HOME > インタビュー > 発売直前!“AV機器としてのPS Vita”の実力とは? SCEスタッフに直撃インタビュー

「near」など新機能の思想にも迫る

発売直前!“AV機器としてのPS Vita”の実力とは? SCEスタッフに直撃インタビュー

公開日 2011/12/16 18:24 折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

動画再生はMPEG4 AVCのハイプロファイルにも対応し720p解像度までをサポート。ちなみに、PSPで再生可能だった動画は、細かなパラメーター設定にもよるがDVDと同じ720×480のSD画質までであり、720p動画、すなわちHD対応というのは大きな進展と言える。ただし、せっかくなら既存の1080p動画もコンバートなしで再生したい、という要望もあっただろう。

岡田 動画の対応解像度については、960×544ドットのディスプレイでどこまでキレイに見せるかを考えました。コンテンツを広いところまでサポートするよりも、ある程度は限定してでも確実に再生できることをサポートしようということを、まず念頭に置いています。

岡田充弘氏

前モデルではベースラインプロファイルの対応に対して、ユーザーの側から「液晶サイズを超えるものを再生したい」というニーズが後から出てきましたが、ハード的な制約でそれができないといったこともありました。今回は、最初から720p以下はすべて再生できるよう、プロファイルによる制限がなくなるようにしています。

実際にPS Vitaによる動画再生クオリティを確認する手段として先述のようにソニーのプロモーション映像を視聴したのだが、PS Vitaの解像度に合わせた960×544ドットの映像でも、相当ハイクオリティな再生が可能だ。

PS Vitaではファイルの転送についてもコンテンツマネージャーという形で対応し、PS3向けには既にアップデート対応、PCについても発売と同時期にソフトウェアが提供される。なお、どちらもUSBケーブル接続によって転送を行う。従来のPSPとの違いは、常に操作の主体がPS Vitaとなることで、PCやPS3側はサーバーというような形に扱われる。


島田 動画の転送については、PS3はシステムソフトをバージョン4.00(公開済み)にアップデートしていただければ、PS3にある音楽コンテンツやビデオコンテンツ、写真などから再生可能なものを持ってくることができます。

製品発表会で披露された動画再生画面イメージ

若井 PS Vitaの発売と同時にWindows向けのアプリも公開されます。今回はPS Vitaをメインに操作しながら、ということが従来のPSPとの違いとなります。PC側には小さなアプリケーションをインストールするだけで操作できるようになります。

次ページBDレコーダーとの連携予定は?

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE