フォーミュージック主催

「新潟オーディオ & シアターショウ」が盛況のうちに終了、イベントの模様をレポート

2018/05/10 オーディオ編集部
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新潟市にあるオーディオ&シアターショップ「フォーミュージック」が主催する『新潟オーディオ & シアターショウ』が、ゴールデンウィークの前半となる4月28、29日に開催された。

会場になった朱鷺メッセ

会場は新潟市の朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター。本会場は信濃川の河口に隣接する施設で、ガラスが多用されている。会場からの眺めも素晴らしい。

受け付けの様子でも分かるように、会場内は明るい雰囲気に包まれている

この会議棟3Fフロアのホワイエと会議室の6ルームを使用し、本イベントは開催された。各部屋は出展社の共同ブースとなり、スケジュールが決められ、順繰りでデモンストレーション(試聴)が行われる形式。

エレベーターで3階に上がると各ブランドのフラッグがずらり

各部屋では出展したメーカー、商社による国内外のオーディオ/ビジュアルブランドの主力モデルが数多く持ち込まれ、ハイエンドシステムを含め多彩なデモが行われていた。

アキュフェーズは「C-3850」を中心としたセパレートアンプ・システムと、プリメインアンプ「E-650」を核とした2つのグレードのシステムのデモを行い多くのファンが耳を傾けていた。また最新のFMチューナー「T-1200」にも注目が集まっていた

ラックスマンは、フォーカルの多彩なラインアップの試聴をメインにデモンストレーションしていた。また同ルームでは完実電気のPSオーディオの新しい電源も披露された

本イベントは従来、「フォーミュージック」の顧客を主な対象としてきたイベントだったが、今回はさらに規模を広げ、新聞などで告知を行い、幅広い層に向けたイベントを目指した。その効果もあり、開催初日は昨年の2倍もの方が来場し、大変賑やかな1日となった。

analog誌の見本誌も展示。クラシックレコードの販売も行われ、多くの方が購入をしていた

フォーミュージックはオーディオルーム、ホームシアターの施工も数多く手がけており、その施工例を紹介すると共に、推薦するクリエーションバウマンの吸音カーテンの展示も行われていた

2日目は連休の間の晴天の日ということもあり、人数的には初日ほどではないものの、熱心なファンが来場し、思い思いにシステムを体験していた。

会期中4回開催された、三浦孝仁氏によるトークショウは立ち見が出るほどの盛況ぶり

本イベントはオーディオばかりではなく、シアター専用の部屋も用意されているのが特徴。さらにヘッドフォンを含めた試聴コーナー、調音材の紹介、レコードクリーニングコーナー、コレクターから譲り受けたという多数のクラシックレコードの販売なども行われ、まさにゆっくり時間をかけ、さまざまなオーディオとビジュアルの楽しみを体験できるイベントとなっていた。

高級ヘッドフォン試聴コーナーやカジュアルなオーディオ機器も用意されていた

シアタールームはディーアンドエムとJVCが共同で4KシアターやAuro-3Dなどのマルチチャネルのデモを連続で行い、常時多くのファンが参加していた

開催2日目の昼に、フォーミュージックの代表である関本祥一朗氏に今回の手応えなどを聞いた。

会場内でのフォーミュージック代表である関本祥一朗氏

「いままではお店のお客様だけの会として、イベント名を『フォーミュージック新製品発表会』としており、新製品を中心に開催していましたが、今回はとにかくオーディオを知っていただこう、良い音で良いソフトを聴いてみよう、という内容にしました。そのため、広く新潟県内の方と近県の方に来てもらおうと考え、新聞を中心に広告を出してみたのです」(関本氏)

「潜在的な音楽愛好家の方も多く来られましたし、本当に懐かしい方も来てくれたので、初日から大きな手応えを感じています。正直、この5、10倍お客様が来られたら、対応しきれないため、ちょうどよい集客数です。一人一人にしっかりと対応していきたいというのが弊社の基本なので、よい形で皆さんに声をかけられ、来場者も欲しい情報も収集されていると思います。朱鷺メッセは環境もいいですし、いまは1フロアのみですが、今後は下のフロアも使えるようになりたいと考えています。来年はさらに大きくできるように頑張ります」。集客に向けた活動が良い結果につながったという。

ホームシアターへの需要も高い。「今回は新しい取り組みも行っています。レコードの販売や、サラウンドでは、よりスピーカーのch数を増やしてデモしています。このシアターコーナーでは、1日中視聴イベントを行うようにしました。ホームシアターをやりたい方も多いですからね。これからシアターも、もっと普及させていきたいですね」。

そして「各商社さん、メーカーさんが面白いことをやっていただけるような環境づくりをしていこうと思っています。ただ製品が並んでいるというだけでは、意味がないと思うのです。それぞれがテーマを持ってやって、差別化をすることで、ひとつひとつがイベントになると思います。ですから、来年はもっと早く準備をして、各商社さん、メーカーさんと、何をテーマにするということを相談していきたいですね。そうすれば、参加していただいた出展社の数だけイベントがあるということになるので、より見逃せなくなると思います。スペースがあるから参加を要請する、ということではなく、ぜひ出展してほしいという気持ちでいますので、出展社もお客様と一緒だと思っています」と、今後の展開への意気込みも語られた。

今回の参加者は、真剣に音楽や映像に向き合っている方が多かったという印象を強く持つことができた。今後も、オーディオやホームシアターのファンを増やすためのイベントとして進化していくことを期待したい。

以下、イベントの模様をフォトレポートでお伝えする。

ノアが取り扱うクラウディオのレコードクリーナーなども設置され、希望者にレコードのクリーニングを行っていた

日本音響エンジニアリングの調音材の展示とデモも行われた


フェーズメーションは真空管アンプシリーズやカートリッジの試聴会を開催。アナログレコードファンが多く参加していた

リン/フューレンコーディネートでは、リンの「KATALYST」のデモやピエガのフラッグシップスピーカー「Master Line Source2」も持ち込まれイベントを開催


エレクトリではマジコとマッキントッシュの新製品が注目を浴びていた

アクシスはルーメンホワイトの新製品「Kyara」とFMアコースティックを核にしてデモ


ステラ/ゼファンではヴィヴィッドオーディオ、オーシャンウェイなどのハイエンドスピーカーを核にしてアナログレコードなどのデモを展開

ハーマンインターナショナルは、JBL、マークレビンソンのモデルに加え、レベルの新製品「PERFORMA Be」も注目を浴びていた


エソテリックでは、フラッグシップGrandiosoシリーズも含め最新モデルをラインアップ。タンノイのプレステージシリーズの最高峰であるウェストミンスターロイヤルも登場

トライオードは真空管アンプとスペンドールのスピーカーを核にハイレゾソースを中心にデモ


DSオーディオでは、カートリッジやアナログプレーヤーの比較試聴を行った

スペックでは、キソアコースティックと組み、独自のDクラスアンプのメリットを分かりやく解説しなから試聴会を行っていた


TADでは人気のブックシェルフスピーカー「TAD-ME1」「TAD-CE1」を核にしてデモンストレーションを行った

太陽インターナショナルはdCSとジェフ・ロゥランドを核にハイレゾとアナログをデモ。B&Wも同ルームで試聴会を開催


ナスペックはモニターオーディオのスピーカー群を中心にデモ。注目のアイソテックの試聴も行っていた

アッカはYG ACOUSTICSのスピーカーを中心にして試聴会を開催した



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