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公開日 2025/05/26 18:29
デジタル/アナログの入出力に幅広く対応

ブルメスター、QobuzやSpotifyなどストリーミング再生に対応するプリメインアンプ「232」

編集部:松原ひな子

ノアは、同社取り扱いブランドBurmester(ブルメスター)から、プリメインアンプ「232」を6月2日に発売する。価格は4,730,000円(税込)。カラー(仕上げ)はシルバー/ブラックの2色。




「232」シルバー



ブラック



232は、新たなデザインコンセプトである「バウハウス・デザイン」を採用、Qobuz/Spotify/TIDALといったストリーミングサービスに対応し、S/PDIFやAES/EBU、HDMI eARCなど幅広い接続性を備えた、最新世代のAB級プリメインアンプ。


出力段には、チャンネルあたり2パラレル・プッシュプル構成による合計8基のパワートランジスタを搭載。パワーアンプ「216」と同等の構成を採用することで、シンプルながら非常に高い駆動力を実現し、大型スピーカーもストレスなく制御可能としている。


使用されている回路および各コンポーネントは、すべて徹底したリスニングテストを経て選定・設計されており、ブランド伝統の温かく叙情的なサウンドを踏襲しながらも、現代的なエッセンスが注ぎ込まれているという。


主要電源部には、総静電容量約80,000µFのカスタムメイド・フィルターコンデンサと、電源容量約450VAの大型カスタムメイド・トロイダルトランスを搭載。大型トロイダルトランスを金属製カバーで覆い、さらに鋼板上にマウントすることで、磁気シールドを徹底。メインの電源回路は鋼板の裏側に配置されており、大型トロイダルトランスからの干渉を最小限に抑える構造となっている。


内部に金属粒子を含む特殊な液体が封入されている新開発ロータリーエンコーダーを採用。歪みのない高精度なボリュームコントロールを実現するだけでなく、小音量時に生じやすいギャングエラーを解消している。


さらに、制御された磁場により液体の粘度が変化する特性を活かし、専用プログラムに応じてノブの触感を自在に変化させることが可能。物理的なストッパーは装備せず通常は無段階に回転させることができるが、使用シーンに応じてその特性が動的に変化するという。


たとえば、音量調整時にはステップごとに段階的な抵抗が加わり、最小値および最大値に達すると、それ以上の回転を受け付けないよう自動で制限。音量調整にかぎらず、入力切替や設定値の変更など、すべての操作において適切なフィードバックが提供され、触感がその機能に応じて変化するインタラクション設計が施されている。


ほか、使用するパーツはすべて同ブランドが設けている高い品質基準に合格した物のみを使用。大電流を扱う回路の受動部品に関しては、カスタムメイドされた専用部品を採用している。


組み立てはすべて同ブランドの熟練の技術者が担当し、実際の動作条件下でのリスニングテストを含む数日間のバーンインを実施。生産工程はドイツ・ベルリンの工房内にて完了。出荷時にはすべてのテストをクリアすることが求められており、品質の高さが保証されているという。


筐体は新たなデザインコンセプトに基づいて刷新。ヒートシンクは細やかで等間隔のフィン構造を新しく採用したほか、サイドのヒートシンクのエッジ部をわずかに傾斜させることで、製品の輪郭に柔らかさを加えている。


さらにフット部はクロームをあしらい、マット仕上げの筐体全体がわずかに浮いているかのような佇まいに仕上げた。いずれのカラーもアルミニウムの削り出しによるボディにアルマイト処理を施しているほか、ブラック仕上げは、よりシックでラグジュアリーな質感を演出するとしている。


フロントパネルのタッチディスプレイ、付属のリモコンに加えて、新たに専用コントロールアプリ「Burmester Conduct」(Android/iOS)からの操作にも対応。スマートフォンやタブレットなどから、ボリューム調整や入力切替、各種詳細設定などを直感的に操作することができる。


再生に対応するストリーミングサービスはQobuz/Spotify/Airplay 2/Internet Radio/TIDAL。今後のアップデートによってRoon Readyにも対応予定とのこと。対応サンプリング周波数は最大768kHz、22.4MHz、対応量子化ビット数は最大32bit。


入力端子は、アナログ入力としてXLRバランス×2(3番HOT)、デジタル入力として、Ethernet(RJ-45)×1、AES/EBU(XLR)×1、Coaxial(RCA)×1、Optical(TOSLINK)×1、HDMI eARC×1、USB Type-A×2、USB Type-C×1を搭載。


出力端子は、アナログ出力として、スピーカー端子×1(Yラグ/バナナプラグ両対応)、XLRバランス×1、ヘッドホン(6.3mm)×1、サブウーファー×1、デジタル出力としてCoaxial(RCA)×1、Optical(TOSLINK)×1を備える。



「232」背面




定格出力は155W(4Ω)/95W(8Ω)、入力インピーダンスは35kΩ(バランス)/28kΩ(アンバランス)。周波数特性は10Hz - 110kHz(-3dB)、S/Nは112dB以上(4Ω/20kHz)、全高調波歪率は0.0048%以下(50W/4Ω)。

外形寸法は450W×177H×450Dmm(突起部含まず)、質量は29kg。


なお、ストリーミング機能ならびにデジタル入出力を持たないプリメインアンプ「232 Basic」(3,630,000円/税込)もラインナップ。また、オプションとして入力にXLRバランス×1(3番HOT)を装備する「MC Phono モジュール」(605,000円/税込)を用意している。

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