Apple Music Classical、ワーグナー『ニーベルングの指環』全15時間超を解説する同期型リスニングガイド公開
編集部:原田郁未Apple Music Classicalは、リヒャルト・ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』全曲を対象とした、リアルタイム同期型リスニングガイドを公開した。同作を対象とした同期型リスニングガイドの提供は今回が初めて。
1876年8月にバイロイト祝祭劇場で行われた4部作の全曲初演から150周年を迎えることを記念した企画。サー・ゲオルク・ショルティ指揮、Deccaレーベルによる録音の再生に合わせ、専門エディターやライター、ワーグナー研究者によるテキスト解説をリアルタイムで表示する。
対象となるのは、『ラインの黄金』『ワルキューレ』『ジークフリート』『神々の黄昏』からなる総演奏時間15時間以上の楽劇。専門エディター、ライター、ワーグナー研究者のチームが約1年をかけて制作したもので、音楽や神話、登場人物、作品に込められた思想などを場面ごとに解説する。
収録するテキストは45,000語以上で、日本語を含む6言語に対応。初めて作品を聴くリスナーから、すでに複数の録音に親しんでいるファンまで、物語や音楽の構造を追いながら作品を楽しめる内容としている。
Apple Music Classicalでは200以上のリスニングガイドを展開しており、今回公開した『ニーベルングの指環』向けガイドは、その中でも最大規模のプロジェクトに位置付けられる。
公開にあわせ、Apple MusicとApple Music Classicalでは『ニーベルングの指環』関連コンテンツも拡充した。「権力と強欲」「自然と魔法」「愛と救済」「運命と不吉な予感」をテーマにした4つのハイライト・プレイリストを用意している。
特集ページでは、サー・ゲオルク・ショルティ指揮による2022年リマスター版の4作品をはじめ、ダニエル・バレンボイムやヘルベルト・フォン・カラヤンらによる別録音盤、ピアノやオーケストラ向けの編曲版も紹介する。ショルティ盤は空間オーディオでも楽しめるとしている。
さらに、ワーグナーのライトモチーフや物語手法が後世へ与えた影響をたどるコンテンツも展開。映画・テレビ・ゲームの項目では、『ロード・オブ・ザ・リング』『ジョーズ』『エイリアン』『インセプション』『スター・ウォーズ』『インターステラー』などのサウンドトラックを掲載している。
このほか、「英雄の旅路」や「『ニーベルングの指環』に影響を受けたクラシック音楽」といったプレイリストも公開。ベートーヴェン、ベルリオーズ、チャイコフスキー、リヒャルト・シュトラウス、ラヴェル、エルガーらの作品から、『ニーベルングの指環』につながる英雄像や音楽表現を紹介する。
今後は、ソプラノ歌手のリーゼ・ダヴィドセン、指揮者のアントニオ・パッパーノ、ポッドキャスト「The Rest is History」のトム・ホランドとドミニク・サンドブルックらによる、独占解説付きのプレイリストも追加する予定だ。
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