ビフレステック製SPの専用スタンドとのセット

吊り下げて聴くハイレゾ対応タマゴ型“フローティングスピーカー”、マクセルから

公開日 2015/02/16 16:26 ファイル・ウェブ編集部
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日立マクセルは、ハイレゾ対応のタマゴ型スピーカーを吊り下げて聴く“フローティングスピーカーシステム”「MXSP-TGS10BK」を本日2月16日より発売した。価格はオープンだが20万円前後での実売が予想される。

MXSP-TGS10BK

NHLab.代表の中島平太郎氏とビフレステックが開発したタマゴ型デザインの小型フルレンジのパッシブスピーカーを、マクセルが製作した専用スタンドに吊り下げて使用するというもの。2014年12月に開催された「ポタフェス」などで参考出展していたモデル(関連ニュース)が正式発表された格好だ。

音楽ホールでの集音用吊りマイクロホンからヒントを得て開発したとのことで、スピーカーを専用スタンドから吊り下げることで、台の上などに設置した場合に伝わる振動の影響を大幅に低減することができ、よりピュアなサウンドが得られると同社は説明。スピーカーを吊り下げるバンドには、本体への不要な振動を低減するのに効果的な天然素材という牛革を採用している。

スピーカーは再生周波数特性70Hz〜40kHzとハ、イレゾ再生対応のスペックを実現。フルレンジスピーカーは、ひとつのスピーカーユニットが低音から高音までを受け持つため、特に楽器やボーカルの基音域を自然に再現するという。また、タマゴ型という形状により、ボーカル再生では特に人が歌っているようなリアルな音場が醸しだされるとしている。

振動板は、タマゴ型キャビネットに同じ曲面でつながる特殊形状にしており、これによって音をスムーズに空間に放射できるよう配慮。加えて、振動板には東京大学およびアドバンスト・ソフトマテリアルズと日産自動車が共同開発した環動高分子材料(セルムスーパーポリマー/スライドリングマテリアル)をベースにしたコーティング材料、「Sound Tuning Varnish(STV)」を塗布し、高周波数域で生ずる分割振動のピーク・ディップ低減を図っている。

タマゴ型形状キャビネットでコーナーでの不要な反射音や内部での定在波(共振)の発生を抑えている。また、凹凸やコーナー部のない曲面が不要な付帯音の発生を防ぎ、広範囲にわたる良好な指向特性を実現するという。これにより左右のスピーカーの周辺にスピーカーの存在を感じさせない安定した音場が再現され、リスニングポジションの自由度が高まるとしている。

さらに不要輻射音を抑え、音波の乱れを防ぐというフラッシュサーフェス&シングルダイアフラムを採用。スピーカー本体のエッジをキャビネット内部に入れ、振動板とキャビネットの間に調整された細い隙間や、エッジの不要輻射音を抑えるフラッシュサーフェス&シングルダイアフラムにより、音波の乱れを防ぐ工夫を施している。

スピーカーユニットは9cm相当楕円シェル振動板フルレンジ動電型で、定格入力が15W、最大入力が30W、インピーダンスが4Ω。外形寸法はスピーカー本体が約140W×200H×140Dmmで、スタンドが約170W×380H×170Dmm。

【問い合わせ先】
日立マクセル お客様ご相談センター
TEL/03-5213-3525

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  • ジャンルスピーカーシステム
  • ブランドMAXELL
  • 型番MXSP-TGS10BK
  • 発売日2015年2月16日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格200,000円前後)
【SPEC】●型式:密閉型 直接放射型 ●再生周波数特性:70Hz〜40kHz(-10dB) ●スピーカーユニット:9cm相当楕円シェル振動板フルレンジ動電型 ●定格入力:15W ●最大入力:30W ●インピーダンス:4Ω ●出力レベル:80dB/w/m ●外形寸法:スピーカー本体…約140W×200H×140Dmm、スタンド…約170W×380H×170Dmm(共に突起部含まず) ●質量:スピーカー本体…約900g、スタンド…約250g(共に1台あたり)