Android OS搭載モデル

ブライトーン、Eversoloブランドの取り扱いを開始。第1弾はミュージックストリーマー「DMP-A8」

公開日 2024/03/06 15:29 編集部 : 伴 修二郎
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ブライトーンは、オーディオ再生機器やHiFi DAC、アンプなど展開するEversoloブランドの取り扱いを開始。その第1弾製品として、ミュージックストリーマー「DMP-A8」を発売した。価格は330,000円(税込)。

「DMP-A8」

「DMP-A8」は、Android OSを搭載するミュージックストリーマー。ミュージックストリーマーとしての機能に加えて、DAPやDAC、プリアンプの機能も備えている。

Androidを採用したことにより、TidalやQobuzをはじめ、Amazon Music、Apple Music、Apple Music Classial、Spotify、Deezer、HIRESAUDIO等の音楽配信サービスの再生が可能。Tidal Connect、Spotify Connect、Airplay、DLNAにも対応する。

独自開発のオーディオエンジン「Eversoloオリジナルサンプリングレートエンジン」を搭載。Android SRC制限をバイパスし、Apple Musicのハイレゾ ダイレクト出力などサードパーティ製アプリによるハイレゾオーディオダイレクト出力が行える。なおWi-FiやBluetooth機能は利用できず、インターネット接続は有線LANを利用する形になる。

音声ファイルは最大でDSD512およびPCM 768kHz/32bitまで対応し、MQA再生もサポート。日本オーディオ協会によるハイレゾ・オーディオ認定も取得している。

入出力端子には、USBや光/同軸デジタル出力に加えて、IISやARC対応のHDMI端子なども装備。DACとしては同軸×2ポート、光×2ポート、PCやモバイルデバイス接続用のUSB Type-B入力などのデジタル入力端子を備える。プリアンプとして、XLRとRCAのアナログ入力をサポートするほか、HDMI ARCにも対応し、映像機器との接続もサポートする。

USBおよびHDMI IIS出力で最大PCM 768kHz/32bit、DSD512ネイティブ再生まで対応。光/同軸ポートはPCM 192kHz/24bit、DSD64(DoP)まで対応する。

AKM製の「AK4499EX」「AK4191EQ」をデュアル搭載

オーディオプロセッサには、第3世代XMOS「XU316」を搭載。高解像度なオーディオ・データのロスレス伝送が可能だとしている。

また、DACチップには、「VELVET SOUND」テクノロジーを採用したAKM製の「AK4499EX」「AK4191EQ」をデュアル搭載。「サウンドの完璧な再現」というコンセプトに基づき、最高峰の忠実度のサウンドの提供することを目指したとのこと。DAC設定には様々なサウンド特性に対応する6種のデジタルフィルターを用意し、好みに合わせて選択できる。

電源設計面では、システム回路とオーディオ回路の電源を独立して設計したデュアル電源設計を採用。これにより、システム回路とオーディオ回路間の干渉やノイズを排除して、音の純度を高めたとする。

オーディオ回路は、アナログ回路の特性に合わせて特別に設計した多巻線トロイダルトランスのリニア電源で構成する。システム回路は回路に合わせてカスタマイズされた高品質スイッチング電源によって、インターフェースのノイズや磁気漏れを大幅に低減し、音声処理をしっかりとサポートするという。

また、リニア電源電圧入力に特許取得済みのスマートスイッチング技術を組み込むことで、スイッチを切り替えることなく世界中の電圧との互換性を備えている。

さらに、モニターレベルのアナログ出力音質を実現するため、ドイツのWIMAコンデンサ、ニチコンのオーディオ専用コンデンサ、ムラタのチップコンデンサとオムロンのリレー、米国のTIオーディオアンプなど、各箇所において優れたオーディオ回路部品を使用している。

オーディオデコード回路には、2つの超低位相ノイズフェムト秒高精度クロック(45.158MHz/49.152MHz)を内蔵し、それぞれ44.1kHz、48kHzのマルチサンプリングレートのデコードに対応する。これによりジッターを効果的に抑制し、デジタルからアナログへのオーディオ信号の高精度な変換とデコードをサポート。アナログ出力時には高いダイナミックレンジと解像度を実現するという。

