ。DLPならではの画素間の格子が目立たない表示特性も、アニメ作品と相性が良い。

チャプター10で海の上を飛行するシーンは、海の碧が深く濃密で、空の青が水彩画のように淡く透明感を湛え、その対比から生まれる色彩美が印象的だ。空のグラデーションには階調が等高線のように見えるが、階調をスムーサーのような処理でなめしていないだけで、本来のテイストに近いものである。

ほか、「W1070+」での印象と同じだが、DLP方式のプロジェクターで気になりがちな、色が虹のように割れて見るレインボーノイズは、夜景のように、黒がメインで光が点在するような一部のシーンでしか認識できなかった。レインボーノイズに敏感なユーザーも、心配と諦めずに、最新の「W1080ST+」を体感してみると良いだろう。

■音質改善効果は超短焦点の本機にこそ恩恵大

「W1070+」と同様に、新モデルの「W1080ST+」では「チャンバー型」と呼ぶ新たなスピーカーシステムを搭載している。出力は同じだが、大音量でも筐体のビビリによる音色の変化が少なく、聞き取り易くなっているのが判る。テレビ番組や映画を視聴してみたが、セリフに色付きがなく、明瞭で聴き取り易い。

音質性能は「W1070+」と同等であるが、本機「W1080ST+」の場合は、超短焦点モデル故、プロジェクター本体を視聴位置の前方に設置するケースが多いだろう。そんな際、音がスクリーン方向から聞こえるので、音が映像マッチして良い感じになる。音質改善効果は、本機の方がより恩恵を受けられると言って良いだろう。

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