【特別企画】山之内 正がクオリティをレポート

ついに登場!60型4K AQUOS「LC-60UD1」の画質・音質をチェック

山之内 正

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2013年08月09日
■導入しやすいサイズの4Kテレビが増えてきた

テレビメーカー各社がハイクラスモデルの4K化を急速に進めているが、これまでは家庭用として導入が容易とは言えないサイズが中心を占めていた。今年後半になってようやく55〜65型の製品が出揃い、サイズと価格の両面で検討対象に入ってきた。そう感じている読者は多いと思う。

シャープは60型のICC PURIOSを昨年導入したが、この製品は高精細化技術と4Kパネルの最先端を切り開いた別格の製品ととらえるべきで、サイズは手頃だが価格面でハードルが高かった。そこで同社が次の一手として用意したのがUD1シリーズである。6月に70型を投入したが、本命は今月発売予定の60型だろう。いざリビングに導入しようとすると70型と60型の実質的なサイズ差は半端ではなく、70型は無理だが60型ならなんとか設置できるというケースは相当多いと思われる。スピーカーを画面横に配置していた従来モデルに比べるとどちらの機種もひと回り小さなスペースに設置できるのだが、従来機の52型と同等の面積に組み込める60型のスペースファクターの良さは際立っている。

LC-70UD1(左)とLC-60UD1(右)

■モスアイパネルや新映像エンジン、高音質スピーカーなど搭載

LC-60UD1の基本的な機能とスペックはLC-70UD1に準じており、コントラスト性能と低反射性能を両立させたモスアイパネルを4Kテレビとして初めて採用したことも共通する。今回は暗室に加えて200ルクス以上の明るい環境でも視聴しているが、モスアイパネルの威力は絶大で、照明の映り込みはほとんど気にならなかった。

モスアイパネル(左)と非モスアイパネル(右)との比較

映像エンジンは精度の高い4Kアップスケーリングを実現するAQUOS 4K-MasterEngine PROを搭載。自然な範囲で立体感や遠近感を引き出すチューニングが施されているが、ICC PURIOSの開発で得たディテール描写のノウハウも盛り込んでいるため、細部の再現力において注目すべき成果を上げている。4KディスプレイとしてTHX規格の認証を受けており、通常の映画モードに加え、同規格に忠実な階調再現や色再現を実現する「THX映画モード」を搭載する点もLC-70UD1と共通である。

高精細パネルによって写真が綺麗に見られるメリットも訴求。本体メモリーまたはSDカードスロット内の写真データを表示することが可能だ

70型、 60型ともに「THX 4K ディスプレイ」規格の認証を取得した

内蔵スピーカーは独立構造のキャビネットにトゥイーターとミッドレンジを内蔵し、開口率の高い金属製グリルと組み合わせて明瞭な再生音を狙っている。背面に配置したDuoBassユニットは不要な共振を排除する構造に特徴があり、純度の高い低音再生に威力を発揮するという。DuoBassのキャビネットは中高域ユニット用のキャビネットよりも大きな容積を確保して伸びやかな低音を追求。スリムな筐体と量感豊かなサウンドは両立しにくいというのが常識だが、その課題の克服を狙った意欲的なアプローチだ。

次ページからは、いよいよLC-60UD1のクオリティをチェックしていこう。

60型「LC-60UD1」の画質をチェックする

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