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ソニーが誇る先端技術を惜しみなく投入

「Xperia 1」を触った! ソニーの総力を挙げたフラグシップスマホの実力とは?

公開日 2019/02/26 16:42 山本 敦
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筆者も会場でXperia 1の実機に触れることができた。様々な機能が最終形として完成していない端末だったため、画面を操作することはできなかったが、モックアップではないことをあらかじめお断りしておきたい。本体サイズは横幅が約72mm、薄さは約8.2mm。画面のアスペクト比が21対9なので、やはり面長に感じる。最終形の質量は約180gを予定しているという。よくこれだけ薄く軽い筐体に、イノベーティブな技術を詰め込もうとしているものだと感心した。

背面はガラスパネル、側面はメタルフレームとして高級感を出した

右側面に指紋認証センサーがふたたび戻った

なお、Xperia 1の画面サイズは約6.5インチである。2013年にソニーモバイルが海外で発売した端末に「Xperia Z Ultra」(関連ニュース)というモデルがあり、Xperiaのレジェンドとして、生産完了後のいまも根強い人気を誇るスマホだ。このXperia Z Ultraの画面サイズも約6.4インチ。田嶋氏は本機を引き合いに出しながら「Xperia 1はZ Ultraよりも本体の横幅が狭いのに、ネイティブ21対9のアスペクト比で制作された動画を見ても画面に“黒帯”が表示されない。より深い没入感を体験いただける。シネマワイドを実現したディスプレイによる、5G時代の新たなモバイルコンテンツ体験をアピールしていきたい」と語った。

Xperia 1のディスプレイの高画質を物語る新機能に「クリエイターモード」がある。色設定をソニーのスタジオ向けマスターモニターに合わせこむことによって、映像のプロがこだわりながら制作したコンテンツの色彩・コントラスト感を忠実に再現できるモードだという。こちらはブースの一角に設けられていたスタジオモニターとの画質比較の静展示を見比べることができた。Xperiaによる余計な味付けが介在しない素直な映像に引き込まれた。

マスターモニターとXperia 1の画質を並べて比較デモを行っていた

なお「クリエイターモード」では、従来から搭載する「スタンダードモード」よりも画面の色温度を下げ、6500K(D65)相当としている。そこからさらにソニーモバイルのXperia、ソニーのブラビアの画質設計担当者が膝を突き合わせ、マスターモニターと同等程度の色表現まで最終的な画質を追い込んでいるという。

クリエイターの意図した映像を再現する「クリエイターモード」を新設

Xperia 1の4K/HDR対応有機ELディスプレイは、BT.2020の色域に対応したほか、10bitカラー相当の階調表現を実現している。グループインタビューの場で実機のプレゼンテーションを担当した、ソニーモバイルコミュニケーションズ UX商品企画部門 UX商品企画1部 商品企画課 統括課長の染谷洋祐氏の説明によると、パネル駆動は従来のXperiaと同じ8bit階調だが、10bitの映像信号が入力された場合は新しい映像処理エンジン「X1 for mobile」によるスムージング処理をかけて2bitの信号を補い、10bit相当のきめ細かい階調表現を可能にしているのだという。

アルゴリズムを一新したHDRリマスター。昨年モデルではSDR映像をHDRにエンハンスする際にフレーム全体でリマスタリング処理を行っていたが、Xperia 1のアルゴリズムは1フレーム内の映像を多重分割して、一つ一つのオブジェクトに近い単位で精細化処理をかけている

なお8bitの映像信号が入力された場合、これを10bit相当にアップコンバートする処理は行っていないという。これについて、「本機では元の映像コンテンツが持っている色情報を脚色することなく見せることに専念したアルゴリズムとしている」と染谷氏が述べている。

Xperia 1のディスプレイの解像感も非常にきめ細やかだ。今回はゲームスタジオのEpic Games社と共同で開発した「ゲームエンハンサー」という、アプリケーションの上で走る新機能を設けた。映像表示などパフォーマンスの最適化、プレイ中の通知制限、攻略サイト等をパラレルで閲覧したり、スクリーン録画の機能などを加えている。21対9の画角に合わせてHDR制作されたCGコンテンツの出来映えも、Xperia 1のディスプレイが見事に引き出していた。

新設された「ゲームエンハンサー」。CGのHDR映像も非常に精彩感が高い

Xperia 1のサウンド面で注目したいのは、やはりドルビーアトモスへの対応だ。会場ではヘッドホン再生(WH-1000XM3を使用)のデモを中心に、機能の効果をON/OFFで切り替えながら試せる展示が設けられていた。音場設計についてはソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントのエンジニアも参加してチューニングを行っているという。筆者もデモを体験してみたが、なかなかメリハリの効いたサラウンド感を味わうことができた。

ドルビーアトモスのヘッドホン試聴ではON/OFFを切り替えて効果が試せた

ヘッドホン再生については、やはり本機もアナログイヤホン端子は非搭載となっている。本体付属のUSB Type-C/イヤホンジャック変換アダプターを装着した場合、D/A変換はUSB出力の手前、Xperiaの本体側で行う仕様だ。

USB Type-C端子を採用。アナログイヤホン端子は今回もない。ボトムスピーカの開口部が下向きに変更されているようだ

トップにSIM/SDカードスロットを搭載する

本機のSoCにはクアルコムの最新モバイルプラットフォームである「Snapdragon 855」が搭載されている。完全ワイヤレスイヤホンの接続性能を高める「Qualcomm TWS Stereo Plus」に標準で対応できるはずだが、Xperia 1としてこれを活かしているのかどうかは、「aptX Adaptive」への対応も含めて別途インタビューの機会で詳細を確かめたいと思う。

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