<香港ショウ>Astell&Kern、最新DAP「PD5」初披露/旗艦DAP「SP4000T」や9ドライバー「CLARUS」も注目
筑井真奈8月7日より9日まで開催されている香港インターナショナルオーディオショウ。香港ショウはヘッドホン関連のブースも充実しており、3Fのホールに各社の大型ブースが展開されている。Astell&Kernは会場にて、Android搭載のコンパクトDAP「PD5」と、フラグシップDAP「SP4000T」、そしてフラグシップイヤホンとなる「CLARUS」をお披露目した。
「PD5」は、8月頭にグローバル発表されたばかりの新製品。手のひらに収まるコンパクトなサイズで、筐体はラウンドしたカーブで手のひらにしっくり馴染む形状となっている。
DAコンバーターにはCS43198を8基搭載し、最大384kHz/32bitとDSD256までの再生に対応する。またBluetoothは5.3を搭載し、LDAC、LHDC、aptX HDなどの高音質コーデックもサポートする。
「PD5」から新たに搭載された機能として、EnviroTuneと呼ぶ、試聴環境に応じたサウンドイコライザーを搭載。本体の左上にマイクを搭載しており、周囲の環境が騒がしい場合に、その環境を計測し、聴き取りづらい音域をブーストする機能となる。「そういった機能はこれまでワイヤレスイヤホンなどに搭載されてきましたが、私たちはDAPの側でブーストすることで、よりクリアな音楽再生を実現します」とのこと。
また、DAコンバーターは8基搭載されているが、電池の持ちを良くするためにそのうちの4基だけを使う設定も新たに搭載。長時間のフライトなどでもバッテリー切れを心配することなく音楽再生を楽しめる機能となっている。
「SP4000T」は、ウィーン・ショウでも披露されたフラグシップDAPとなる。左右に2基ずつ、合計4基の真空管と、AKMの「AK4191EQ」と「AK4499EX」をこちらも4基ずつ搭載するモンスターマシン。最新のデジタル再生と、伝統的なアナログ技術を融合したものとなっている。
ゼンハイザーの「HD 490 Pro」にて早速その音質を体験した(トライオードモードにて)が、宇多田ヒカル&椎名林檎の「二時間だけのバカンス」では、彼女たちのヴォーカルのドスの効きっぷり、コクの深さを存分に味わえる。
続けてイヤホン「CLARUS」の音質も体験した。「CLARUS」はダイナミックドライバー1基、BAを7基、それに高域にMEMSと合計9基のドライバーを搭載したフラグシップモデル。線材にはNeoTech社が開発したUP-OCC(Ultra Pure OCC)を活用している点もこだわりとのこと。イヤーピースにはAZLAが活用されている。
同じく「SP4000T」と組み合わせて試聴すると、ストレートでナチュラルなサウンドが飛び出してきて驚く。MEMSドライバー搭載イヤホンの中には、高域の“刺さり”が気になるモデルもあったが、「CLARUS」では非常にレスポンスよく軽やかで、それでいてしっかりと広がり感や奥行きも出してくる。MEMSドライバーの使いこなしがまたひとつ進化していることを納得させるサウンドであった。
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