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【特別企画】高い安定性・信頼性の理由に迫る

ウエスタンデジタルのNAS用HDD「WD Red」がネットオーディオに最適な理由とは?

公開日 2014/04/02 10:25 山之内 正
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■RAIDコマンドへの対応でデータの安全性も万全

NASの基本性能のなかでもう一つ重要な要素がデータの安全性だ。定期的なバックアップは不可欠だが、日常的な動作の安定性にも目を向ける必要がある。データを失うリスクを最小にする方法として、複数のドライブを使って信頼性を高めるRAIDを組むのが一般的で、WD RedはそのRAIDにも標準で対応している。

既存のデスクトップ用HDDのなかには突然の電源遮断などでRAID滑落を引き起こすドライブがあるが、WD Redはその心配がなく、RAIDコマンドをサポートしているので万が一のときも復旧もスムーズだ。また、前述した「保証期間3年」を実現している点は、データの安全性から考えもて重要と言える。ダウンロードしたハイレゾ音源など、貴重なデータを失わないためにも、NASとHDDは慎重に選ぶべきなのだ。

■WD RedをQNAP製のNASに搭載して実際に試聴した

回転数を抑えたHDDを積むNASは通常の製品に比べて動作音と振動が圧倒的に小さいため、オーディオルームの環境とはとても相性がいい。WD Redを搭載したQNAPのNAS「HS-210」(関連記事)ネットワークプレーヤーの脇に置いても動作音が耳につかず、静寂が乱されないのは実に快適だ。さらに、NASの筐体に触れても振動が伝わらず、他の機器への影響はほとんど気にならない。部屋のS/Nの良さはCD再生の上を行く。

QNAPのNAS「HS-210」

MARANTZのネットワークプレーヤー「NA-11S1」

再生系から不要振動を取り除くと、一音一音の質感が上がると同時に、奥行き感など空間描写力が1ステージ上に上がる。小さな音まで粒立ちがきれいに浮かび上がるだけでなく、余韻が消えてなくなる瞬間まで音の粒子が空気中を浮遊している感覚も味わえるようになる。

弱音がそこまで精妙に聴こえてくると、音量をそれほど上げなくても強い音のインパクトや音圧感が実感できるようになり、小音量で聴いているときの満足感が上がる印象を受けた。絶対的な静けさは音楽を聴くうえでとても重要な意味があることにあらためて気付かされる。

取材ではQNAP「HS-210」に3TBのWD Redを2基、RAID構成で搭載して試聴を行った

■HDDの品質がオーディオ再生のカギを握ることを再認識した

NASが家庭のなかで演じる役割が今後さらに重要性を増すことは間違いないだろう。従来のNASの概念を超えてコンテンツの共有やモバイル端末との連携を実現するなど、機能の進化はとどまるところを知らない。それに加えて信頼性や動作の安定性など、基本性能の向上も著しい。

特に性能面での進化のカギを握るのがHDDの品質だ。WD Redは振動を抑えて静かな動作を実現し、オーディオ機器として通用する性能を獲得した点が注目に値する。今後はドライブ自体の性能にも目を向け、品質の高い製品を選びたいものだ。

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