振動吸収を無効化する新設計

トップウイング、除電シェルリング第二弾「Static Eraser “Direct”」。ダイレクトな音質を追求

公開日 2025/05/29 17:46 編集部:松原ひな子
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トップウイングサイバーサウンドグループは、TOP WINGからトーンアームのヘッドシェル部に取り付けて静電気を抑制するシェルリング「Static Eraser “Direct”」を6月6日に発売する。価格は13,200円(税込)。

「Static Eraser “Direct”」。LongとShortの2種類がセットになっている

Static Eraser “Direct”(以下、Direct)は、独自の形状と導電素材によって、レコード再生中の静電気を100V以下に低減することができるシェルリング。一般的なシェルリングの代わりに本機を取り付けることで、静電気対策が完了する。

放電性能においては24年7月に発売された「Static Eraser “Modern”」(以下、Modern)と同等だが、Modernが振動吸収特性を備え、しなやかで整った音場表現を志向しているのに対して、Directではあえて振動吸収効果を持たせず、録音に込められた音そのものをストレートに引き出すチューニングを施した。

時間経過による帯電値の比較


ヘッドシェルとシェルナットの圧力で完全に潰れる設計とすることで振動吸収を無効化、また本体の硬度の調整や素材の組成を最適化し、本体の導電性・耐久性・変形特性も確保している。

素材は導電性ゴムを採用しており、特性上ロックナットとヘッドシェルが密着し、ガタが出ないという効果も。余計な色付けのない、ダイレクトでエネルギッシュな音の立ち上がりと抜け感が魅力といい、音の密度やスピード感に寄与するとしている。

再生中のトーンアームと連動して放電するため、さまざまなアナログプレーヤーにおいて安定した効果を得られると説明。また盤面とシェルリング下端が接触しない範囲で、近ければ近いほど高い効果を発揮するとしている。

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ヘッドシェルのゴムリングと付け替えて使用する

本体は外形寸法12W×17H×0.5Dmm(Long)/12W×15H×0.5Dmm(Short)の2種がセットになっている。質量は0.1g以下。

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