賛否を巻き起こした岩井俊二の長編第2作! 夢を追う移民たちの青春群像劇
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は1996年公開の『スワロウテイル』をご紹介します!
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『スワロウテイル』
(配信:Amazon Prime Video)
『スワロウテイル』Blu-ray:4,180円(税込)/DVD:4,180円(税込)発売・販売元:ポニーキャニオン『Love Letter』『リリイ・シュシュのすべて』『ラストレター』『キリエのうた』などで知られる岩井俊二監督の長編第2作目となる群像劇。かつて日本円が世界で一番強かった頃、多くの外国人が一攫千金を求めて日本を訪れ、ゴールドラッシュのようなその街を「円都(イェン・タウン)」と呼んだ。日本人はそんな移民たちを「円盗(イェンタウン)」と呼び蔑んだ。
歌手を夢見る娼婦のグリコ(CHARA)、グリコに魅かれるフェイホン(三上博史)、グリコに拾われ名前をもらったアゲハ(伊藤歩)。ひょんなことから大金を手に入れた3人の人生は、大きく変化を迎えていくのだが……。
円安が止まず、奇しくも劇中モノローグで示されるような状況に日本が陥っていることはさておき、公開当時も賛否両論であった本作は、大いに人を選ぶ作品であることだろう。複数の言語が飛び交う世界観、決して分かりやすいとは言えないストーリー展開、共感を得難い登場人物の数々など、ハマれない人はとことんハマれない。しかし、何かひとつでも心のアンテナに引っかかるものがあったのなら、途端に作品世界へと引き込まれてしまうのも事実。
魅力的なグリコの歌声、違法な手段で得た大金に踊らされてしまうフェイホン、さなぎが蝶へと変化していくように成長していくアゲハなど、三者三様の生き様が、彼ら彼女らを取り巻く多様な登場人物たちの存在が、日本でありながら日本的ではない独特の世界観が、何かのキッカケをもたらしてくれるに違いない。
公開から30年を迎えた2026年、9月4日(金)より4Kリマスターの上映が始まるため、これが初見の方も、久しく見返していないという方も、劇場で観られる機会をお見逃しなく♪
(C)1996 SWALLOWTAIL PRODUCTION COMMITTEE
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| ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。 |
























