今年12月1日開始を控えA-PABがメディアツアー実施

新4K8K衛星放送スタートに向け準備着々。NHK/スカパー/QVCが番組内容や対応状況を公開

編集部:小野佳希

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2018年05月17日
一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)は、今年12月からの新4K8K衛星放送スタートに向け、スカパー!、NHK、QVCそれぞれの4Kへの取り組みを紹介するメディアツアーを開催。各社の担当者や幹部が4K対応の背景や現況、今後の展望を披露した。

NHKの4K制作対応スタジオ

■新4K8K衛星放送とは? どうすれば見られる?

新4K8K衛星放送では、BSで10個の4Kチャンネルと1個の8Kチャンネル(NHK)、110度CSでは8個の4Kチャンネル(スカパー!によるスカチャン1〜8)が12月1日に開局予定。

BSでは現在の2K放送と同様に右旋波を使うチャンネル6局と、新たに左旋波を使うチャンネル5局(うち1チャンネルはNHKの8Kチャンネル)があり、この左旋波での5局を視聴するには新たに左旋波受信に対応したアンテナを設置する必要などがある。左旋波のチャンネルではWOWOWや、今回のツアーで設備を公開したQVCなどが放送を行う。

スカパー!ブランドで販売されている左旋/右旋両対応のBS/110度CSアンテナ(DXアンテナ製)。124/128度衛星のスカパー!プレミアムサービスも受信できるマルチアンテナだ

右旋波を使っての4K放送はBS日テレなど民放キー局系のチャンネルで、こちらは既存のアンテナで受信可能。また、右旋/左旋どちらのチャンネル視聴でも、アンテナとは別に対応チューナーも必要だ(開局する4Kチャンネルの詳細)。

この右旋波の4Kチャンネルのうちのひとつとして、NHKは「BS 4K」と銘打ったチャンネルを展開。最大5.1chのサラウンド音声での4K番組も放送を行う。「まだ詳細は未定だが、『月曜日は自然番、水曜日はドラマ』などのように、曜日ごとに同ジャンルの番組をまとめて放送する」(担当者)という。本日のツアーでは、地上波での人気番組「ダーウィンが来た!」の4K版などを体験することができた。

現在市販されている4Kテレビには新4K8K衛星放送チューナー内蔵モデルはまだ存在しない。そのため、ソニー、パナソニック、東芝、シャープやピクセラなど各社が開発・発売を表明している外付けの4K放送用チューナーを別途購入して4Kテレビに接続することになる(※東芝はチューナー内蔵テレビも発売予定)。また、8K放送については現状で対応機器を発表している主なメーカーはシャープのみ(関連ニュース)。

スカパー!が110度CSで行う4K放送は左旋波を使用するため、視聴には上記BSのケースと同様に左旋波対応アンテナが必要。放送が開始されるまでに、左旋波でのBS/110度CS 4K放送受信対応アンテナや分波器などがメーカー各社から登場するものと思われる。

なお、このスカパー!による新たな4Kチャンネルは、現在同社が124/128度CSの「スカパー!プレミアムサービス」で展開している「スカパー! 4K総合/4K映画/4K体験」とは別物。110度CSで展開する8チャンネルの具体的な放送内容などは6月以降に公表する予定だという。

■8K放送は宝塚やルーブル美術館収蔵品などオンエア

8K放送を行うのはNHKのみで、チャンネル名は「BS 8K」。NHKのフラグシップチャンネルと位置づけ、8K映像に加えて22.2ch音声での番組も数多く放送する予定だという。「まだ22.2ch対応の民生機は存在しないが、NHKとしても技研がメーカー各社と協力して様々な取り組みを行っているので、将来的に各社から登場することを強く期待している。22.2chのバーチャルサラウンド機能を搭載したサウンドバーという可能性もあるかもしれない」(NHKスタッフ)とした。

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