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日本参入から約半年、中国「SKYWORTH」テレビへの反応は?au独占販売の現場を訪ねた
編集部・竹内 純スマホでネット動画を楽しむ20代・30代がメインターゲット
全国のauショップ/au Styleで、Google TVを搭載したスマートテレビの展示・販売がスタート、注目を集めている。au独占販売で取り扱いが開始されたのは、「SKYWORTH」(スカイワース)ブランドのチューナーレステレビ。32インチ「F32S21Q」(32,780円)、43インチ「F43S32U」(54,780円)、55インチ「F55S51M」(121,000円)の3モデルがラインナップされ、店頭では主に、場所を選ばず手軽に置けるコンパクな32インチ「F32S21Q」の展示が順次進められている。
今、テレビ市場では中国ブランドが勢いに乗るが、「SKYWORTH」もそのひとつ。世界中の100を超える国と地域に展開し、ユーザー数は約1億8,300万にのぼるという。そのSKYWORTHを擁して国内テレビ市場に参入したのは、OPPOのスマートフォンやタブレットなどを取り扱うオウガ・ジャパン。販売を担うパートナーとしてKDDIとタッグを組み、主戦場を家電量販店ではなく、全国のauショップ/au Styleで展開する。
「エンタメをとことん楽しむスマートテレビ」を謳い文句に、メインターゲットとして狙うのはスマホでネット動画を楽しむ20代・30代の若年層。外出先ではスマホでも、家に帰ればスマホの画面サイズではやはり物足りなさを感じる。そんな潜在ニーズに訴えかける。
JR池袋駅から徒歩5分、平日も人通りの多いサンシャイン通りに面する「au Style IKEBUKURO」(東京都豊島区)でも展示、販売が行われている。来店されるお客様は20代・30代がメイン、ヤングファミリーもよく訪れるという。
同店に来店されるお客様の主な目的は、機種交換・プラン変更・乗り換えなどの手続き。そのため、テレビの購入・検討を目的に足を運ぶ家電量販店とは、アプローチの仕方やお客様とテレビとの“接点”が大きく異なる。「私たちスタッフが接客するなかで、お客様それぞれの関心や興味にあわせてご案内、ご提案するケースがほとんどです」と村本龍哉氏は話す。
展示・販売が開始され約3カ月が経過した。世間では若い人のテレビ離れがよく指摘されるが、「確かにテレビ番組は見ないという若い人は増えています。しかし、テレビそのものに対しては、ネット動画の視聴をはじめ、様々なニーズがあると感じています」と受け止めている。
この3カ月の間にも、auひかりを契約し、同時に購入したお客様。J:COMに契約しているため、チューナーレスのテレビを探していたというお客様。「ゲーム好きのお客様も多く、友達をよく家に呼んで一緒に楽しんでいるというお客様は、32インチではなく、大きな55インチに関心を示されていました。今、話題を集めているSwitch2を楽しむのにも最適だと思います」。
「コスパがいいね!」。auショップならではの“お得”も見逃せない
SKYWORTHというあまり聞きなれないブランドだが、お客様からは画質・音質ともに評価が高いという。そして、その値頃感も相俟って、「実際に店頭で商品をご覧になられたお客様からよく聞かれるのが、『コスパがいいね!』というお言葉です」。
コスパについて言えばさらに、「スマホを他社から乗り換えるお客様ならキャッシュバックがありますから、その分を充当すれば、テレビをお得に手に入れられるチャンスです」とアピール。また、スマホを購入するときと同様、テレビの購入でも分割払いの手数料がゼロになるのは、auショップで購入する際のうれしいポイントのひとつ。
32インチ、43インチ、55インチというサイズ展開については、「32インチより小さいと、タブレットと比較した大きさの優位性わかりにくくなります。また、55インチより大きくなると、金額面で少し手が出にくくなります」と絶妙のバランスだ。
現在、サイズ別の一番人気は展示も行う32インチ。以下、43インチ、55インチの順になる。「画面サイズはご家族の人数にも比例していて、ファミリーの場合はやはり55インチの人気が高くなります。テレビが高精細化され、一昔前に比べると適切な視聴距離が短くなっていることをご存じのお客様も少なくなく、使い方や楽しみ方に合わせて、55インチを導入するハードルはそれほど高くないように思います」。
“キャリアショップにテレビ”というと違和感を覚える人も少なくないかもしれない。しかし、スマホで楽しむネット動画を家ではもっと大きな画面で楽しんでみたい。そんな楽しみ方に合わせたシームレスな選択肢を、キャリアショップが提案してくれるのは願ってもないこと。
輸入・販売元のオウガ・ジャパンでは、SKYWORTHテレビの導入にあたり、auショップ/au Styleのスタッフに対して勉強会を開催。馴染みの薄いテレビというアイテムを、スマホより大きな画面で楽しめるタブレット、そのタブレットよりもさらに大きな画面で楽しめるスマートテレビと親しみやすく位置付けた。
「テレビという新しいアイテムに対する抵抗感もなく、各スタッフがお客様にご案内、ご提案しているシーンを数多く目にします」とテレビでもエキスパートとなったスタッフの存在が、新しい価値を伝える大きな武器となっている。なお、お客様からの問い合わせや質問に対しては、オウガ・ジャパンでは専用の「SKYWORTH Japanサービスセンター」を開設、ダイレクトに対応している。
「auショップ/au Styleでテレビというのは確かに驚きがあり、また、とても新鮮だと思います」と話す村本氏。「新生活がスタートしてから3カ月。あれこれ不満や足りないものが出てくるタイミングです。一人暮らしを始めて、自宅から古いテレビを持ち込んだがどうも調子が悪い。そんなテレビにまつわる色々な悩みもあるはずです。より充実したライフスタイルをSKYWORTHのスマートテレビで提案していきたいですね」と腕を鳴らす。
ネット動画の浸透により、テレビの立ち位置は大きく変わりつつある。スマートフォンだけでは実現できない、プラスアルファの体験価値を提供するauショップ/au Styleが、SKYWORTH Smart TVとのタッチポイント。エンタメをとことん楽しむなら、スマホとシームレスにつながるコスパ抜群のテレビは見過ごすことはできない。
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