90年代の名作! 故リヴァー・フェニックス & キアヌ・リーヴス共演のロードムービー
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は1991年公開の『マイ・プライベート・アイダホ』をご紹介します!
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『マイ・プライベート・アイダホ』
(配信:U-NEXT)
ブルーレイ&DVD発売元/販売元:ハピネット・メディアマーケティング
(C)1991 New Line Productions, Inc. All Rights Reserved.
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『エレファント』『ミルク』などで知られる巨匠ガス・ヴァン・サント監督が、リヴァー・フェニックスとキアヌ・リーヴスの共演で贈る長編第三作目となるロードムービー。
発作的に深い眠りに襲われる病気を患いながらも、男娼として日銭を稼ぐマイク(リヴァー・フェニックス)。行方知らずの母親を探すため、男娼仲間のスコット(キアヌ・リーヴス)と共にアイダホにいる兄を訪ねることにするのだが……。
かねてより自身がゲイであることを公表しながら映画作りを続けてきたガス・ヴァン・サント監督が手がける本作。何も知らずに目にしたとて響くものはきっとあるはずだが、作品に関わるアレコレを踏まえて目にした方が、より一層物語を楽しめるに違いない。シェイクスピアの戯曲「ヘンリー四世 第1部」「ヘンリー四世 第2部」「ヘンリー五世」を原作とし、当時のストリートを生きる若者たちのリアルを映し出し、出自が対照的な二人の青年の旅路と揺れ動く心模様を繊細に描いていく。
今やハリウッドを代表する俳優の一人となったホアキン・フェニックスの兄で、23歳の若さで他界したリヴァー・フェニックス。焚き火のシーンでマイクがスコットに伝える想いは、元々脚本に記されておらず、リヴァー・フェニックスの発案によるもの。
現代以上に同性愛に対しての偏見や差別が色濃かった時代において、周囲の出演反対やキャリアに傷がつくかもしれないリスクに囚われることなく出演を決めたリヴァー・フェニックスとキアヌ・リーヴス。そんな彼らだからこそなせる奇跡の瞬間が本作の隅々には宿っている。
2026年8月7日より、デジタルリマスター版の上映が全国で開始するため、久々に見返したいという方はもちろん、今回が初見だという方も、劇場で観られるこの機会をお見逃しなく。
(C)1991 New Line Productions, Inc. All Rights Reserved.
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| ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。 |

