【更新】ソニー、「S-Master」やカラオケ機能搭載機など新“Walkman”を発売 - A/S/Eの3シリーズ

■スマートフォンにはないWalkmanならではの「新しい音楽体験」をアピールしたい

ソニー（株）、ならびにソニーマーケティング（株）は“Walkman”の新モデル3シリーズの発表に合わせて、記者向けに新製品体験会を開催した。

会場にはソニーマーケティング（株）パーソナルAVマーケティング部統括部長の中牟田寿嗣氏が出席し、ウォークマンに関連する同社の国内マーケティング戦略について説明を行った。

JEITAの調査データによると、2009年のデジタルミュージックプレーヤーの年間出荷台数は654万台だったという。「2010年もほぼ同じ数量を期待できると思う」と中牟田氏は話し、ウォークマンについても「新しい音楽体験を提供し続けていくことで、引き続き多くのユーザーを獲得していきたい」と述べた。

「新しい音楽体験」のひとつとして掲げられたのが、「歌詞ピタ」に代表される独自の先進機能だ。同社は“歌詞を見て歌う・聴く楽しさ”をアピールし、若年層を中心とした新しいデジタルオーディプレーヤーのユーザー層拡大を狙う考えだ。

同社が行ったウォークマンの愛用者アンケートによれば、現行“Sシリーズ”のユーザーが製品を購入した決め手に挙げた項目のひとつが「歌詞表示機能を搭載していること」だったという。中でも10代のユーザーが歌詞表示機能を重視する声が最も多く、32.4％に上った。全世代平均でも21.3％が重視する傾向にあるという。

また「高品質の素晴らしさ」をアピールしていくことも、「新しい音楽体験」を提案する切り口の一つであるという。同社としては、音質・画質の両面でウォークマンの優れたクオリティを訴求しつつ、デジタルミュージックプレーヤーの買い替え・買い増しを刺激していく考えだ。同社が独自に行った調査の結果からも、携帯型オーディオプレーヤー全体の購買傾向をみると、Walkmanを購入したユーザーが比較的「音質」や「ノイズキャンセリング機能」など、優れたクオリティを重視する傾向が表れているという。

また、ソニーマーケティングがスマートフォンユーザーに調査を行ったところ、60％以上がスマートフォンを使って音楽を聴いていることがわかったという。一方、スマートフォンに対する不満点についても訊ねたところ、バッテリーの持ち時間などスタミナに不安があることや、聴きたい曲が検索しづらい、音楽再生から他の動作への切り替えが面倒など、操作性の難を指摘する声も挙がったという。

音楽プレーヤーにとっての基本性能と呼べるスタミナや操作性を強化することもウオークマンのアドバンテージを訴求するポイントのひとつだと中牟田氏は述べ、「音楽専用プレーヤーならではの“いい音”については、使いやすさの面も含めて積極的にユーザーへ提案していきたい」と語った。

今回発表されたウォークマン「S/A/Eシリーズ」については、高音質/スタミナ/操作性/新しい音楽体験/ドックスピーカーをはじめ、アクセサリー機器との連携など、5つの「いい音」へのアプローチを提案している。高音質についてはデジタルノイズキャンセリング機能搭載機を拡充し、スタミナ再生は最長50時間をクリア。操作性は全シリーズが3サークルデザインを採用し、歌詞やカラオケ、ちょい聴きmoraなど新しい音楽体験を実現したほか、全シリーズがWM-PORTを搭載し機器連携を可能にしている。中牟田氏は「最高の音楽体験を楽しんでいただけるラインナップが揃った。できるだけ多くのお客様に買っていただけるよう、魅力をアピールしていきたい」と語った。

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