5.6MHz DSDや192kHz/24bit対応のUSB-DACを搭載

マランツのUSB-DAC内蔵プリメインアンプ「PM7005」をレビュー

高橋 敦

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2014年08月07日
マランツのプリメインアンプ「PM7005」は、5.6MHz DSD対応のUSB-DACをはじめとする各種デジタル入力を備えた一体型のシステムとして注目を集めている。アンプとしての地力からデジタル入力の音質傾向まで、本機のサウンドを高橋敦が検証した。

MARANTZ「PM7005」¥100,000

■手軽さと拡張性を兼ね備えたDAC内蔵プリメインアンプ

「オーディオシステムを組む」際に、「組む」という表現によりふさわしいのは、単機能コンポーネントを組み合わせてシステムを構築するやり方だ。一方で、いくつかの機能を複合して備えるコンポーネントを使えば、よりシンプルでコンパクトなシステムを実現できる。例えば将来の拡張の自由度なら前者、いますぐの手軽さや設置性なら後者と、それぞれ利点がある。

マランツ「PM7005」(税抜10万円)は、本格フルサイズ単品プリメインアンプの最新版でありながら、USBを含めたDAC機能も一体化されたというモデル。まずはこれとスピーカーだけ用意してPC等と組み合わせればシステム完成という手軽さと、その後にシステムを発展させていく拡張性やポテンシャルの両方を兼ね備えている。

PM7005のデジタルオーディオ基板。5.6MHz DSD対応など単体機顔負けの仕様を誇る

DACを搭載する利点はもちろん、PCとのUSB接続やテレビやApple TVなどとの光デジタル接続など、現代的な再生機器との高音質デジタル接続に本機のみで対応できることだ。別途にDACを用意する予算も場所も、とりあえずは必要ない。

一方で本機は、外部に別途のDACを組み合わせることで、さらなる高音質化も狙えるという拡張性、そして、それに応えられるだけのアンプとしての基礎体力も備えている。また、こうした場合にも、「テレビを見るときやAirPlayで気軽に音楽を聴くときには内蔵DACへの光デジタル接続で十分だから、これらの機器は内蔵のデジタル入力に接続しておけば、普段はアンプだけで使えて便利!」というように、内蔵DACも引き続き活用できる。

■デジタル・アイソレーション・システム搭載でDACの音質対策も万全

別途DACを接続できる拡張性も備えてはいるが、本機に内蔵されているDACは、すぐに外部DACがほしくなるというような貧弱なものではない。対応フォーマットはPCMで192kHz/24bit、DSDで5.6MHzと、現在のハイレゾ配信音源のほぼ上限までに対応する。

同社最新ネットワークプレーヤーに向けて開発された「デジタル・アイソレーション・システム」の搭載もポイントだ。ハイスピードトランス結合アイソレーターでPCと本機のデジタル回路を電気的に絶縁することで、高周波ノイズの流入を阻止している。

デジタルオーディオ基板はシールドケースに封入され、アンプ部への影響を排除している

同社ネットワークプレーヤー/USB-DACにも搭載されたデジタル・アイソレーション・システムを本機も搭載

さらにデジタル回路はシールドケースに厳重に封入され、アンプ回路に与える影響を排除している。またアナログ入力時には「アナログモード」をオンにすれば、デジタル回路を完全に停止させてのノイズ抑制も可能。外部DACやディスクプレーヤーと組み合わせてさらなる高音質を狙う場合に有効だ。

USB入力を用いてPM7005の音質を検証

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