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公開日 2025/09/08 17:36
参加者が好きなレコードを持ち込み!

好きなレコードをハイエンドシステムで鳴らすとどうなる?オーディオ協会「好きな曲でオーディオ体感試聴会」第5回レポート

編集部:川嶋隆寛

日本オーディオ協会が主催する人気企画「持ち込みOK!好きな曲でオーディオ体感試聴会」が9月6日(土)に開催された。第5回目となる今回のテーマは「レコード編 Vol.2」。アナログレコードの魅力をハイエンドなシステムで味わおうという試みだ。


お気に入りのレコードをハイエンドシステム+スイートスポットで試聴できる!


「持ち込みOK!好きな曲でオーディオ体感試聴会」は参加者が自分のお気に入りの曲を持ち込み、本格的なオーディオシステムで聴くというイベントである。これまで「J-POP編」や「アニソン編」などのテーマで開催してきた。



今回は通算2度目の「レコード編」。アナログレコードであればどのようなものでも持ち込むことが可能だ。再生するのは1人1曲、再生する時間は1曲につき最大4分というルール。


そして、本イベントの最大の特長は、自分が持ち込んだ楽曲をかける際は前列のセンターの席(スイートスポット)に座って試聴できること。1曲ごとに交代で席を移動するのだが、必ずスイートスポットで試聴できる点が一般的なオーディオの試聴会とは異なる。





13時からの部と16時からの部、2つの時間帯に分けて各回15名の定員での開催となる。
記者は16時からの部に参加したのだが、当日の会場には20代から50代まで幅広い層が集まり、80年代の懐かしのナンバーから最近の作品まで、お気に入りのレコードを持ち寄って再生した。



女性を含め、20代から50代まで幅広い世代が集まった


難しい理屈は抜きにして「好きな音楽をでかい音で聴く」──それだけで楽しいという、音楽/オーディオの原点を改めて実感する時間となった。


今回のシステムの要となったのは、CSポートのターンテーブル「TAT2M2」。重量級の設計に支えられた安定感あるトラッキングと、滑らかな回転が生むサウンドは圧巻で、アナログレコード特有のノイズを低減しつつ、音溝に刻まれた微細なニュアンスまで引き出し、豊かな低域から見通しのいい透明感のある高域までを余裕たっぷりに描き出す。



CSポートの重量級のターンテーブル「TAT2M2」


その信号を受け止めるのは同じくCSポートのフォノイコライザーアンプ「C3EQM2」、プリアンプ「C3PR」、そしてモノラルパワーアンプ「212PAM2」。そして最終的に音を放つのは、英Spendor(スペンドール)のフロア型スピーカー「D7.2」だ。


D7.2はスペンドールならではの自然な中域再現に加え、独自のLPZトゥイーターによる伸びやかな高域が魅力的である。さらに180mmウーファー2基によるタイトで量感のある低域が、アナログ盤特有の温かみを力強く支える。


CSポートの精緻な情報量と、Spendorの音楽的で豊かな響きが見事に融合し、参加者からは「アナログのよさを再確認できた」という声もあった。



CSポートのフォノイコライザーアンプ「C3EQM2」とプリアンプ「C3PR」


 



モノラルパワーアンプにはCSポートの「212PAM2」。スピーカーはSpendorのフロア型スピーカー「D7.2」


ハイエンドシステムで好きな音楽を思いきり鳴らす、それだけでいい


さて、記者が参加した16時からの部では、まずは冒頭に主催者側から久石 譲『Princess Mononoke(もののけ姫)』が掛けられた。オーケストラの壮大な響きが空間を満たし、会場に静かな感動を呼んだ。


続いて主催者側から耳慣らしということで定番のEagles『Hotel California』が掛けられる。一転してライブ感あふれるサウンドに、思わず身体を揺らす参加者の姿も見られた。


さらに、三連符の軽快なリズムが印象的な三遊亭円丈『恋のホワン・ホワン』や、Lincoln Mayorgaによるジャズ『From Menaggio To Bellagio』、Louis Coleの『Life』ではアナログならではの厚みと深みのある音色が楽しめた。


吉田美奈子『愛は彼方』、山下達郎『THE THEME FROM BIG WAVE』、柏原芳恵『春なのに』、河合奈保子『ハーフムーン・セレナーデ』といった日本の名曲も会場を彩る。


最後を飾ったedblのライブ盤では、観客の息遣いや拍手までもが生々しく再現され、音楽が空間を満たす喜びを来場者全員で共有した。


本イベントは「ハイエンドな機材で好きな音楽を思いきり鳴らす、それだけでいい」というシンプルだが、オーディオの原点ともいえるスタンスを掲げ、音楽を楽しむ純粋な喜びを提示してきた。


今回もその哲学はしっかりと貫かれ、アナログレコードの持つ温かみとハイエンドオーディオの再現力が融合する贅沢な時間となった。



ジャケットを持ちながら「なぜそのレコードを持ち込んだのか?」を参加者が語る


 



オーディオを観る。曲をかけている間はジャケットがスピーカーの中央に掲げられる。ジャケットを見つめながら音楽を堪能する。これぞアナログの愉しみ、オーディオの悦び


 



挨拶をするオーディオ協会の八木真人氏


 



イベントの趣旨を説明するオーディオ協会オーディオ体感ワーキンググループ委員長の今 裕実氏


 



デモを一手に引き受けていたのはCSポートの松岡雄祐氏


「持ち込みOK!好きな曲でオーディオ体感試聴会 レコード編 Vol.2」試聴曲


【第1部】



  • 久石譲 & ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団『One Summer's Day(The Name of Life)』

  • The Eagles『Hotel California』

  • 井筒香奈江『スパルタカス 愛のテーマ』

  • Led Zeppelin『Achilles Last Stand』

  • String Band Feat. Isao Suzuki『Nica's Dream』

  • Blondie『Heart of Glass』

  • Gino Vannelli『Living Inside Myself』

  • オフコース『Yes-No』

  • Michael Jackson『Thriller』

  • Chick Corea, Miroslav Vitous & Roy Haynes『The Loop』

  • ゴダイゴ『銀河鉄道999』

  • Michael Jackson『Human Nature』


【第2部】



  • 久石譲 & ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団『Princess Mononoke(もののけ姫より)』

  • The Eagles『Hotel California』

  • 三遊亭円丈『恋のホワン・ホワン』

  • Lincoln Mayorga & Distinguished Colleagues『From Menaggio To Bellagio』

  • Louis Cole With Metropole Orkest & Jules Buckley『Life』

  • Heaven 17 & Billie Godfrey『Temptation(feat. Billie Godfrey)』

  • 吉田美奈子『愛は彼方』

  • 柏原芳恵『春なのに』

  • T-SQUARE『OMENS OF LOVE(Live Version)』

  • 河合奈保子『ハーフムーン・セレナーデ』

  • 山下達郎『THE THEME FROM BIG WAVE』

  • edbl『The Way Things Were - At PizzaExpress Live』




<日本オーディオ協会オーディオ体感ワーキンググループ>
株式会社クリプトン、CSポート株式会社、スペック株式会社、株式会社ディーアンドエムホールディングス、株式会社トライオード、フォスター電機株式会社、株式会社ヤマハミュージックジャパン、ラックスマン株式会社 (50音順)


 

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