MUTECHの新世代MCカートリッジ「RM-HAYATE 《颯》」、低インピーダンス化と高出力化を両立
カジハラ・ラボは、同社が取り扱うMUTECH(ミューテック)ブランドのMCカートリッジ「RM-HAYATE 《颯》」を6月中旬より発売する。価格は638,000円(税込)。

MUTECHは2015年に神田栄治氏が立ち上げた国産ブランドで、MCカートリッジを主軸に製品開発を行っている。第一号機のLH-M以来、一貫して独自開発のヨークレス・リングマグネット方式の磁気回路を採用。変換効率を高めるとともに、リニアリティに優れた製品を送り出してきた。神田氏は2020年に逝去されたが、現在はその遺志とノウハウを継ぐ石山昭子氏が製作を行っている。
「RM-HAYATE 《颯》」は、リング上の磁石で構成した磁気回路の中に発電コイルを埋め込む特殊な構造を採用。磁性材料にはネオジムマグネット#50を使用、独自開発のコア材「SS-μM」を配して発電効率を高め、低インピーダンス化と高出力化を両立。また磁性材に金メッキを施し、磁気回路の制振と磁力の安定を図っている。
カンチレバーは剛性の高い0.3mm径の無垢ボロン、スタイラスチップは無垢のセミラインコンタクト針を採用。発電コイルはOFC材を使用し、巻線数の最適化を図るとともにインダクタンスを低減させている。
出力端子のピンはOFC材。ピンのメッキにはCROSS POINT社のHYAKUSIKI特殊金メッキ技術が用いられている。また端子とコイルのリード線の接続用には専用のハンダを開発し使用している。
出力電圧は0.45mV(1kHz 3.45cm/sec)、適正針圧範囲は1.8 - 2.0g。再生周波数範囲は10 - 45,000Hz、質量は7.5gとなっている
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