さらに、XLR/RCAアナログ入力に対応した高性能なフルバランス機能を搭載。+10dbのアナログゲインを備え、R2Rアナログボリュームコントロールネットワークと組み合わせることで、超低ノイズかつ低歪みの出力を実現するとのこと。

内部回路には、高精度の抵抗器とリレーで構成される「R2R音量制御回路」を採用。完全バランスの音量調整ネットワークによって音量を制御することで、アナログ信号の歪みとノイズを効果的に抑制するという。

また、ボリューム保護機能を備えており、起動時または入力インターフェイスの切り替え時に過度のボリュームを指定された際には、安全レベルにまで自動的にボリュームダウンする。ほか、R2Rアナログボリュームコントロールを組み込むことで、DACの最低な継続動作をサポートするとしている。

USBで外付けCDドライブを接続してCD再生が行えるほか、専用アプリと連携してロスレスでのCDリッピングにも対応。データ検証メカニズムとエラー修正機能を装備しているほか、アルバムとアーティスト情報の自動取得機能も備えている。

音楽ファイルは、ローカル・ハードドライブまたはネットワーク ストレージから追加可能で、音楽メタデータをクラウドから自動的に取得してアーティスト、アルバム カバー、CUE ファイルなどを照合し、音楽ライブラリをカスタムする。楽曲はジャンル、アルバム、アーティスト、サンプルレートに基づいたカテゴリごとに表示され、お気に入りの曲のリストを作成し、アルバム、アーティスト、または曲の頭文字からの検索機能も備える。

高速なUSB(3.0)ポート×2基と、ローカル・ストレージ拡張用のSSDスロットを装備。NFS、SMB v1/v2/v3、およびUPnP共有プロトコルもサポートしており、ギガビット ネットワークを使用して同じLAN内に接続されたNASまたはネットワークドライブに保存されたマルチメディア・コンテンツを参照および再生できる。

ローカルハードドライブや、ネットワーク・ストレージからのファイルのコピーや貼り付け、切り取り、削除を可能にするメディア管理システムを提供する。USB Type-CポートはUSB OTGモードとして設定でき、PCをDMP-A8に接続し、ローカルファイルのコピーと管理が簡単に行えるようにした。

SMB共有機能では、接続されたモバイルデバイスまたは内蔵SSDから、LAN内の他メディアの再生デバイス、PC、モバイルデバイスのファイルを共有可能。DMP-A8をネットワークストレージデバイスとして使用できることで、いつでもオーディオソースを共有できるようになる。

DMP-A8専用に開発した、Android/iPhone/iPad対応の「インテリジェントコントロールアプリ」に対応。アプリ内では基本的な再生コントロールとローカルシステムアプリケーションに加えて、アプリインターフェイスでは音楽ライブラリ、システムアプリケーションおよびメニューからのデータを非同期的に表示できる。

堅牢かつ美しい仕上がりの筐体

トリガー出力を備えることで、DMP-A8がパワーアンプの電源オンとスタンバイを制御し、手動で電源を入れる作業や複数台の機器の操作を簡略化。WOL(Wake on LAN)もサポートしており、リモート操作での電源オン/オフも可能。

端子部分のイメージ

筐体には、航空用アルミニウムの素材をCNC加工した堅牢構造を採用。つや消し加工を施した筐体とパネルによって、「クラシックさとモダンさを合わせ持った仕上がり」とアピールしている。本体正面には、ユーザーインターフェースを視認できる大型の6インチLCDタッチスクリーンを装備し、直感的なタッチコントロールにも対応する。

本体底部にはM.2 NVMe SSDスロットを搭載し、デバイスを分解せずに簡単にSSDの取り付けが可能。最大4TBのSSDをサポートすることで、より高速でノイズが少なく、高品質なローカル音楽用の状態ストレージを提供するとしている。加えて、USBポートを介して外部ストレージデバイスとの接続も行える。

内部メモリーは4GDDR4 +64GeMMC、定格出力は16W。外形寸法は399W×90H×248Dmm。付属品として、専用リモコン、電源ケーブル、スクリュードライバーなどを同梱する。

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