au、データ容量上限無しでNetflixも楽しめる新プラン。各種割引適用で月額4,880円

auスマートパスプレミアムの拡充については、「2012年3月に業界初のアプリ取り放題サービスとしてauスマートパスをスタートさせ、2017年にはauスマートパスプレミアムとしてクーポンの提供などを先んじて進めてきた。現在は約1,500万人が利用している。今後の位置付けとして、ネットワークとリアルを融合した、au UNLIMITED WORLDへのパスポートのようなものとして、より多くの方につかっていただきたい」とし、年間100億円規模で投資を行っていくとした。

「月額499円のままにサービスを充実させていく」とし、DCコミックスの映画作品の独占配信含む映画やアニメなどの見放題サービスをはじめとする映像・音楽・書籍サービスなどのデジタルコンテンツや、ライブチケットの先行予約などの特典を大幅拡充していくとのこと。「たとえばスマートウォッチをより身近にするため、ジムの利用や歩数に応じた特典提供をするなど、最新のスマートデバイス体験やXRコンテンツに対応したり、5G時代に向けた展開も進めていく」とした。

au PAYについては、登録者数はまもなく500万に到達するとのこと。「一番安心して使えるペイサービス」を目標に、au以外のユーザーにも解放することでさらなる利用拡大を図っていくとした。他にも、通販サイト「au Wowma!」も“つかえる！マーケット”を目指し、動画での商品説明も積極的に取り入れていくとのこと。人気ファッション誌・CanCamとコラボしたライブコマースを開始したほか、映像作品などデジタルコンテンツの販売も進めるとのこと。

各サービスをau以外のユーザーにも広く解放するにあたって、よりお得になるプログラムも創出。たとえばauスマートパスプレミアムのユーザーに対しては、au Wowma!での利用時にau WALLETポイント付与率が10%アップするといった施策を10月から開始するという。目標としては「できるだけ多くユーザーを獲得したいとは思っている。そもそも金融サービスは、オープンにしないと利用カテゴリーの一つと捉えてもらえない。auの方がお得だなと思ってもらえるよう努める」とした。

au WALLETポイントプログラムについても刷新を図るとのこと。詳細は近日公開予定とのことだが、利用者の活動量に応じてステータスが変動するシステムに変更するとのこと。高橋氏は「決済回数やポイント利用率などの活動量が大きいほど、解約率は下がり長く利用いただくお客様多い。活動量＝お客様とのエンゲージメントと考えている。たくさん使っていただいた方に対して、より良いサービス提供ができるような仕組みを構築していく」と語った。

auユーザーであれば通信量の、au Wowma!であればネット決済時の、au WALLET利用者であれば買い物利用時の、それぞれの活動量に応じたポイント還元を行なっていくとのこと。さらに新システムでは、3ヶ月間の活動スコアとサービス加入状況でステータスを判定し、2ヶ月連続で条件未達の場合のみステータスがダウンするといった、「ステージアップしやすく、ダウンしにくい仕組み」にしていくとのこと。

来春に向けた5Gネットワークの展開についても説明。KDDIでは、総務省より3.7GHz帯100MHzを2枠、28GHz帯400MHzを1枠と合計600MHzの5G周波数を割り当てられている。2020年3月のサービス提供開始を目指し、「現在42,863局の5G基地局構築を進めており、基礎展開率は93.2%。いち早く日本での全国エリア展開を推進している」とアピールした。

高橋氏は「5G展開を進めるにあたり、一番こだわっているのが“4Gのネットワークをピカピカにする”ということ」と表現した。「4Gの環境が中途半端では、5Gには向かっていけない。どこでも繋がりきちんと使えるネットワークを作り、その上で5Gの世界を構築していくため、これまで努めてきたエリア構築や品質改善も、電波サポーターを増員するなどしてさらに推進する。“ピカピカの4G”に向けて努力していく」と語った。

それを踏まえ、2019年から来春に向けては「“ピカピカの4G”のネットワークと、スペシャルな5Gネットワークをバンドルした、『ハイブリッドネットワーク』をスタートしていく」と説明。ガソリンとEVを組み合わせたハイブリッド車を例に挙げ、「同じようなことをネットワークの世界でも実現していく」とした。

現状の5Gに対するイメージとして、「高速・低遅延・大容量といったワードだけが先行している。実際に何ができるのか、どんな体験価値があるのか、見える化を進めていくことが重要」と高橋氏。「auでは“面白い方の未来へ”をコンセプトに、新たな体験価値を提供していく」とし、UNLIMITED WORLDの始動を発表した。