LDACと有線接続時の音質の違いも検証

【CES】“Bluetoothでハイレゾ伝送” 新コーデック「LDAC」の詳細を関係者に直撃!対応機試聴レポも

折原一也

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2015年01月06日

「NW-ZX2」に加え「ウォークマンA」もアップデートでLDAC対応

今回、CESで初披露されたLDACだが、会場内には「LISTEN」とまとめられた展示ブースを用意し、ウォークマンZX2と合わせて多数のデモ機を展開。合わせて対応ヘッドホン、スピーカーも含めて多数デモ展示が行われている。

プレスカンファレンスで披露された対応機器群

まず、上位モデルであるZX2のみしかないと思われがちなLDAC対応モデルだが、同社が2014年11月に発売した「ウォークマン A10」シリーズも、今年春のソフトウェアアップデートでLDACに対応することが、取材により明らかになった。なお、CES会場にはアップデート済みモデルのデモ展示はなかった。

ワイヤレスヘッドホンMDR-1ABTで「LDAC」を速攻試聴

ワイヤレスヘッドホンは、こちらも今回初披露された「MDR-1ABT」が初めての対応モデルだ。ヘッドホンとしての基本的な仕様はこちらで報じられている通りMDR-1AをベースにしたBluetoothモデルで、CES会場ブース内ではLDACの音質デモを行うためのリファレンスヘッドホンとして用意されていた。

「LDAC」対応のBluetoothヘッドホン「MDR-1ABT」

CES会場内のこのデモブースではSBCとLDACの切り替えができるようになっており、周波数スペクトラム表示を見つつ音質の比較試聴を行える。実際に試してみたところ、誰でも一聴して違いが分かるほどの音質差があった。SBCでは周波数スペクトラムの上が切られていることからも分かる通り音のレンジ感が狭く、音の鮮鋭感や空間の立体感が小さく、LDACによる再生では音の情報量、密度感がぐっと上昇する。

SBCコーデックによる伝送

「LDAC」による伝送では20kHz以上の帯域まで伸びる

LDACと有線接続時の音質の違いを検証

また、読者のみなさんが気になるのは「有線接続とLDAC接続時でどれだけ音質差が現れるのか」だろう。会場内に、少し離れた場所ではあるが、比較試聴できるスペースが用意されていたので試してみた。

試聴機内にあったマイケル・ジャクソン「Love Never Felt So Good」とDaftPunkの「Get Lucky」を比較したところ、ワイヤレス再生ではヘッドホン「MDR-1ABT」側の内蔵アンプを使うことになるため基本的な音傾向が異なるとはいえ(やはりアンプの性能がNW-ZX2の方が上)、LDACではハイレゾとしての音の鮮度を持たせ、ボリュームを上げたときも微細音と音の伸びやかさを維持。確かにその音質のクオリティは、CD音源のロスレスよりもさらにハイレゾのそれに近い。生録の音源を聴いてもステージの奥行き感を感じさせられる立体感を出し、ストリングスの高域の伸びもしなやかでハイレゾ音源の特徴を引き出していると感じた。

ハイレゾ対応Bluetoothスピーカー「SRS-X99」「SRX-X88」も速攻インプレ

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