8K/180型の衝撃! 最高峰を目指して “THXシアター” を再現
「ホームシアターをつくるなら映画館のようにしたい」。ホームシアターファイルの皆さんから、この言葉はよく耳にするが、ここ斉田邸ほど「映画館のミニチュア」をリアルに再現した空間は稀だ。しかも「THXシアター」を念頭に置いて計画したというから驚きだ。
大画面全体からサウンドが届く
オーナーの斉田さんは学生時代からのシネフィルで、ホームシアターをつくるなら、絶対に劇場仕様にしたいと考えていた。そんなオーナーの希望を受けたアバックは、スペシャルチームを編成。
プランニングはアバック横浜の渡邉裕介氏が、配管指示図面の作成など、インストール全般は栗原淳氏が、そして防音室設計は一級建築士の関口彰洋氏が担当。機器と空間の両面から、このミニシアター・プロジェクトをサポートした。
完成した空間は一見して「映画館」とわかるほど、非常に完成度が高い。壁一面に張り込まれたスクリーンは180型。劇場と同じサウンドスクリーン仕様とし、その裏側にはTHX認証のKEFの埋め込みスピーカーがずらりと並ぶ。
白眉なのは3本1組としたスピーカー構成をフロントとセンターに採用した点で、大画面全体からサウンドが届くように工夫している。これは渡邉氏がメーカーとやり取りを重ね、設置方法を吟味した結果だ。そしてプロジェクターもド迫力のサラウンドに負けない8Kモデル、ビクター「DLA-V90R」を選んだ。
機器も内装も防音も映画館仕様に
機材だけではなく空間設計も見事。特に防音仕様は、室内で120dB以上というジェット機の音くらいの爆音を出しても、外では測定不能になるほど極めて高い遮音性能を持つ。しかも、高い遮音性能を実現するためには壁や床、天井を厚くするのがセオリーだが、天井高は内寸で約3mをキープしている。決して狭くない、開放的な空間だ。
「わが家は傾斜地にありますので、少し坂を平らにして整地すれば天井を高くできると考え、図面作成時もまずシアタールームの場所を決めてから、他の部屋のレイアウトを決めていったんです」と、微笑む斉田さん。
ちなみに取材後、B’zのブルーレイを少しだけ視聴。ライブの追体験とはこういうことか!と、度肝を抜かれたことを付け加えておきたい。ご主人は大音量派とのことだが、以前の住まいでは大きな音が出せなかったという。念願かなって「誰にも気兼ねせずに映画を楽しめる」と優しい笑顔を浮かべていたのが印象的だった。
(撮影:広井一成)
斉田邸ホームシアター概要
HOME THEATER DATA ●住宅形態:戸建/新築 ●ホームシアターの広さ:約27畳 ●画面サイズ:180型 ●サラウンド:7.2.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、防音工事、かんたん操作、照明プランニング ほか
SYSTEM LIST ●プロジェクター:ビクター DLA-V90R ●スクリーン:キクチ E8K-KP180HD ●UHD BDプレーヤー:パナソニック DP-UB9000 ●UHD BDレコーダー:パナソニック DMR-4W401 ●AVアンプ:デノン AVC-X8500HA ●マルチチャンネルパワーアンプ:ヤマハ MX-A5200 ●フロントスピーカー:KEF Ci200RS-THX×3 ●センタースピーカー:KEF Ci200RS-THX×3 ●サラウンドスピーカー:KEF Ci4100QL-THX ●サラウンドバックスピーカー:KEF Ci4100QL-THX ●トップフロントスピーカー:ユニソニック AHT-650IW ●トップリアスピーカー:ユニソニック AHT-650IW ●サブウーファー:KEF Ci3160RL-THX×4 ●ソファ:Ashley Party Time Power Reclining Sofa
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