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公開日 2022/10/21 06:30
【第33回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

子どもも大人も楽しめる!『ベイマックス』の監督が贈る海洋冒険アニメーション

ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2022年の配信作『ジェイコブと海の怪物』をご紹介します!

『ジェイコブと海の怪物』(2022年・米)
(配信:Netflix)

Netflix映画『ジェイコブと海の怪物』独占配信中

『ベイマックス』など数々のディズニー映画を手掛けてきたクリス・ウィリアムズ監督が、「自分がいつも作りたいと思いながら、作ることができなかったものを実現できる場所」としてNetflixに移籍し制作されたアニメーション作品。人々を苦しめる海の怪物を退治すべく活躍するハンターに憧れ、凄腕ハンターのジェイコブが乗り込む船・イネビタブル号に忍び込んだ少女メイジー。しかし、怪物・レッド・ブラスターとの戦いによって遭難した二人が目にしたものは、思いもよらぬ怪物の姿であった…。

Netflix映画『ジェイコブと海の怪物』独占配信中

日頃分からないことがあった時、あなたはどうしていますか?人に聞くかググってしまえば大抵のことが分かる時代。しかし、ネットやSNSに出回っている情報や、Wikipediaに書かれていることが必ずしも正しいとは限らない。言葉や映像は容易く切り取られ、フェイクニュースの類いも後を絶たず、誤解や行き違いが生じているのが日常茶飯事。

Netflix映画『ジェイコブと海の怪物』独占配信中

怪物をめぐる真実を前に、目の前にある現実と、伝え聞いてきた歴史とを天秤にかけ、揺れ動いていく登場人物たち。その姿は、自分の目と心で真偽を見極めることの大切さを教えてくれる。海洋冒険ものとしても楽しめますが、根底に宿るテーマの奥深さが光る一本です。

※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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